【Geoguessr】ナンバープレート総集編
ナンバープレートは書くべきことが多くて大変ですが、特に重要と思われる事項を整理してまとめてみました。
ちなみに、ナンバープレートは英語ではLicense Plateといい、よりフォーマルな呼称としてVehicle Registration Plate(Wikipediaの見出しはこっち)とも言います。検索の際に日本語だとヒットしないことがあるので、覚えておくといいかもしれません。
03/31 パナマとカザフスタンに対応しました
11/02 リヒテンシュタインとオマーンに対応しました
ユーロプレート
正式な呼称かどうかは分かりませんが、こんにちのヨーロッパの多くの国で導入されているナンバープレートのスタンダードがあり、この記事ではこれをユーロプレートと呼ぶことにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1706079699102-ajgrPq8Bgj.png)
これは横に長く、左側に青いストライプが入っているのが特徴で、EU加盟国だけでなくヨーロッパ各国、ひいてはレバノンやイランでも共通して使われているデザインのプラットフォームです。
国が確定できるものではありませんが、国によって導入時期に差があり、撮影時期の兼ね合いからその頻度がメタ的な手掛かりになることもあります。まずはこのナンバーを見たらヨーロッパと思えるようにしましょう。
なお、グーグルマップでは原則としてナンバープレートにはぼかし処理がかかっています。細部のデザインはそれゆえ覚える意味がほとんどなく、むしろブラー越しにどう見えるかを覚えていくことになるので、画像検索して調べる際はその点も頭に入れておきましょう。
ただし、ブルガリアやルーマニアなどではブラーのかけ方が甘く、ナンバープレートの一部が見えてしまっているものが散見されます。こうした際は青のストライプ部分に国コードが書かれているので、一発で国が分かってしまいます。ドメインと同じであることもあれば、スペインが”E”であるように一文字なこともあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706080345470-xDbw3T378g.png)
ユーロプレートでなくても、たとえばクロアチアの旧デザインやアイスランドのもののように、国旗がデザインされているケースがあるため、ナンバープレートへのモザイク処理が甘い(全くされていないケースもある、それでいいのかグーグル)ときは要注意です。
メルコスールプレート
メルコスール(南米南部共同市場)でも共通のナンバープレートを導入する動きが始まっています。加盟国すべてが参加しているわけではないようですが、これを仮にメルコスールプレートと呼ぶことにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1706080840138-m2qpCHIO1v.png)
これの特徴はやはり横に長く、上側に青いストライプが入っているのが特徴で、一見するとヨーロッパっぽく見えるので注意が必要です。
ただしこのデザインはユーロプレートに比べるとかなり新しく、南米の一部の最新のカバレッジでしか見られないうえ、普及率もまだまだです。
ブラジルとアルゼンチンで導入されていることは知っておくべきですが、それ以外の導入国、つまりウルグアイやボリビア、パラグアイに関してはあまり気にしなくてもいいはずです。
ヨーロッパ・中東・北アフリカ
ここからは各論の形で個別のTipsを列挙していきます。
①横の長さ
・ヨーロッパのナンバープレートはほとんどが横長です。
・スイスではユーロプレートが使われていません。ヨーロッパでは例外的に横の長さが短いナンバープレートを採用しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1706082886122-f9dmcLFa7a.png)
・アンドラも同様に横の長さが短いナンバープレートを使っています。
・ギリシャはユーロプレートを導入していますが、それ以前(?)のナンバープレートは横に短いものでした。これはストリートビューにもそれなりに残っているため、南欧を区別する手掛かりになるでしょう。
②黄色いナンバープレート
・オランダとルクセンブルクのナンバープレートは前後共に黄色です。
![](https://assets.st-note.com/img/1706083718475-49Q8dKUTLS.png)
・中東ではイスラエルとオマーンがいずれも黄色いナンバープレートを使っています。(11/02追記)
![](https://assets.st-note.com/img/1730544165-n5abGq9QKhoTZ8vDgfyM60OW.png)
・イギリスのナンバープレートはフロントが白、リアが黄色です。
・フランスもかつてはリアプレートが黄色でした。古いカバレッジや田舎では稀にですがその時代の車を見ることがあるので要注意です。
・デンマークは商用車のナンバープレートのみ黄色です。
・ハンガリーやウクライナ、アルバニアやギリシャなど、タクシー等の特定車種のナンバープレートが黄色い国は他にもいくつかあります。すでに挙げた国に比べて見かける頻度は低くなりますが、これらの国々は頭の片隅に入れておくべきでしょう。
③赤いナンバープレート
・ベルギーのナンバープレートは文字が赤色で書かれており、ブラー越しでは赤みがかって見えることが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706086397823-YZLJqCdPAP.png)
・オーストリアやデンマークのナンバープレートも赤い縁取りがなされているためか、稀に赤っぽく見えることがあります。
・北マケドニアにもたまに赤っぽく見えるナンバープレートがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706086653497-jTxSLHPUlM.png)
④左側に赤のストライプ
・マン島のナンバープレートには左側に赤のストライプが入っています。イギリス本土と同じくリアプレートのみ黄色です。
![](https://assets.st-note.com/img/1706081622322-1WgciBNioS.png)
・アルバニアの古いナンバープレートは左側に赤いストライプが入ったものでした。順次後述する新しいデザインに更新されていますが、ストリートビューにはまだそれなりの数が見受けられます。
![](https://assets.st-note.com/img/1706082064618-68c1E7YLo2.png)
・キルギスのナンバープレートも左側に赤いストライプが入っています。
・トルコはほぼすべての車がユーロプレートを装着していますが、極めて例外的な場合として、左側に赤いストライプが入ったナンバープレートが存在しています。基本的に気にすることはないですが、筆者がトルコを訪れた時はそれなりの数見かけました。
⑤両側に青のストライプ
・アルバニアの新しいナンバープレートは両側に青いストライプが入っています。これはイタリアのデザインを模したものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706082513444-E228bEnYtd.png)
・イタリアのナンバープレートは両側に青いストライプが入っていて、フロントプレートの横の長さが短いです。古いデザインとしてストライプがなく横に短いものが残っているかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1706082587073-0JNd1BkWzn.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1706082702576-LcUkbwvvYU.png)
・フランスの最新のナンバープレートも両側に青いストライプが入っています。これはかなり新しいもので、新しめのカバレッジでも通常のユーロプレート装着車がごく普通に見られます。
⑥その他のナンバープレート
・リヒテンシュタインは黒いナンバーを使っています。(11/02追記)
![](https://assets.st-note.com/img/1730543855-SwQf3nKPMpY6o9Ix1TmLZFkN.png)
・ノルウェーは商用車のナンバープレートが緑色です。
![](https://assets.st-note.com/img/1706084737599-wMBYQnwES5.png)
・パレスチナはタクシーのナンバープレートが緑色です。
![](https://assets.st-note.com/img/1706085350271-ZGdjYZG6so.png)
・ポルトガルの古いナンバープレートは右側に黄色のストライプが入っています。現在はユーロプレートに置き換えられつつありますが、ストリートビューにはかなりの割合でこの旧デザインが残っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1706084806473-7zOeqkBHUK.png)
・マルタにはたまに左上に青いボックスがある特殊な寸法のナンバープレートがあります。バイクのプレートに似ていますが、普通の自動車がつけているため違和感があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706085208368-4HqEPWn23o.png)
・チュニジアのナンバープレートは若干黒っぽいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706085545316-qgx8EOkytL.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1706085639660-C0RlUjQGBg.png)
・チュニジアの軍用車両は左側に赤い国旗がデザインされた黒いナンバープレートをつけています。よく見るフォローカーのナンバープレートがこれなので覚えておくといいでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1706085720495-OE6uSRFNsL.png)
⑦ユーロプレートではない国
・スイスやアンドラのほかに、ロシアとカザフスタンおよびアイスランドはユーロプレートを導入していません。いずれも国旗がデザインされた(ただしブラー越しには見えず、ガバナンバーでのみ確認することができます)横長で真っ白のものを使っています。(03/31カザフスタンを追記)
![](https://assets.st-note.com/img/1706088204454-vZ196Socwi.png)
・クロアチアはユーロプレートの導入が比較的遅く、Gen3カバレッジではユーロプレートがほぼ見られません。やはり国章がデザインされた横長で真っ白のナンバープレートが使われていますが、Gen4カバレッジではユーロプレートもかなりの割合で見られるようになっています。
・北マケドニアもやはりユーロプレートの導入が遅く、クロアチアほどではありませんが古いカバレッジではユーロプレートを装着している車が他国に比べるとかなり少なく、およそ半数以下といったところです。
・ウクライナはユーロプレートの導入がさらに遅く、カバレッジも古いため越境している場合を除いてまずユーロプレートは見られません。旧デザインとして横長で真っ白のもののほか、左側に国旗の配色のストライプが入ったものがよく見られます。
![](https://assets.st-note.com/img/1706088123049-WiW4oOqJjA.png)
南北アメリカ
アメリカ大陸では一部の国を除いて、ナンバープレートが横に短く、ヨーロッパのものに比べて正方形に近い形をしています。
①フロントプレートの装着義務
アメリカとカナダ、およびカリブ海の島嶼国ではフロントプレートの装着義務がない場合があります。これは州ごとまたは国ごとに定められており、だいたいの境界線を理解しておく必要があります。
・アメリカでフロントプレートの着用義務がない州は次の通りです。
・アリゾナ州
・ニューメキシコ州
・オクラホマ州
・カンザス州
・アーカンソー州
・ルイジアナ州
・ミシシッピ州
・アラバマ州
・フロリダ州
・ジョージア州
・サウスカロライナ州
・ノースカロライナ州
・テネシー州
・ケンタッキー州
・ウェストヴァージニア州
・ペンシルヴェニア州
・デラウェア州
・インディアナ州
・ミシガン州
![](https://assets.st-note.com/img/1706089990041-zo5YuAPotH.png?width=1200)
・カナダでフロントプレートの着用義務があるのはオンタリオ州とブリティッシュコロンビア州のみです。
・プエルトリコでは着用義務がないのに対し、グアムや北マリアナ諸島では着用義務があります。
・ドミニカ共和国では着用義務がありません。パナマにもフロントなしの乗用車がかなりの数いますが、タクシーなどは着けているようです。
・着用義務がない=フロントプレートをつけていないではありません。所有者が趣味でダミープレートを付けている場合もあります。
②北米の州当て
北米ではナンバープレートは州ごとの発行のため、本来であればナンバープレートによって州の特定が可能です。しかしそもそも50州+13州あるうえデザインが頻繁に変わるため覚えきるのはかなり大変です。
そのためここでは分かりやすいTipsに絞って紹介します。というか筆者も全然覚えてません。
・青いナンバープレートはミシガン州、イリノイ州、ノースダコタ州など多くの州で使われていて特定は難しいです。五大湖周辺が打率高めですが、確実ではありません。
・ニューヨーク州のナンバープレートは濃い黄色です。
![](https://assets.st-note.com/img/1706091052010-PV0N8joNvq.png)
・ペンシルヴェニア州には上部が青っぽく、下部が黄色いものが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706091234866-dbgJndkvwK.png)
・ニュージャージー州には上半分が黄色いものが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706091292232-rp0saeB3uv.png)
・ニューメキシコ州にも黄色いナンバープレートがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706091389855-Ib153EsVZD.png)
・ユタ州には青い背景に赤い山がデザインされたものがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706091506921-A7tPZm5Vfe.png)
・アイダホ州には上部が赤く、下部が青いものがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706091942674-5tk8k0zgHt.png)
・バーモント州には緑色のナンバープレートが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706092065632-zdTJS03hJO.png)
・カナダのノースウェスト準州とヌナヴト準州にはシロクマの形をしたナンバープレートがあります。ヌナヴトのカバレッジは極めて限定的なので、基本的にはノースウェストと思っていいはずです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706092313951-ACpF5g9yMS.png)
③ラテンアメリカ
・ブラジルとウルグアイではナンバープレートがヨーロッパのように横長です。エクアドルには長いものと短いものの両方があり、チリは中間的な長さのものが多いです。それ以外の国ではメルコスールプレートを除くと、アメリカと同様に横に短いものが主流となっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1706094439892-Tr63DyOMgs.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1706094630478-lANQuBdzyE.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1706094670163-IPC9RCpwGM.png)
・コロンビアの乗用車やバイクのナンバープレートは黄色です。商用車は逆に白いナンバープレートを使っているので注意しましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1706092927955-xflJVL1760.png)
・ペルーでは商用車の、チリとウルグアイではタクシーのナンバープレートが黄色いことがあります。乗用車は原則として白です。
・エクアドルとチリのタクシーのナンバープレートは赤いです。なお、チリのタクシーは乗合かどうかでナンバーの色が異なっているようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706093316735-UGvDqTxMWb.png)
・ペルーのバイクのナンバープレートは青いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706093890507-GauFlcEvWA.png)
・アルゼンチンの古いナンバープレートは、白地の上に白抜きで文字が書かれた特殊なデザインをしています。これにブラーがかかることで真ん中に黒い斑点があるような特異な見た目になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706094009682-u2hi3Zi9DB.png)
・パナマには上部に青緑色のラインが入ったナンバープレートがあります。メルコスールプレートに似ていますが色が違います。(03/31追記)
![](https://assets.st-note.com/img/1711872898987-gAyB5dcW02.png)
アジア・アフリカ・オセアニア
カバレッジのある国についてのみ扱っています。
①サハラ以南アフリカ
・ガーナ、ケニア、ウガンダ、ボツワナはイギリスと同様、リアのナンバープレートが黄色いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706111521664-b5TGvzC34c.png)
・エスワティニのナンバープレートは下部が緑がかっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1706111725684-BenQK23zf2.png)
②オセアニア
・ニュージーランドのナンバープレートは横に短く、真っ白のものがほとんどですが、オーストラリアのものとあまり見わけはつきません。
・オーストラリアのナンバープレートは州ごとにデザインが違います。ニュージーランドとはあまり区別できませんが、南アのものに比べると明らかに横の長さが短いです。色がついて見えることが多いです。
・ニューサウスウェールズ州には黄色いものがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706125195353-sCTCskOQLv.png)
・ノーザンテリトリーとクイーンズランド州のナンバープレートは、赤や茶色の文字で書かれているため、赤っぽく見えることがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706125105195-vgf0k3tVQ2.png)
・ヴィクトリア州、タスマニア州、西オーストラリア州、首都地域のナンバープレートは青文字で書かれているため、青っぽく見えることがあります。
③アジア
・ラオスには黄色いナンバープレートが多いです。
・スリランカのリアプレートは黄色いことが多いです。
・タイやインドネシアでも商用車などに黄色いナンバープレートが用いられています。インドネシアでは公認のタクシー事業者だそうです。
・フィリピンには緑~青みがかった特徴的なナンバープレートがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1706126923206-ynDI6zSARr.png)
・マレーシアとインドネシアのナンバープレートは黒いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706127000772-HpiZxkOebf.png)
・インドネシアではバイクがフロントプレートをつけています。
・ブータンのナンバープレートはかなり赤いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706127318979-9YRaXCyv0t.png)
・韓国にはたまに緑色のナンバープレートがあります。
・レアケースですが、中国本土のナンバープレートは青色です。美術館の駐車場に落とされた場合などには使えるかもしれません。
・香港はイギリスに倣って、リアプレートが黄色です。
・澳門のナンバープレートは黒色です。