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蜂の行方を追いかける

蜂が飛んでいると、行き先をしばらく目で追う癖がついた。
思いがけない所に、巣を作られた経験が何度もあるからだ。
今どきの高気密高断熱とは程遠い田舎家なので、家の中にまで侵入されてしまった。
以下、小規模とはいえ、駆除の話なので、苦手な方はごめんなさい。

もう10数年前のこと、裏庭で草取りをしていたら、やけに蜂が近くを飛ぶから、目で追うと、板壁の中に入って行った。
木目の節に穴が開いていて、そこから出入りしていた。
普段あまり使わないトイレの壁、内側から耳を当てると、ごそごそと蜂の気配がした。ぞっとした。

どうするか色々考えたが、結局シンプル且つ大胆に、夫が暗くなるのを待って、パテで穴をふさいだ。

ゆるゆるの木造建築のせいだ。
今はリフォームして断熱材を入れたので、巣を作る隙間もなくなった。

それから数年、今度は天井裏に入り込まれた。
増築した義母の部屋の軒先に蜂がたくさん出入りしていた。
今度は自分たちの手に負えず、業者を頼んだ。
薬剤を撒いた後、大工さんが穴を塞いでくれた。

給湯器の奥に巣を作られたこともある。
裏手の家の奥さんが、お孫さんを庭で遊ばせていて、気づいて教えてくださった。
殺虫剤が届きにくい構造だったので、毒の餌を近くに置いた。ほかの蜂が食べたらかわいそうだと思ったが、スズメバチに効く餌だそうだ。
何日かかけて、駆除できた。

この夏は、私の監視網をすり抜けて、ベランダの下に巣を作られた。見つけてくれたのは、帰省してきた娘。
着いたのは夜6時過ぎだったのに、薄暗がりの中発見した。
地震があったばかりで、家の耐震が心配で、ベランダを見上げたらしい。
そこそこ大きくなっていたから、気づいてくれて良かった。
息子が屋根に降りて、殺虫スプレーをかけてくれた。

家を守るのも楽ではない。
蜂用のスプレーを常備している。

そういえば、ハクビシンにも入られたことがある。
ネズミもだ。
巣作りを始めた鳩夫婦には退居してもらった。
コウモリが、室外機からエアコンに侵入したこともある。

はるちゃん、ニャルソックお願いします!




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