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      磐梯山の高さが

 磐梯山は、1819m、富士山は3776mと、長い間疑いもせずに頭の中に入れてきた。正式には、磐梯山は1818.61mとされ、四捨五入して1819mを使ってきたそうだ。ところが衛生利用測位システム(GPで測量し直した結果、2.32m低くなっていることが分かったそうだ。 磐梯山の測量が行われたのは、1888(明治21)年で、それから100年も経っている。当時と現代の測量技術の違いを考えても、20cm程度の誤差は考えられてもこれほど大きな差が出た例はあまりないという。国土地理院東北地方測量部は、この差について地殻変動や風雨によって山頂が崩れたり風化したことをあげているそうだ。大勢登る客の足に踏みしめられて、山頂が変化したこともあるのかも知れない。しかし山頂が少し低くなったからといって、磐梯山を思う人達の心に違いが出るわけではないと思う。会津への往復に、磐梯山の姿を車の窓いっぱいに見ると、『会津に帰った』とほっとした気持ちになる。毎日見上げて暮らしている人達にとっては、なおのことであろう。20cmが30cmになっても、その低くなった分磐梯山の魅力が減ることは決してないと思う。

                                                                          (H23.1.6)

    


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