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お盆飾りの新定番?キュウリで作った猫の精霊馬、完成度が高すぎてご先祖様も癒やされそう

日本では8月13日から16日まではお盆の期間。

毎年この時期になるとご先祖様を送迎するための供え物として、ナスやキュウリに割り箸を刺して動物に見立てた「精霊馬(しょうりょううま)」を飾る地域もありますが、SNSでは一風変わった盆飾りが話題になっています。

それはなんと、キュウリで作った猫ちゃんでした。

実際の写真(提供:飯山太陽さん)

猫が両足を広げたまま毛づくろいをしている姿を表現したこのお供え物。

材料がキュウリなのに一目で猫と分かるクォリティで、カットしたキュウリを組み合わせて猫のフォルムや仕草をうまく表現しているほか、シンプルでありながら絶妙な色使いにも注目。濃いキュウリの皮部分と、薄い果肉部分の色の違いを利用して、猫の柄や肉球などを巧みに作り出しています。

ご先祖様もびっくりニャ

伝統を受け継ぎつつも斬新なスタイルの盆飾りで、「精霊猫」とでも呼ぶにふさわしい出来栄え。毛づくろいをしている最中なので、あの世までお迎えに来てくれる雰囲気はありませんが、お家にこんな猫ちゃんが待っていたら、ネコ好きなご先祖様でなくとも心がワクワクしてしまうことでしょう。

この写真がSNSのXに投稿されると、4.5万件の”いいね”が集まるほどの大反響。キュウリで作った猫の完成度に思わず感動するユーザーが続出しています。

何ともユニークな「精霊猫」を生み出したのは、絵や音楽などいろいろな形で自分を表現しているアーティストの飯山太陽さん。

なぜ野菜から猫を作ろうと思ったのでしょうか。その理由についてご本人に聞いてみたところ、ご自宅ではお盆の時期になると精霊馬を飾る習慣があるのだそうですが、2019年頃からは少し工夫した精霊馬を作るようになったと言います。

「以前は毎年車だったり、リアルな馬だったりを作っていたのですが、家で猫を飼い始めてからは猫好きが加速して、精霊馬も猫を作るようになりました(一回アイアンマンを挟みましたが 笑)。」

一般的に精霊馬の材料にはナスとキュウリが用いられますが、細かい形を表現するにはナスよりもキュウリの方が扱いやすいのだそうで、猫を作る場合にはキュウリを選択するのがベター。

作業は素材をカットするだけでなく、つま楊枝を使ってキュウリ同士を繋いでいるほか、肉球や耳などの極小パーツは瞬間接着剤を使って自立させるなどの工程を経て完成。猫が真剣にお尻の毛繕いをしている時に見られる「ピーンと伸びた後ろ足」と「丸まった腰」がこだわりポイントなのだとか。

猫も盆飾りに仲間入り

その出来栄えについて、「ご先祖様も癒されること間違いなしだと思います。」と語る飯山さん。自身でも2匹の猫を飼っている愛猫家で、Xのアカウントでは新聞紙とガムテープで作った猫の立体作品や、指や手のひらで描いた猫の絵画作品なども公開しています。

猫の表情がリアル
6月には個展も開催

インタビューの最後に、今回大きな反響が寄せられたことに対する印象を聞いてみると、「猫ちゃん好きな方からも『猫が可愛い』とコメントしていただけたので、とてもありがたいですし、ほっこりしています。」と回答。

猫と精霊馬の相性はかなり良さそうなので、今後はお盆にキュウリの猫を飾る風習が広まっていくと面白いですね。


取材協力:飯山太陽(@TA8f3xjyCUsKAO5)さん
記事転載元:https://cat-press.com/cat-news/shou-ryou-neko

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