大分別府のんびり?旅③
とこがのんびり旅なのだ。
2日目は海岸へ、日の出の写真を撮りたいという旦那さんの希望で、朝6時前に起床。眠い。6:17の日の出を目指して旅館から少し歩いて海岸へ。徐々に海の右向こうの大分市の工場地帯のような背景から昇ってくる太陽。海の水面に縦にキラキラと陽の光が伸びて美しかった。そして太陽ってこんなに早く昇るということを知った。日の出を撮る旦那さんを撮った。
朝食がついてないので、近くにあったロイヤルホストへ。人生初ロイホです。メニューはパンと卵とベーコン、みたいなモーニングプレート。ベーコンとかは要らないから、サラダとヨーグルトがあると良かったなぁ。何が素晴らしかったかって、ご年配の男性のスタッフさん。店長さんなのかな?素晴らしい言葉使いに声の出し方、ドリンクコーナーやテーブルやトイレも改装したんですよ、っていう案内。新しく使いやすくなったんですよ、ぜひどうぞ試してみてください、というような爽やかなサービス。いや~素敵でした。その人の話し方や雰囲気ひとつで、こんなに人を気持ち良く爽やかにできるとは。接客の見本だし、業種関係なく働く人は見習わなきゃなーと自分を省みたのでした。
ただし、ここもオペレーションが上手くない?ものすごく待たされました。別に複雑なメニューを注文したのではなく、20分近く待つのは待つ内に入らないのだろうか、ここでは。車移動ではない我々には、この後の電車やバスの時間もあるから開店と同時に入ってるわけで、ここで時間をロスするのは痛い。店長らしき男性の接客が素晴らしかったので、また来たかったが、旅の最終日はより帰るために時間が制限されてるので、朝から15~30分ロスするのはキツイ。よって再来無しに。残念。
旦那さんが行きたいという、宇佐神社と城下町の杵築へ行くことに。ソニックという特急列車を何度か利用することになった旅だったけど、電車好きじゃなくてもワクワクする車体デザイン。特別感あって旅を盛り上げる。
宇佐も杵築も、バスの時間が合わず、行きしなはタクシーを使った。宇佐神宮は入り口の鳥居から緑の木々に囲まれて、木漏れ陽と少し薄暗くなった奥に階段を上がっていくのが、参拝者を誘って良い。福井の平泉寺と同じく、入り口から奥に苔むした階段を登って、徐々に敬虔な気持ちに誘うスタイルが似てるけど、振り返って思うに、平泉寺は寂寥感があった。強者どもの夢のあと、みたいな。宇佐神宮は朱色の橋とか、睡蓮の池とか能舞台とか、同じ古式ゆかしきというのでも華やかさが感じられた。灯籠にも苔や草が生えていて、まるで時代劇のセットみたいに見えるけど、永い年月を感じて美しい。ここもぜひ訪れるにお勧めかも。
帰りの宇佐駅でも人に話しかけられた。トイレから戻ったら、旦那さんが何か焦ってる。青いソニックがまだ時間前なのに到着してる、と。回送じゃないの?と気にしない私だったけど、窓口でおじいさんが何かチケットを変えてもらってる風。トラブルかも?と私も思って、おじいさんが退くのももどかしく、ひとつしかない窓口の係員のお兄さんに聞く。そしたら臨時便が来てるだけ、と。私たちが乗るソニックは時間通りに来ますよ、と。
「??」と思いつつ、もう改札に入って反対側のホームへ移動しなきゃいけない頃。旦那さんと乗るホームへ移動すると、後から来た少し年上っぽいご夫婦に話しかけられた。臨時便が出てるって案内ありました?無かったですよね?ビックリしましたよね~、という感じ。
しばらくその話題で話したけど、その後もそのご夫婦の旦那さんの方が愚痴ってらした。昼休憩中は窓口のカーテン閉めて案内無しかー。次の臨時便はアナウンスしてるのに?。もうひとつ前のに乗れてたらー、何十分か無駄にしてるー、とか何とか。まぁ確かに我々もバスで来てから30分以上次の電車が来るまで待ってたわけで、乗り継ぎの悪さは仕方ないけど、せめて張り紙でも出しておいてくれたら、と。というか、そもそも駅の自動発券機では臨時便の選択肢が出なかったので、やはり窓口で買うしかなかったのかな?。それなら昼休憩中か何かで窓口は閉まってたので、必然的に待ってた人たちは買えなかった、ということかしら。。。えー、そんなことってある??
それも、ま、旅だから仕方ない。杵築へ向かう。さて、ここで昼飯でもと探すけど、14時まででランチは終わり。宇佐神宮で歩き疲れ気味なのに、食べるところを探してしばし放浪。しんどい。腹減った。宇佐神宮のお土産屋さんとか食事処があったんだけど、そこでお昼とってたら、またバスと電車の時間が合わずかなり時間ロスするので、えいや、で杵築まで移動してきたのだった。
だけどまぁ、読みが甘いので、事前に調べてもいないしでウロつくはめに。旦那さんがすでに閉まってたお店を開けて、他にやってるところはないかと聞いてくれた。2つくらい教えてもらい、ぎりぎり開いていたイタリアンへ。なぜここに来てイタリアン…と思わないでもないけど、選択肢は無いのだ。私が頼んだチキンサラダはフルーツも野菜も美味しいし、そしてやっぱり鶏肉が柔らかくて臭みもなくて旨い!鶏肉は間違いないなーと再確認した。旦那さんは茄子とベーコンのトマトソーススパゲッティ。次の日には「昨日のランチ、何食べたっけ?」と記憶に残っていなかったようだが。。。
エネルギーチャージして、いざ城下町、武家屋敷へ。有名な坂道を登ったり上から振り返ったり降りたりして、旦那さんは一眼レフで撮っていく。こんな坂道を昔の人は登り降りしてたのか。健脚。すごい。
武家屋敷ではガイドのおじさんが色々案内してくれて、客室と住居の違い、畳の違い、炊事場や昔のお風呂、トイレなど説明してくれる。いやほんと、昔の人は寒さ暑さ不便さ、本当によく耐えて偉いなー。どこの武家屋敷でも、ガイドの方が居たりして、そんなサービスやってらっしゃるんだなーと感心。着物姿の白人の若い女性達が7~8人、坂道を登ったりして武家屋敷を巡っていた。
ここでも地元のおばあさんに話しかけられた。無料公開の武家屋敷の○○邸に行ってごらん。私は散歩でよく巡るんだけど、そこの畳でたまに寝っ転がって休んだりしてるんだよ、と。
えーっ、と内心驚きつつも寄ってみる。確かにあまり人が来なさそう。旦那さんと2人で畳に足を投げ出して座る。しまいには私だけ仰向けで一瞬寝っ転がってみた。だが、教えてくれたおばあちゃんよ。防犯カメラがありますがな。ばっちり写ってると思うよ、時おり来ては寝っ転がってるおばあちゃんの姿。
坂道を歩き回って、さすがに足の疲労がきている。帰りはバスで駅まで戻って再びソニックで別府まで帰った。杵築駅では旦那さんは駅員ですかばりに立って、列車を待っていた。疲れてシャツもお腹も出ている。そんな真剣な顔して線路の先を眺めなくても、と笑ってしまう。と、聞き慣れたおならの音2発。おい。
旅の最終日へ。