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       幸せとは

テレビのコマーシャルの中に、「幸せって何ですか」と問うものがある。
長崎県諫早市の72歳の高校生久保ツネ子さんが、大学に合格し、社会福祉学科に進んだ。若いとき家が貧しくて高校に行けなかった。「新しいことはなかなか覚えられません。
・・・でもいいのです。先生方が教えてくださることを一生懸命自分の頭でかみしめながら聞いている、それだけで嬉しいのですから。」と作文に書いている。
 津波で大黒柱を亡くした相馬市の一家5人が、家族写真に納まった。「夫がいなくなって寂しい。でも出来上がった写真を見ながら『こういうときがあったよね』と言えるようになりたい。」と阿部美香さん(41)は娘2人と祖父母と新たに歩み出した。
 都道府県の『幸福度』で福井が1位とされた。永平寺の西田正法布教部長は、「福井のように雪深いなど自然の厳しいところでは、『何も起こらなかったらありがたい』と考える。
それが幸せにつながるのでは。」と言う。
 作家の川上未映子さんは、「幸せの形は、決まったものではない。昔を振り返ったときに、あったなと眺められるような、今この瞬間はあるなと思えるような点のようなきらめきでもいいのでは。」と言う。幸せとは何か、人によって違う。程度も、幅も、深さも。
 私は『どんな喜びもかなしみも苦しみも悩みも、全て受け入れてそれに耐えられることが幸せなのではないか』と思うがどうだろうか。

                 (H23.12.16)

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