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どうも、夢の作業環境はdynabook+一太郎な卯月綺華(カツペソ)です。
今朝、アップルが新型iPad proを発表しました。それだけなら別に記事を書いたりしないんですけどPVが物議を醸し出しているので私からの意見を言いたいと思います。
新型iPad proのPVは「ゲーム機や楽器をプレス機で潰して中からiPad proが出てくる」という極めてシンプルなものなんですけど、その映像が日本を中心に炎上しているようです。
八百万の神
古くから、日本には「八百万の神」という概念があります。要するに「どんなモノでも使い古せば付喪神になる」という概念ですね。当然、モノを壊してしまうとその時点で神様は死んでしまいます。
そういう事情もあって、日本人は付喪神に倣って「擬人化」という独自のカルチャーを持っています。有名な例だと『刀剣乱舞』でしょうか。私もボチボチやってます。
刀剣乱舞は基本無料のゲームであるが故に「破壊」という概念があります。刀剣男士(擬人化された刀剣)は中傷→重傷→刀剣破壊の順でダメージが蓄積されていき、刀剣破壊はその刀剣男士が死んでしまいます(=ロストしてしまう)。
日本人が古来から持っている概念としての八百万の神、そして刀剣乱舞における「刀剣破壊」を踏まえた上であのIPad proのPVを見るとどうなりますでしょうか? 個人的にはおぞましい以上の「何か」が湧き立ってくるような気がします。
そんなにタブレットに拘泥する必要はあるのか?
多分、あのiPad proのPVは「こんなに薄いのにここまでできる」ということを伝えたいのでしょう。その証拠にプレス機にかけられているのは楽器やゲーム機だけではなくデッサンで使う人形や絵の具、カメラなんかもプレス機にかけられています。
しかし、自分は古い人間なのでdynabook+一太郎が最強の執筆環境だと考えています。現状の執筆環境は諸事情あってSurface Pro 7+Wordですが、所詮タブレットPCというのもあってそろそろ寿命です。キーボードは疾うの昔にぶっ壊れたので外付けBluetoothキーボードで代用してます。
そういう考えもあって、個人的に現在のクリエイターにおけるiPad信仰論には首を傾げたい部分があります。iPadを使うぐらいならMacbookを買ったほうが良いでしょう。
まとめにならないまとめ
今回のiPad proの件で「アップルに失望した」という人間は多数いると思います。特にアーティストの公式Xを見るとその傾向は強いです。
私は別にiPadを使う予定はありませんが、こんなPVを見せられると確かに購入を躊躇してしまいます。
そもそもの話、スティーヴ・ジョブズ氏がご存命だったらこのPVにGOサインを出すでしょうか? 私は出さないと思います。
ジョブズが死んでからのアップルというのはどうも「潔さ」に欠けるような気がします。それは今回のPVから見ても顕著でしょう。
いずれにせよ、私は今回の一件でアップルに失望しました。日本人のアップル信仰論は薄れてしまうんじゃないんでしょうか?