私のこと、聞いてください…エイズキャリア猫さんの死
2023年1月2日早朝。
保護猫さんが死んだ。
2019年3月私の家に来た。
公園でごはんをもらっていた。
地域猫活動の餌やりさんが言うには、
2年位前からその公園に現れ出した。
餌場のボス的存在の雄猫が苦手で、
1匹の雌猫といつも行動を共にしていた。
公園に来始めた時から、首に大きな傷があったらしい。
その血みどろに見える傷口は、日に日に大きくなって、
無視できない状態になった。
人間に対しても怖がりで、餌やりさんさえ近づけなかった。
捕獲器しかない。
病院で首の傷の治療、去勢手術を終え、
首の傷が完治するまで私が「一時預かり」をすることに。
餌やりさんは、元の餌場に戻すTNRをするつもりでいた。
彼の首の傷の原因を調べるため血液検査をした。
腎臓なども正常値ではなかったが、FIVも陽性と出た。
首の傷が完治できてもTNRはできない。
エイズキャリアと知ってしまった以上
外へはもう出せない。
「猫エイズ」名称が悪い。
キャリア猫さんだって、長寿を全うできる。
(先日19歳まで生きたキャリア猫さんの報告を受けた)
最近キャリア猫さんでも「ずーとのお家」の子になるケースが増えている。
ではこの子は?
キャリア保護猫として、家猫になりうるか、
ずーとのお家の子にしても良いという家族が現れるか?
FIV陽性以上にもっと重大な問題を抱えていた。
パニック症候群?
人間恐怖、知らない所恐怖で、ギャーギャー
吠えながら、ケージの中を上に下にと、頭、顔を傷つけながら、
ケージから出たくて、もがき苦しんだ。
5分ばかりの移動でもキャリーの中では恐怖のあまりオシッコ
が制御できない。垂れ流し状態。
当該猫さんが抱えている全ての問題を鑑みて、
首の傷が完治しても私の所で、
このまま、保護猫生活を続けることに。
ナシクズシ政策に落ち着いた。
一時預かりが一生預かりに変更された。
当該猫さん「新ちゃん」と私の壮絶な保護猫生活が
始まった。