【旧裏 デッキ解説】プクリン+ヨルノズク

2022/07/23に開催されたハレツー旧裏バトルで使用したデッキです。一戦目が不戦勝だった(代わりに店員さんとフリー)のですが、3回戦のスイスドローで一応3-0でした。

デッキ概要

序盤から終盤まで、プクリンで戦い続ける攻撃的なデッキです。無色2個エネルギーを前提としたプクリンは、旧裏環境では高スペックなアタッカーです。ベンチ要因として採用しているヨルノズクは、中盤以降、相手の攻め手を遅らせるのに活躍します。この組み合わせは定番で、プクリンノズクと呼ばれることもあります。

プクリンデッキは、デッキ特有の凝った動きが少ないので、ポケモンカード自体に慣れているプレイヤーや、これから色々触ってみようという初心者にオススメかもしれません(ただし、プレイが特別簡単というわけではありません)。晴れる屋2のイベントでは、プロキシ禁止ですが、現物を用意するのが比較的安上りなデッキでもあります。

私自身は、このデッキを調整用の仮想敵として組んでいて、そこまで細部検討していないため、参考まで(怪しい点も書いてます)

デッキ画像

レギュ:ハレツー殿堂

カード解説

ポケモン 15

プクリン(ジャングル) 2 ★★×2
主役のアタッカー。技「ともだちのわ」は、無色2個エネルギー込みで実質2エネ60と、旧裏環境ではコスパの高い技です。HPも80あり、一撃で倒される対面は少ないです。3枚採用するとより安心ですが、他に殿堂ポイントを割きたかったので今回は2枚。

プリン(ジャングル) 4
プクリンの進化前。技「はたく」の20ダメージは、「ともだちのわ」と合わせて80ダメージに届き、多くのポケモンを倒せるので、進化前として有用です。たねにしてはHPが高く、技「こもりうた」を持っていることもあり、延命するために差し出すポケモンとしても有用です。

ヨルノズク 3
ともだちのわの打点をあげるためにベンチを埋めるポケモンとして選択。特殊能力「みやぶる」によるピーピングハンデスで、中盤以降を有利に傾けるポケモンと考えています。中盤までに2体並べば十分で、3枚以上並べるとアタッカーを育てるスペースを圧迫する場合もあるので3枚採用。技「つばさでうつ」を使いたい場面は限られ、エネルギーにあまり余裕もないので、攻撃に参加することは少ないです。余談ですが、公式絵コピペなのにかなりイケてるイラストで好きです。

ホーホー(neo1) 3 
ホーホーの中で延命するのに最も適したホーホーです。

メタモン(化石) 1
簡単に場に用意できるアタッカーとして1枚採用。へんしん能力は対面を選べば強力で、特に1進化以上で打点の高いアタッカーに対しては、相手は真っ当に進化してエネ貼ってるのに対し、こちらはたねサーチして無色2個で加速して切り返せます。プクリン以外のエネの張り先としても、1枚あると便利です。

ムチュール(コロコロ) 1
技「なげキッス」で、10点を好きな場所に飛ばせます。「ともだちのわ」と合わせた打点調整として便利で、生きたプラスパワーとも言えるポケモンです。

ピチュー(neo1) 1 ★★
技「パチパチ」で、特殊能力持ったポケモンに20点飛ばせるポケモン。一部デッキに刺さるのはもちろん、大抵の対面には特殊能力持ちがいるので、サイドを引き切るための一押しや「ともだちのわ」の補助打点として活躍します。


ドローソース/サーチ 24
多めの枚数です。序盤はプクリンの展開要求値がやや高く、中盤以降も夜の廃品回収でデッキに戻したプクリンを引き直すためにドロソが必要です。

オーキドはかせ 4 ウツギはかせ 4
確定。プクリンで攻めるには、1進化+2エネ+ベンチ4,5体の合計8-9枚と、必要枚数的にはかせへのアクセスがまず必須。序盤に1-2回アクセスできるかどうかが、非常に重要です。

マサキ 2 クルミ 3 ナツメの眼 3
普通のドロソ配分より、ナツメの眼に寄せた構成。ナツメの眼は以下の役割があります。
・序盤、何としてでもはかせにアクセスしたいときに使う(マサキやクルミより多く引き直せる)
・オーキドで捨てる余裕がないプラスパワーや夜の廃品回収を捨てずに手札交換する手段
・無色2個エネルギーや、プラスパワーなど、サーチできないがピンポイントで引き込めると強いカードを、無理やり引き込みにいく
・「みやぶる」で確認した相手の手札が強い場合、リフレッシュする

月の石 3
殿堂ポイントの関係で、プクリンを2枚しか採用できないので、その代わりに採用。交換おじさんと合わせて実質6枚もあれば、序盤のプクリンへのアクセスが安定します。

ポケモン交換おじさん 1
何でもサーチできた方がいい場面があったので月の石4ではなく、こちらを1枚。

礼儀作法 4
たねの水増し。はかせに1枚アクセス出来ても、たねを引けないと盤面が完成しないので、厚く採用。中盤以降は余ります。


トレーナー(ドローソース/サーチ以外) 10

おうごんのみ 2 ★×2
HPを40回復できるパワカ。殿堂ポイント1点のカードの中では、かなり強い部類だと思っています。プクリンはHPが高く、一撃で倒されにくいので相性が良いです。一定腐る対面はあるものの、リターンが大きいので、枚数を増やしてもいいかもしれません。

プラスパワー 4
旧裏にはHP70-80のポケモンが多いので、プクリンの「ともだちのわ」を強化して一撃で倒すために採用しています。有効な場面が非常に多いので、個人的にはこのカードを4枚採用しているかどうかで、デッキパワーが異なると考えています。

夜の廃品回収 2
プクリンを1ゲーム中4回は立てたいので、2枚採用。デッキ枠がカツカツなので最低限の採用枚数にしており、リソース管理には気を使う必要があります。

エネルギースタジアム 2
激重であるマダツボミの塔を割るために採用しているスタジアム。デッキ枠がカツカツなので、エネルギーの枠を置き換えて採用できるエネルギースタジアムに。他の候補はラッキースタジアムやラジオ塔などがありますが、前者は「みやぶる」との相性が悪く、後者はドロソ枠から置き換えるにはパワーに不安がありました。ただし、2022/07のハレツー旧裏バトルでは、マダツボミの塔はほぼ見なかったので、無理にスタジアムを採用しなくても良かったかもしれません。


エネルギー 11
全体で11枚は、このデッキでは結構カツカツな枚数です(ここを絞った分、強いトレーナーカードに枠を回しています)。プクリンは3エネ起動で1ゲーム中に4回は立てたいので、その時点で12エネ必要で、無色2個エネルギーを考慮しても、残りは3エネしかありません。エネルギースタジアムがあるとはいえ、雑にエネ運用すると残りのサイド2枚分のアタッカーを用意できなくなります。

無色2個エネルギー 4
ハレツー殿堂のみ無制限のパワカ。一枚でエネルギー2個分として扱うというのは、単にエネ加速というだけでなく、エネ2枚分のリソースも果たしているので強力です。

超エネルギー 5
基本エネルギーなので、エネルギースタジアムや夜の廃品回収で回収することができます。エネルギースタジアムを有効活用する上で、最低限5枚は必要そうです。

なんでもなおし配合エネルギー 1
攻め手を継続したいプクリンと、状態異常回復のシナジーはまあまあ。状態異常に依存した仮想敵はいないのと、1枚見せて2枚目以降をケアさせるのが目的だったので1枚のみ採用。

きずぐすり配合エネルギー 1
こちらは、なんでもなおし配合エネルギーより地味な効果ですが、1枚見せて2枚目以降をケアさせる目的で1枚のみ採用。

特殊能力「みやぶる」についての見解

ヨルノズクの「みやぶる」のテキストは、TCGでは悪名高いピーピングハンデスです。なので、序盤から相手のドローソースをハンデスして、自分だけ一方的に展開するカードに見えるかもしれません。しかし、そのような使い方をするには、上振れが必要だと考えています。

・相手が序盤の展開をする前に、一進化のヨルノズクを立てた後、コインで表を出さなければならない
・多くのデッキは、序盤に0-2回はかせにアクセスできれば、序盤攻めるのに十分な盤面が完成する
・ハンデスを決めても、デッキトップからはかせにアクセスされる可能性がある
・ホーホーが見えた時点で、相手はドローソースを使い切ろうとするので、特に序盤はドローソースをハンデスできるタイミングが限られる

このデッキでは、デッキ構築段階では序盤でハンデスしての展開阻害は重視しないことにしました。以下のような使い方で、中盤以降じわじわと有利を重ねることを重視しています。

・夜の廃品回収とサーチ札をハンデスして、相手の中盤以降の再展開を遅らせる
・ポケモンセンターやプラスパワー、退化スプレーHYPERといった盤面に干渉するトレーナーをピーピング/ハンデスして、プレイの裏目を潰しておく

ヨルノズク-ホーホーの採用枚数は、序盤のハンデスを期待する場合、とにかく早く沢山並べたいので4-4がベターだと思います。一方、今回のように中盤以降の活躍を期待する場合、ベンチ枠と相談して1,2ライン立れば十分なので、3-3以下に抑えられると思います。

ヨルノズクと相性の良いデッキタイプには、プクリンのような、序盤から積極的に圧力を掛けていくビートダウンデッキが挙げられると思います。序盤からアタッカーを立てて相手の序盤の盤面を削れると、相手は再展開する必要が生じるので、ヨルノズクが安定して活躍する展開に持ち込めます。

追記:他の方がヨルノズクを考察していた記事を思い出したので、参考までに紹介します。旧裏は人口が少ないですが、対戦レポートや考察を書いて下さる割合が多いので、お情け程度でもアクセスしやすくして、環境理解作業が進むと嬉しく思っています。

ヨルノズクをあじわう:https://apoooo0.hatenablog.com/entry/58101373

対戦会レポ

0回戦目 ボールペンを忘れたのですが、近くの方に貸していただきました。ありがとうございました。

1戦目 不戦勝(店員さん:わるいクロバット+ピクシー+ナツメのユンゲラー)
不戦勝だったので暇してたら、ジャッジの役の店員さんがお声がけくださってフリー対戦することに。ジャッジを拘束しすぎないよう、手元のデッキの中で最も対戦が早く終わるプクリン+ヨルノズクデッキを選択。
序盤お相手はズバットを3体並べながらはかせにアクセスし、こちらははかせを引けず展開が遅れてしまう。ホーホーやムチュールを捧げながら、何とかプリンを維持できて、トップはかせ→プクリンの展開まで繋がる。展開まで繋がってしまえば、プラスパワーやおうごんのみを絡めたプクリンで、サイド1対2交換以上が安定するので有利に進められました(序盤わるクロが結構噛んでたのもあり)。ヨルノズクで再展開も咎めて、アタッカーが続かないところをサイド引き切って勝ち。サイド6-3くらいだった記憶

2戦目 わるいクロバット+ストライク
1戦目のフリーの後、他の卓をチラッと見てしまったので、トラブル防止のため、当初使う予定だったデッキは使用せず、プクリン+ヨルノズクを継続して使うことに。
序盤は、お互いにはかせへのアクセスが遅れる展開。お相手が先に展開し、しばらくズバットやわるいゴルバットで攻撃されるものの、ムチュールとか生贄に捧げながら、トップはかせ→プクリン展開までの延命に成功。R団のアジト下のわるいクロバットにダークドレインで延々回復さそうになるも、プラスパワーやエネルギースタジアムを引くことができ、スムーズに処理。ヨルノズクの活躍もあり、後半はお相手の攻め手が途切れがちな中、サイドを引き切って勝ち。サイド6-4くらいだった記憶

3戦目  タケシのキュウコン、わるいハクリュー、やさしいカイリュー、ピクシー
私の方は、先攻はかせ→2ターン目ともだちのわサイド先行の運だけムーブ決まった一方、お相手ははかせにアクセスできたのが3ターン目くらいだった(下手したらもう少し遅かった)ので、サイド差がかなり広がってしまいそのまま押し切って勝ち。サイド5-2くらいだった記憶。プクリンの60打点は、相手のたねをサクッと葬るのにぴったりなので、このような一方的な試合が一定数起こる傾向があります。ただし、はかせを引けない下振れは中々しんどいです(1,2試合目はデッキ相性こそ有利だったものの、動きは下振れで危うさのある試合でした)。よってプクリンデッキは握りたくないし当たりたくもなかった、という理由で、仮想敵(目の敵)としてデッキを用意していました。

対戦してくださった方や運営の皆様ありがとうございました。旧裏のイベントということで、どんな雰囲気か疑問な方もいるかもしれませんが、みんな対戦やお喋り楽しもうって感じだったので、興味ある人は参加してみてはいかがでしょうか。旧裏初めての方も多かったようですが、事前に少しネットで調べて、気に止まったデッキリスト軸に持ち込まれていた方がほとんどに見受けられたので、そのくらいのレベル感で準備するとより楽しめるかもしれません(当時遊んでいたデッキの再現、みたいなデッキは私は見かけませんでした。)。運営されていた店員さん方は結構モチベありそうで、来月もまた開催してくれるみたいです。

細部怪しい点

怪しい点とその理由、具体的に採用/不採用を検討するカードについてメモだけしておきます。もしちゃんと試した人いたら答え教えて下さい()

ドロソの配分:単に回した回数が少ない
・ナツメの眼4枚目、礼儀作法4枚目、ポケモン交換おじさん1枚目、マサキ3枚目など

エネルギーとスタジアム:単に回した回数が少ない
・超エネルギー4,6枚目、エネルギースタジアム2枚目、きずぐすり配合エネルギー1枚目、なんでもなおし配合エネルギー2,3枚目など

入れ替えカード:最後のサイドをスムーズに引いたり、変なロックから抜け出すための1枚
・ワープポイント1枚目

ピチューを他の殿堂カードと入れ替える:ピチューは必須とまではいかない印象だったので
・突風1枚目、おうごんのみ3-4枚目、エネルギーリムーブ1枚目、ブビィ1枚目、など

ポケモン再転送:プクリン1枚を戻したいために夜廃を使うことが割とあって、それなら一応こちらも採用候補になるから。夜廃はエネルギー枯らされたときに戻す役割があって捨てがたいから、夜廃3枚目を採用するならこちらにするという考えも
・ポケモン再転送1枚目。

プリン(サザン):ベンチ呼び出しが便利なので。特にフーディンなど、変な対面想定するなら。
・プリン(サザン)1枚目。プリン(ジャングル)4枚目


おためしでノートにデッキ記事書きましたが、普段の旧裏記事はこっちに書いてるので、この記事もそちらに移すかもです。

https://empty7.hatenablog.com/

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