キングオブコント2024感想

10/12に行われたキングオブコントがあまりにも素晴らしい大会だったので、後から自分で見返すように感想を書きたくなりました。
素人がダラダラ書いてるだけのお目汚しすみません。
もちろんネタバレ全開なので悪しからず。

1組目ロングコートダディ「花屋」
大好きなロコディが不利なトップバッター…。
準決勝でオチがウケすぎて笑い声が収まらなかった伝説のネタらしくて始まってからずっとワクワクしてた。
兎さんは顔、声の絶妙にウザくて嫌な奴の演技がとびきり上手すぎる。
じろんさんのコメントにもあった通り、堂前さんが簡単に突っ込まないとこが良いし、料理の仕方が大喜利最強の堂前らしくオシャレで面白かった。
噂の大オチ「まだマイナスですよ」はこの番組の最大風速だったと思う。
最高のキングオブコントの始まりを感じた。

2組目ダンビラムーチョ「冨安四発太鼓保存会」
このロコディが作った流れから下手すると次以降のコンビにはかなり辛い点数がついちゃうんじゃないかって思ってたところにめちゃくちゃ面白いパワー系のコント。
四発しか太鼓打たないって設定はもちろんだけどやっぱ大原さんのヤバそうなおじさんキャラの完成度が高すぎる。
このコントを秋山さんだけがロコディよりも1点高くしてるのもすごくよかった。

3組目シティホテル3号室「通販番組」
2組続けてかなりウケてて初出場かつ割と地味な見た目のコンビで大丈夫かと心配しながら見てたけど設定が面白すぎる!
そうか〜その設定と裏切り方があったか〜って他の芸人さんが悔しんでそう。
ちゃんと一発目のバラシから右肩上がりに激しくなってくから見やすいし安心して笑えた。
いや良いコントだったなあ。
ここも順番変われば最終決戦残れてたかもしれないと思う。

4組目や団「休憩時間」
ここまで全組受け続けてる中でや団が登場。
ネタパレかどっかで見たことあるネタだけど、初っ端の掴みで一つ目の笑いと正義感高いところを分からせるの上手い。
ケツの穴に手入れるくだりとその後のビンタが臭いとこ、ずっと中島がヘラヘラしてるとこ、取り調べ終わって先に本間に謝るとことずっと的確にポイント取りまくってる非の打ちどころが無いコント。
ただ前3組の完成度も高すぎたため点数幅つけづらく結果的にギリギリ最終行けず。
2本目も見たかったねえ。

5組目コットン「おままごと」
西村がひたすらお人形でちょっとダークな要素も入れたませたおままごとをやるってボケ自体は審査員の言う通りそこまで真新しさを感じないし終盤まで2人の掛け合いも無いので少し物足りなさを感じてしまうおいう指摘も分からなくもない。
ここまで完璧なコントが続きすぎたせいで分かりやすい減点ポイントが見えてしまったのが割りをくってしまったのだと思う。
でも、人形劇を元アナの西村さんが感情豊かに表現する面白さやネックレスしてるとこ、最後の一分にきょんさんが物語に入り込んで暴れるところのカタルシスは全組のコントの中でも上位だと思いました。
他の組に比べると確かに設定に斬新さは少なかったかも知らないけどポップさと分かりやすさは上位だと思ったし客ウケも下位に沈むそれではなかったように思えます。
来年もコント見たいです!
敗退決定した瞬間にスイッチ切り替えて盛り上がるきょんさんの健気さに泣きそうになりました。

6組目
ニッポンの社長「野球部」
ザ・ニッポンの社長的な徹底的な天丼コント。
笑ったなあ。
めっちゃリアルに作られた小道具の数々がグチャグチャにボコボコにされるんおもろいし、無駄に守備の動作、バッティングフォームがちゃんと綺麗なのもおもろい。
ただニッ社のコントどれにでも言えることだけどなかなか初速を後から超えることができないのはこのコントでも感じて、昨日の中では点数も妥当かなと思ってしまった。

7組目ファイヤーサンダー「毒舌散歩」
去年の準決勝の感想とかでも誰のやつ見てもめちゃくちゃ面白かった、という感想しかなくて見るのが楽しみだったコント。
まず最初の警察が何か捜査しにきたのかと思ったらスカウトだったという裏切り、写真見せてツッコミではなく能力だという見せ方、そこからの展開の凄まじさ。
どう考えてもファイヤーサンダーの最高傑作じゃないですか。
個人的には全体の中でも1番好きなコントでした。
今までならここでドカンと点数上がりそうでしたが、ちゃんとロコディの基準点をみんな覚えてて僅か一点差でトップへ。

8組目cacao「部屋練」
若さ溢れる感覚型のコント。
序盤のスライダー投げて、曲がった?分からん、のくだりシンプルだけどすごく好き。
音ハメの気持ちよさが全てのコントでこれまで重視されてた展開やストーリーはやや足りないから点伸びないかと思ったら斬新さが評価されてそこそこの点数に。

9組目隣人「チンパンジー別れ」
昨年を振りにしたチンパンジーコント。
寄席でやったらバンバンウケる絵が見える良いコントだったけどやや仕掛けが弱かったか。
今更チンパンジーぽい動きからの直立不動みたいな強いとこが複数無いとバケモノだらけの中だと辛かった。

10組目ラブレターズ「光」
去年からずっとラブレターズの集大成で最高のコント、片付けが大変そう、って感想見てどんなコントだろうと思っててやっと見れた。
まずこのコントに「光」ってタイトルつけてんのが最高。
ロコディやファイヤーサンダーと違って明確な分かりやすいボケがあるわけではなく感情の起伏とどんぐりというアイテムを使って、見てる側の感情を揺さぶって笑いって感情に変換されるのスゴすぎる。
キングオブコントの名に相応しい珠玉のコントでした。
ただ、見てる時は審査員に刺さってるか分からなくて、最終に行った時は泣きそうになりました。

最終1組目ラブレターズ「youは何しに海岸へ?」
一本目が計算され尽くされた無駄の無い完璧なコントだったのに比べて、無駄しか無い雑味だらけのカオスなコント。
正直、これ見ながらラブレターズ優勝無くなっちゃったと思ってました。
ぼーっと見てると今何が起きてるか全く分からないけど絵面がずっと面白くてずっと笑ってました。
頭刈りながらチャント歌う後ろで釣りしてる金髪ナンパ外人なんてシチュエーション、どう考えたらキングオブコントの決勝でやろうと思えるんだ。
結果的にこのはちゃめちゃなコントが元々あった基準点をぶっ壊したことで、後の2組がものすごくいいコントを披露したんですが、どこまでいっても枠の中での面白いコントであって、このぶっ飛んだ枠をぶち壊したコントと比べると点数が伸びなかった気がします。

最終2組目ロングコートダディ「封印されしウィザード」
いやー笑いました。
最初から最後までずっと笑いっぱなし。
構造は堂前とウィザードのすれ違いコントな訳ですが、意味不明言語のニュアンスと字幕で出された時の間抜けさと全部がロコディのいいゆるさが出ててめちゃくちゃ大好きなコントでした。
客ウケも凄かったのでこりゃ凄い点数出るな、と思ったら意外に伸びず、一つ前のラブレターズの無茶苦茶なコントの残像が残っていたとしか思えません。
飯塚さんが言ってた掛け合いも分かるし、究極やろうと思えばR-1でもできちゃうネタに見えてしまったのが良くなかったかもしれないですね。
もはや兎の顔を塗ってあそこから出してれば表情と相まって良かったのかも。

3組目ファイヤーサンダー「野球部と不良」
まさかの野球部ネタ3組目。
よくある野球部をバカにする不良との構図だけど不良が甲子園信じて全裸マラソンに向けて準備するという設定でまずワクワクするしちょっとした小ネタも散りばめていて完成度高い。
でも、やっぱり一本目の毒舌散歩での想像を超えた裏切りの連発に比べるとインパクト弱く、最後の大オチも1人出られなくなったって時点で読めてしまった審査員も多そう。
もちろん綺麗なオチだから減点はされないけど、ラブレターズと比べてどっちがチャンピオンに相応しいネタなのか、と考えた時に足りないと評価された気がする。

総じて全てのコントが面白すぎて稀にみる大接戦となった神大会でした。
ただここまで高レベルでの接戦だと点差がつきづらく、5名での審査員による審査は限界を迎えているように思えました。
じろうさんのコメントはどれも的確でかつ真摯なものだったので来年はまっちゃん復帰したとしても残留してもらって、更にう大さんも審査員に追加して欲しい。
次はM-1!楽しみだなあ。


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