「そこにいると困ります」トイレットペーパーのふたを押さえる猫ちゃん、その容赦ない行動に飼い主さんが究極の2択を迫られる
猫は愛する我が子のような存在。自宅で仕事や作業をしている時に邪魔をされてもついつい許してしまいます。しかし、もしもそれが急を要するタイミングだったらどうでしょうか。
そんな場面に遭遇したのが、立ち耳スコティッシュフォールドのぷくりちゃんと暮らしている飼い主さん。なんとトイレットペーパーホルダーのふたに乗られてしまったのです。
トイレットペーパーホルダーのふたは、トイレットペーパーを清潔に保ったり切り離しやすくしたり、見た目をよくしたりするためにあると言われていますが、基本的には上に何かを乗せることを想定して作られてはいません。
ところが、この猫ちゃんはトイレットペーパーホルダーの台にちょこんと座り、可愛いお手々でふたを押さえて開かないようにロック。まるで「トイレットペーパーは使わせニャいぞ?」とでも言われているかのような佇まいです。
人間の心境としては用を足したいからトイレに入ってきたのであり、どいてもらわなければ困ってしまいます。しかし、可愛い猫がこんな時にまで自分の近くにいたがってくれるのは逆に嬉しいことであり、どいてもらうのも忍びない……。
そんな飼い主さんの心の葛藤が聞こえてくるようなワンシーンです。
傍から見ると微笑ましい光景ですが、自分の身に起きたら…と想像すると悩ましいこの場面。なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。
飼い主さんに聞いてみると、この猫ちゃんは最近トイレタンクの上で寝ることにハマっていて、ドアを閉めると怒ってしまうことから、トイレ内に自由に出入りできるよう開放しておいたのだそう。
そして飼い主さんがいざトイレに入ろうとしたところ、この状態に遭遇したのだと言います。
「最初はトイレットペーパーでイタズラしているのかと思ってびっくりしました!ですが、蓋をギュッと押さえて動こうとしなかったので「使わせない気か」と焦りました。。」
こんな時、果たして猫のために我慢するべきなのか、それともやむを得ずどいてもらうべきなのか。
トイレで究極の2択を迫られた飼い主さんですが、「あまりにもぷくりがワクワクと楽しそうにしていたので我慢しました。」と、猫ちゃんのやりたいことを優先させ、自らは耐え忍ぶことを選択したようです。
とは言え、猫ちゃんにとって狭いトイレットペーパーホルダーの上は長居しづらかったようで、3分ほど経った後、快適な場所じゃないと悟り去って行ったのだとか。
「新しい遊び場所を見つけたので、本当はトイレタンクと同じように香箱座りをしてくつろぎたかったんだと思います。体が大きすぎてうまく座れず断念していましたが…ちょっと悔しそうでした。」
このぷくりちゃんは、もうすぐ3歳になる女の子。
抱っこされるのが苦手で普段はツンツンしたとってもクールな性格だけど、おやつが欲しい時だけは可愛く甘えてきて、ツンとデレの使い分けが上手な猫ちゃん。
休憩する時はふわふわとしたベッドではなく、陶器やタイルなどの硬い場所でくつろぐのが好きなちょっぴり変わった一面もあるのだそう。
今のお家にやってきたのは3年ほど前のこと。以前からずっと猫と暮らしたいと思っていた飼い主さんが、ペット可の物件に引っ越して迎え入れる準備を進めていたところ、ブリーダーさんのところでぷくりちゃんと出会って一緒に暮らすことになったのだとか。
そんなぷくりちゃんは、飼い主さんにとってゴロゴロしているだけでも癒しを与えてくれる存在。
「普段はツンツンした子なんですが、私に元気がなかったりすると近くにきてくっついてくれたり、いつもは嫌がる抱っこもさせてくれたりと、私に興味がなさそうでちゃんと見ていてくれるところが愛おしいです。」と相思相愛のパートナーであることを明かしてくれました。
取材協力:ぷくり(@Pukuri_cat)さん
記事転載元:https://cat-press.com/cat-news/cat-holding-toilet-paper-lid