陳情令沼に落ちました。記録
TSUTAYAが大好き!(叫)
我が住まいはまあまあな田舎なので、大型書店といえばのTSUTAYAだ。たまに話題の文芸誌がなかったり(なぜ本屋のくせに文芸誌がない!怒) 話題の新刊コーナーよりも、全国のお洒落缶詰コーナーのほうが大々的に展開されていたりもするけど、まあ贅沢は言ってられない。
漫画と!CDと!DVDと!書籍があればそこはパラダイス!なんです。ねりねりとねり歩くだけでとても楽しい。
暇さえあればTSUTAYAにいる私なので、TSUTAYAから受ける影響は大きい。
さかのぼるは数か月前、ただでさえ縮小されたDVDコーナーの約4割が韓流・華流のアジア作品コーナーになっていることに気づいた。いや前々から気づいてはいたんだけど、なんとなくものすごい圧を感じて、見ないふりをしていたのだ。それにしても棚が多いな!笑
韓流ドラマならネットフリックスで「わかっていても」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「シスターズ」などを楽しく完走していたし冬のソナタに代表される春夏秋冬シリーズで幼少からなじみがあるけど、華流はなぁ?ドラマみてみよう!って気持ちにはそういえばなったことなかったな~。どれちょっと一作品くらい観てみますか…と手に取ったのが間違いだった!!!!いや間違いじゃないんだけど!!!!!!
そう、そこは、底なし沼でした。
最初に手を出した作品が、日本の華流ドラマ好きなら誰もが観ているであろう「陳情令」。
これがねぇ、もうねぇすごすぎた。ということでこの沼について記録しつつ、幼稚な文章力しかないけれど布教させてほしい。
以下、陳情令あらすじ
ドラマ、「陳情令」は中国独自の一大ジャンルである「仙狭モノ」に分類される、主に古装に身を包んで特殊な能力を持つ修真者たちが妖魔怪鬼から人々を守り世を治めている的なファンタジー作品。主に闘いには剣や呪符、法器とよばれる不思議な道具を使います。
そんな世界で、思いのままに自由に生きる非凡な魏無羨(ウェイウーシェン)と、規律を重んじ、いついかなるときも正道を貫く藍忘機(ランワンジー)が出会い、まさに火と水のような正反対の二人が、目まぐるしいほどの逆境を共にし、運命を別ち、数十年の時をかけながら(途中死んだり蘇ったりしながら)、お互いの本質に魂ごと共鳴し、互いを生涯でたった一人の知己だと認め合っていく関係となっていくわけです。
この関係性がね。関係性フェチのオタクにはもう見事にぶっ刺ささりですよ!熱い。熱いわ。
とはいえ、この関係性だよりのキャラ勝ち作品というわけではなく、この物語自体が面白すぎて、もはや詳細のあらすじを説明したくもない。説明して布教に失敗したら吐血しながら泣きむせぶくらい悔しいからしたくない!もう「トニカクミテ!」としか言えない。画面一杯のむせ返るほどの「美」。いちいち重厚感。跳んだり浮いたりのワイヤーアクションのダイナミックさ。諸行無常。中国ビッグマネー。そこまでやるのかハリウッドレベルのCG加工・・・頭の中で無限ループされるクセが強すぎる主題歌・・徐々に芽生えてくる吐血シーンに対する愛着・・・剣に名前とかいちいちついてて格好いい・・そして畳みかけてくる地獄展開!この地獄に地獄を塗り重ねたような展開に視聴中はギリギリまで押しつぶされて、押しつぶされてもう無理ィィィィィ~ってなりながらの抑圧の果てに得られる・・・・・・・・・パパパ~パ~パ~パ〜(主題歌)・・・これですよ。(きもい)
ちなみに原作は「魔道祖師」という全四巻の小説でこちらはれっきとしたBL作品。(日本語訳上陸済み)つまり陳情令はBL作品をブロマンスに改変し、ドラマ化したものなんです。とはいえPOPでえっちなBL作品というよりかは人と人としてもうこれは結ばれないとおかしいですよね?男と男とかそんなものはもう関係ねえ!という具合に主人公たちがなぜ互いにこんなにも惹かれ合うのかがしっかりと紡がれているし、ラブはおいといても、起こる事件、とか仙狭パート、謎に迫る過程がドラマよりさらに細かく描写されていてあまりにもおもしろすぎます。また、原作とドラマには微妙に違いがあり、厳しい中国の放映ルールに則って改変してある見事なドラマ脚本の秀逸さにも唸ることができて、これぞメディアミックス、、、!(※ただ原作最終巻は過激描写が多々あるので免疫の無い方は事前にリサーチしたほうがいいかもね)
怒涛の勢いで原作もドラマ視聴後にペロリと読み終わり、とんでもないものを読んでしまった…!といっとき日常生活がままなりませんでした。(そのあとしっかり同原作者の天官賜福2巻までと陳情令公式設定資料集もお買い上げ)
とはいえインターネット上に有識者の方々の素晴らしい陳情令/魔道祖師の布教シートがでまわってるのでこのブログでは私がわぁ~この感じ好きィィィ!と思わず膝を打ったときめきポイントをいくつか記録しておきます。
ポイント① 主人公を演じる肖戦の面(ツラ)
https://twitter.com/TheUntamedJP/status/1520704613061894144?s=20
(陳情令公式Twitter)
↑※絶対再生して!
主人公の一人である魅無羨(ウェイウーシェン)を演じる中国でスーパー大人気の俳優、肖戦(しゃおじゃん)さんの面(ツラ)がまあ見事なんです。
ここでなぜあえて顔と書かず面(ツラ)というかというと、造形そのものではなく「顔つき」がいいと、声を大にして言いたい!
その時々の精神が緻密にさざ波のように広がっていく表情の演技力がすごすぎる。
肖戦にしか醸せない生命力みなぎるオーラ、完璧な目の潤い、感情の昂ぶりと共に赤く染まっていく下瞼…
はじめて芦田愛菜ちゃんを「Mother」で見た時の衝撃を彷彿とさせてくれました。
陳情令・魔道祖師の大ファンを公言されている綿谷りさ先生のエッセイにもこの肖戦の独特の顔つきについて、『中国で彼の美しさを表す言葉に「易砕感」という言葉が使われていて納得した』と書かれていましたが、まさにそう!「易砕感」!すごい言葉。天才か!
今にも消えそうな、でもどこか悪戯にゆらめくろうそくの火を前にして、こちらは両手を差し出してオロオロするしかない...…みたいな気持ちにさせられるんですよね。う~ん唯一無二だわぁ。
そんなすごい面(ツラ)を持つ肖戦さんはこの作品で一躍スターダムに駆け上り、そのあと紆余曲折ありながらも現在も大人気俳優として多種多様な作品に出ていているし、彼に沼るのもすごく楽しそう。
相方の藍忘機(ランワンジー)を演じる王一博(ワンイーボー)先生についても、いつか書きたい。こないだ来日してて、ガ〇トに居たらしい。先生は山盛りポテト食べたかな。
ポイント②各世家の設定が細かすぎて、楽しすぎる
この作品では、みんなが皆一つの場所に属して修行しているわけではなく、各地方によって特色のことなる御家(世家)にそれぞれ属しているのです。
生まれながらの公子さまであったり、客卿として所属していたり、一平民の生まれだけれども門弟になったりなど。その中でも五大世家とよばれる名門に属している人物たちを中心としたお話なんですが、この五大世家
・雲夢江氏
・故蘇藍氏
・蘭陵金氏
・岐山温氏
・清河にえ氏(漢字出てこない)
の家風や規律、成り立ちなどがちょこちょこ作中出てくるのがわくわくしてたまりません。
例えば、気性が荒々しく正義や仁義を重んじる家風である清河にえ氏は始祖が肉売りのため、剣ではなく刀を用いて修練を行う、だったり、湖で囲まれた雲夢江氏は水にまつわる妖魔怪鬼に慣れている、とか。もちろんメンカラならぬ世家カラーや紋章花等もあり、規律・建築物・旗・料理等すみずみまで各世家の特色を表すように設定が練られてあり、その世界観は徹頭徹尾こだわりぬかれています。
私が小並感で最初に思ったのは「あ~~~ハリーポッ〇ー好きな人ってこんな気持ちだったんだぁ」です。
ポイント③ 「御剣」という新概念
この作品、長距離移動は剣の上にのって飛行します!!!!!!!!!
(スケボーみたいな感じで刃の部分に立つ。座るんじゃないよ。)
は?!その概念なかった!!と初めて見た時、設定の新しさに床をたたいて喜びました。そうだよね?箒でも飛べるんだったら剣の上に乗って飛んだっていいじゃん!長年アジアンファンタジーが越えられなかった何かの壁をこの「御剣」という技一つの発想で打ち破った感じがしました。(何目線)作者の墨香銅臭先生凄すぎる! しかもこの御剣もまた、修為が高くないと使えないとか、お酒の飲みすぎは影響が出るとかこちらも細かい設定ありでどこまでもわくわくさせてくれるんです。
以上、書ききれないけど、ここ数か月で私が入れあげているドラマ陳情令(魔道祖師)についての記録でした。この作品のおかげで中国作品が大好きになり、その他にも色々な中国作品を読み漁って、見漁って幸せな日々を過ごし、中国語も牛の歩みながら学んでいます。文化や歴史などについても私が本当に無知なので知らないといけないことも沢山あるので、少しづつ資料など集めたりして。いや人生なにが起こるかわかりませんね。
もしこのブログを読んで、ちょっとでも興味が沸いたらネットフリックスで配信中だから覗いてみてください!!!!!!!!TSUTAYAでもいいよ。トニカクミテ!
https://www.netflix.com/jp/title/81200228