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5分でわかる: なぜSASEの2年後に「SSE」が提唱されたのか

SASEの2年後に提唱されたSSE

2019年に米ITアドバイザリ企業であるガートナー社により提唱された、新しいエンタープライズネットワーキングのカテゴリである「SASE」。しかしその直後の2021年、ガートナーは「クラウド・セキュリティのハイプ・サイクル:2021年」において「SSE(Security Service Edge)」を提唱しています。なぜガートナーはSASE提唱後、たった2年でSSEの提唱に踏み切ったのでしょうか。

SASEとSSEの違い

ガートナーによるSSEの定義は、SASEはオンプレミスのSD-WANを中心としたネットワークサービスと、クラウドネイティブなセキュリティサービスの組み合わせであることを明確にしました。SASEのネットワークとセキュリティ機能という2つの柱のうち、セキュリティ機能に該当する部分がSSE(ヘッダー画像参照)であると位置付けられています。

SASEは、よりカバー範囲が広く総合的なアプローチにより、安全で最適化されたアクセスを実現することで、ユーザー環境を最適化し、すべてのアクセスとトラフィックを脅威、攻撃、データ損失から保護します。SSEは、統合クラウドネイティブサービスとしてSWGやCASB/DLP、ZTNAを組み合わせたもので、インターネットやSaaS、特定のプライベートアプリケーションへのセキュアなアクセスを提供する一方、WANリソースへのセキュアなアクセスには対応しません。

なぜ今SSEなのか

SD-WANは、本社やデータセンターを経由せずとも、支店や営業所など直接インターネットに接続することを可能とし、これによりSaaSやクラウドへのアクセス速度向上を実現します。しかしながらSD-WANは、ほとんどのワーカーがオフィスに出社するという、コロナ以前の環境に合致したソリューションでした。コロナ禍にオフィスから直接インターネット接続することの必要性が低下し、それに伴いSD-WANの必要性も低下しました。一方、リモートワーカーへの保護の必要性は拡大しているため、ガートナーはSASEに比べ導入の難易度もコストも低いSSEを提唱したものと考えられます。

SASEとSSE、組織はどちらを選ぶべきなのか

ガートナーは、2022年に求められるクラウドセキュリティ技術としてSASEとSSEの両方を挙げ、SASEは今後2~5年、SSEは3~5年で変革的インパクトを与えると予測しています。そんな中ITの専門家たちは、今後のITインフラの在り方にどう取り組むべきかの岐路に立っています。最初から完全に統合されたSASEを選ぶべきなのか、SSEの導入からセキュリティの変革をはじめて、段階的にSD-WANレイヤーを統合していくべきなのか、様々なアプローチがあると思います。しかしながら業界の流れは、SSE提唱後も変わらず最終的にSASEへと行き着くものと予想されています。

Cato SSE 360は、SSEを拡張し、すべてのトラフィックに対する完全な可視化と制御、グローバルなアプリケーションアクセスの最適化を提供します。完全なシングルベンダーによるSASEへのシームレスな接続を、必要に応じてサポートする唯一のサービスであるCato SSE 360をより詳しく知るには、ホワイトペーパーをお読みください。

当記事は、Cato Networksのウェブサイトでブログとして投稿された記事の抜粋です。全文はこちらで閲覧いただけます。

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