階段で寝ていたら保護色になってしまった茶トラ猫さん、あまりの同化っぷりに「これは踏んでしまいそう」「ステルスニャンコ」の声
生き物が自分の生活環境とよく似た色や模様を持つことを「保護色」と言います。
保護色は周囲から目立たなくすることで、敵から身を守ったり獲物を待ち伏せしやすくなる効果があり、外敵の多い野生動物や昆虫などが生き抜くためには必要な機能。お家の中でのんびりと暮らしている猫ちゃんには無用な気がしますが、住環境によっては猫の毛色が保護色になることもあります。
Xユーザーの@kagisuzu0531さんが先日、自宅の階段で1階へ降りようとしたところ、途中で階段の色に紛れた茶トラ猫が寝ているのを発見。
猫ちゃんの体を覆う被毛は少し濃いめの茶色で、階段とそっくりな色をしているほか、トラ柄の模様が木目のように自然な風合いを醸し出しているため、猫の存在に気づきにくい環境が出来上がっています。
それでも階段に目の焦点が合っていれば猫がいることは何となく分かりそうですが、違うところを見ていたりぼんやりとしていたりすると、猫の存在に気づかないことは十分に有り得そう。そのまま足で踏んづけてしまう可能性もありますし、踏む寸前で猫の存在に気づき避けようとして階段を踏み外す…なんて危険性もありそうです。
この写真が「こんなの絶対踏みますやん」という飼い主さんのコメントと共に投稿されると、7,000件を超えるリポストと37,000件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「同化しすぎ」「パッと見分からなかった」「これは踏んでしまいそう」「ステルスニャンコ」など、猫ちゃんの同化っぷりに驚いたメッセージが多数寄せられて大きな反響を呼んでいます。
傍から見ると微笑ましい光景にも見えますが、実際にこの場面に遭遇した飼い主さんは、どのような心境だったのでしょうか。
当時のことについて聞いてみると「見つけたときは朝起きてすぐのことでしたので、驚いたと同時に危険を感じました!このまま分からなかったら踏んでたかもしれませんから。」と回答。確かに寝起きの状態だと頭がぼーっとしているので、階段に同化した猫ちゃんが潜んでいると、かなり危ない気がしますよね。
一方、猫ちゃんの方は自身が同化しているとは露知らず、すごく気持ちよさそうに寝ているようにも見えます。こんな時はそのまま寝かしておいたほうが良いのか、それとも危ないから起こしたほうが良いのか、なかなか悩ましいところ。
飼い主さんはこの後、猫ちゃんを踏まないようにゆっくりと階段を降りてから、猫ちゃん用のご飯をお皿にセッティング。すると、お腹が空いていたのか、猫ちゃんもゆっくりと下に降りてきたのだそう。危ない場所にいるけれど無理やり起こすのが忍びない時は、猫ちゃんの気を引く形で誘導してみると良いかもしれませんね。
階段に同化していた猫ちゃんの名前は「すずくん」。
マイペースでおっとりとした性格の猫ちゃんで、たまに同居猫と遊ぶことがあるものの、普段はお昼寝場所を転々としながら寝るのがお決まりの過ごし方。階段に同化していた時は、1階に飼い主さんのお子さんたちがいて、静かな場所で過ごしたかったすずくんは、喧騒から逃れるために階段のところへ来て眠っていたのだそうで、理由もなく潜んでいた訳ではないようです。
そんなすずくんがお家にやってきたのは、飼い主さんが知人宅の庭で生まれた野良猫の子猫たちを見に行った時、その中にいたすずくんに一目惚れしてしまったのがきっかけ。それまで猫を飼った経験はなかったものの、奥さんを説得して家族として迎え入れることになったのだとか。
現在はキジトラ猫の「つむぎくん」という家族が増え、一家の何気ない日常をInstagramやYouTubeでも公開している飼い主さん。
猫と暮らすことの魅力について聞いてみると「いつでも癒されるところでしょうね」と回答。生活の中にいつも可愛い存在がいることが、とても癒されるのだそう。また、「これはうちだけかもしれませんが、妻と喧嘩した時や嫌なことがあった時にすずくん達を見てモフモフしてればいつの間にか心が晴れてます」とも語り、猫ちゃんが夫婦の関係を円満にしてくれる存在であることを明かしてくれました。
取材協力:かぎしっぽすず&つむぎ(@kagisuzu0531)さん
記事転載元:https://cat-press.com/cat-photos/kaidan-douka-suzu