勧誘
昨日、当店近所で飲食店を経営するインドネシア人女性から、
「ビジネスパートナーニナロウヨ!!」
と誘われた笑。実は2週間前にも
「一緒ニマーケティングヤロウヨ!!」
と言われたので、仕事内容を尋ねると、企業への飛び込み営業。外国人特定技能実習生を企業に雇ってもらう様に売り込む仕事だったので、さすがに大変過ぎる内容に即断った笑。
彼女はインドネシア料理店のオーナーママだけど、海外からのお客さんが半数以上だったので、コロナの影響でお客さんが激減し、自力でコンサルティングを副業にし始めた。
給付金等の申請手続き困難な外国人相手に成功報酬制で代行したところ、これがかなり評判もよく国内のインドネシア人コミュニティで口コミで広がり、更に外国人特定技能実習生を企業に仲介する資格まで昨年末に取得し、コロナで失業した実習生達を企業に売り込み始めたなかなかの行動派。
今や飲食店の副業のはずが、完全に逆転状態。
そんな彼女からの次なる提案が旅行業。
いとこがインドネシアで旅行会社を経営しているらしく、日本ツアーはインドネシア人からも人気の高いツアーにも関わらず、いとこは日本語ができないうえに、日本語のできるスタッフもいないため、日本行きのツアーを組んだ事が無いらしく、そこに目をつけた彼女が、いとこの旅行会社に日本ツアーを売り込みたい、との事。
そして彼女がツアー客のアテンドをする際に、日本人とのやりとりをサポートして欲しい、と。
「それって、宿泊先や観光施設での手続きをうちがやるってこと?😅手続きとか苦手だから、ホントはやりたくないなぁ〜」と言うと、
「違ウッテ💦ピンチャン(=筆者の事)ニ書類ノコトモ手続キモ絶対ニサセナイ!!ソレハソレ担当ノ人ニヤッテモラウカ私ガヤル!!ソウジャナクテ、ガイドヲシテ欲シイノ!!ピンチャン元バスガイドナンデショ?」
「あーーー、そゆこと!?でもそれって30名以上の団体旅行でしょ?(・_・;)今の店をやりながら続けるのは厳しいよ💦」と答えると、
「ソンナニ多イノハ大変ダカラ私モヤラナイ😅多クテモ10人マデ」
「そんなに少なくていいの!?そんなに少くて儲かるの?(・_・;)」
「ダカラ、インドネシアノオ金持チ向ケノツアーヤルカラ。ッテユウカ、旅行会社経由デ日本ツアー申シ込メル人ハ、インドネシアデハオ金持チシカイナイト思ウ😅」
「ツアーガイドっていってもインドネシア人でしょ?インドネシア語出来ないよ(・_・;)」
「私ガ通訳デキルジャン。ピンチャンノキャラクターノママデ日本語デ案内シテクレルノガイイノ!!」
「えっ!?そゆこと!?やりたい!!めっちゃやりたい!!スカイツリーとかディズニーとか浅草とか大阪城とかありきたりな観光地だけじゃなくて、もっとリアルな日本の街も見せたい!!夜はオプションで大久保とかゴールデン街とか大阪の天神橋筋商店街の呑み屋街ツアーとか!!あとは全国各地に居るうちの友人知人身内とかに協力してもらって餅つきとかうどん踏みとかみかん狩りの体験型とか。で、もしまた日本に来たい、ってよりは、あの日本で出会ったあの人達にまた会いたい、って思ってもらえる様な、ツアープラン考えたい!!で、"ただいま"っていう日本語の意味を教えて、また必ずそれを言いに日本に帰って来てね、って言いたい!!そんなプレゼンしたい!!」
と、一気にまくしたてたら、彼女
「ソレーーーッ!!ソレヲピンチャンニズーーット話シタカッタノ!!ホントハモット前ニコノ話シタカッタケド、私達ノ店ガコロナデ大変デ、ソンナ話ヲスル余裕ガ無カッタカラ💦ピンチャンガ色ンナ所ニ旅行シテルノ知ッテタカラ、私ヨリピンチャンガツアー考エタホウガ絶対ニ詳シイシ楽シイト思ッテ」と。
うちはつい嬉しくなって、これまで撮った三浦半島や房総半島や離島での風景や食事やフェリーやロマンスカーの写メを見せながら、
「もしツアーの期間が長く設定して来てくれるお金持ちが居るなら、同じ東京でも、都会的な東京と、浅草みたいな和風な東京と、離島の東京見てもらって、コレ全部同じ東京都なんだよっていうツアーやりたい!!」
と、これまで当店にご来店される外国人観光客に対して溜め込んでた思いを思わず吐き出した。
「でもこれ、うちが裏でツアー企画考えたとして、いくら少人数旅行とはいえ、添乗員の資格あったほうがいいかも(・_・;)」と言うと、彼女、
「ソレモモウ考エテアッテ、今ハコロナデ海外旅行デキナイカラ、私今ノウチニ勉強シテツアーコンダクターノ資格取ルカラ、コロナ収マッタラスグニツアースタートデキル様ニ今カラ一緒ニヤロウ!!勿論、ピンチャンハ自分ノオ店最優先デ、モシツアー始メテモ、全部ピンチャンノオ店ノ都合ニ合ワセル様ニツアーノ日決メルカラ!!」って。
そしていきなりスマホを弄り始め、
「コレ見テ!!」
と、アルファベットだらけの画面を見せられた。よく見ると新宿近辺の有名シティホテルの名や、都内の有名観光地がローマ字で書かれてるのが目に付いた。
「コレ、インドネシア語デ書イテルケド、実ハ去年、イトコニプレゼンシタラ、高イッテ言ワレタンダヨネ💦」と。
「そりゃこんな高いホテルに泊まったらそんな金額になるよね😅この辺だったらもっと安くてキレイな宿あるし、畳の宿もあるけど、インドネシア人は畳嫌い?」と尋ねると、
「ソレ!!ミンナ、日本風ノ所ニ泊マリタガッテル!!寝ル時ハ浴衣トカノ」
「だったら高級旅館じゃなくても、素泊まり旅館やご飯付きでも民宿にすればかなり安くなるし、新宿近辺にも安い素泊まり旅館あるよ」
と、外国人観光客に人気の近場の某素泊まり旅館の名前を出した。
「ア!!ソコ!!ソコ知ッテルノ!?ソコゴ飯モ出ル?」
「素泊まり旅館っていうのはご飯付かない旅館だからつかないよ😅そこの旅館、うちのお客さんの実家だから、言えば見学させてくれると思うけど、もっと新宿寄りで便利で安くて広い和風旅館なら、大久保にもあるよ。うち、昨年そこに何度か連泊してたから、顔覚えてくれてるかもだから、言えば見学させてくれると思う。今から行く?」
と尋ねると即答で
「行ク!!」と笑。
早速、大久保にある旅館のフロントへ行くと、昨年お世話になった韓国人女性スタッフお2人が立ち話されてたので、
「昨年こちらに何度か宿泊させて頂いた者ですけど、覚えて頂けてたりします?😅」と遠慮がちに訊いてマスクを下にずらしてみた。
すると若いほうのスタッフが
「アッ!!覚エテマス!!ソコノ部屋ニ長ク泊マッテタ方デスヨネ!?」
と、入口横の部屋を指さした。
「はい笑」
と答えると、ご年輩スタッフも
「アッ!!○○さん!!」といきなりうちの苗字を叫んだ笑。
「お久しぶりです😅まさか名前まで覚えて頂けてるなんて💦」とビックリしながらご挨拶をすると、
「覚エテマスヨ笑。イツモ上ノキッチンデ、美味シソウナ匂イシテマシタカラ笑」と笑。
昨年春の緊急事態宣言中に突然20:00閉店のお達しが出たので、元々20:00からだった当店の営業を、お昼12時〜20:00に切り替えた際、閉店後に旅館に戻り、慣れない昼夜逆転生活でヘロヘロになりながら、旅館のキッチンで翌日の仕込みをしてたから😅
その当時、旅行も皆無状態で宿泊客がほとんど居なくて、うちと、もう1人Uberのバッグ背負った男性客が宿泊してただけだったし、領収書も書いてもらってたせいもあり、覚えて下さってたのかも。
今日訪れた理由を説明し、彼女を紹介すると快く案内して下さり、
「2階ニ、外国人ノオ客様ガ凄ク喜バレルオ部屋ガアルンデス(◍•ᴗ•◍)皆サン、テンション揚ガッテ揚ガッテ笑」
と、うちが今まで泊まった事の無い部屋を案内して下さった。
確かにコレはウケるの納得。
扉を開けると2間あり、その部屋と部屋の間に石畳が敷かれていて、その石畳が浴室へと繋がってる。
彼女も、
「面白ーーイ!!コレハイイデスネ!!浴衣モアリマスカ?」
「浴衣ハ別料金デ1枚200円デゴ用意デキマス。」
「イイデスネ!!オ部屋ノ料金ハ?」
「コノ特別室モ他ノオ部屋モ同ジ料金デ、今ハコロナノ影響デ安クナッテマスガ、コロナ終ワッタラ元ノ1名1室7500円、2名〜3名1室12000円デス」
「私ガ前ニ調ベタホテルヨリ安ーーイ!!」
そりゃそうだ笑。新宿のシティホテルで検索してりゃ2名2万は当たり前だろうな。
最上階にある自炊用キッチンと無料ランドリーも案内すると、
「インドネシア人ハイスラム教ノ人ガ多イカラ、セッカク日本ニ来テモ、日本ノ料理食べ無イ人モ居ル。自炊デキルキッチンアルノイイネ。ソレニ私ノ店モ近イカラ、日本ノ料理食ベレナイ人ハ、私ノ店ノインドネシア料理食ベニ来レバイイシネ。」と。
一通り見学させて頂き、
「コロナ収マッタラ、インドネシア人ツアーデコチラニオ世話ニナレル様ニプレゼン頑張リマス笑」
という旅館スタッフへのご挨拶に、自分に対するプレッシャーも少し感じたけど、久々に感じる心地いいプレッシャーだった。
自分で飲食店を持ってしまったので、従業員を雇わない限りは、他の仕事に手を出すのは難しそうだと諦めてたし、今は従業員を雇える金銭的余裕なんて全く無いし、でもいつかまた旅行に関する仕事をしてみたいという気持ちを心の隅にいつの間にかしまい込んでた自分にとって、この上なくラッキーでハッピーな話。
彼女の行動力の速さを知ってるだけに、うちもすぐにでも色んな旅行プランを考えなきゃな、と。
うちの第何章目が始まるんだろ笑。
浜松市天竜区水窪の新店和泉屋の屋根と外壁の補修工事に使わせて頂きます。 よろしくお願い致します。