野球の競技人口が激減している理由はそもそも野球が面白くないから?
日本では最高クラスの人気を誇るスポーツとして知られている野球なのですが、実は近年は国内での競技人口が急激に減少していると言われており、野球界からは『野球離れ』を憂う声が多く上がっていると言われているのですね(-_-;)
私も幼い頃は野球をしており小学校が終わるとグローブとスパイクを持ってグラウンドまで向かったものなのですが、それでも近年はかつての私のような『野球少年』の姿を目にすることは減り、以前と比べて野球の人気が落ちたということを私も実感させられています。
まぁこのように以前と比べて人気が落ちたとされている野球なのですが、それでは一体なぜここまで野球の人気は落ちてしまったのでしょうか?
おそらく皆さんが子供の頃にはまだ周囲にはたくさんの野球少年がおり、クラスのスポーツマンと言えば地元の野球クラブに所属している男子かサッカークラブに所属している男子だったのではないでしょうか?
しかし時代が変わるにつれこのような傾向もどんどん見られなくなっていき、近年では若い世代を中心に野球よりもサッカーやバスケットボールなどのスポーツのほうが人気があるのではないかと思うのです(あくまで個人的な印象です)。
それでは一体なぜこのように日本国内では野球の人気が落ちてしまったのかということなのですが、私が思うにその最大の理由は「そもそも野球が面白くないから」なのではないかと思うのですね。
要は私は日本国内で野球の人気が落ち込んでしまった理由は決して何らかの特別な理由があるわけではなく、むしろこれまでの『人気NO.1スポーツ』という立ち位置のほうがおかしかったのではないかと思うのです。
そのような経緯から考えるに私の主張は野球の人気は以前と比べて落ち込んでしまった現状が『異常』なのではなく、昔の人気NO.1スポーツとして君臨していた状態のほうが『異常』だったのではないかということなのですね。
このように書くと従来の野球ファンの方からは怒られるかもしれないのですが、それでも私が思うには現状の落ちた野球人気が決して異常なのではなく、やはり昔の人気のある状態のほうが異常だったのではないかと思うのです(-_-;)
なぜ野球の人気は急落してしまったのか?
それでは早速「野球の競技人口が激減してしまった理由は野球が面白くないからではないか?」という私の主張について見ていきたいと思うのですが、そもそも皆さんは野球の人気についてどのように思われているのでしょうか?
まぁ昔の野球人気を知っているという方であればやはり大半が「野球の人気は落ちた」というふうに思われているのではないかと思うのですが、それでもその一方で「野球の人気がそれほど極端に落ちたとは思えない」という方も一定数いるのではないかと思うのですね。
そのためここからはまず野球の人気がいかに落ちたのかということについて見ていきたいと思うのですが、それを示すうえで最も適しているのはやはり『競技人口』のデータなのではないでしょうか?
実は野球の競技人口というのは大半の方の想像を超えるようなスピードで減少しており、例えば中学の軟式野球の競技人口は2009年の時点では約31万7千人もいたと言われているにもかかわらず、2018年になるとその競技人口は約16万7千人まで減ったと言われているのです。
そのような経緯から考えるに9年間でおよそ15万人も競技人口が減り半減したということが分かるのですが、この数値を見るといかに日本国内での野球人気が低迷しているのかがよく分かるのではないでしょうか?
またこれは高校野球においても同様の傾向があり、例えば2009年の段階では高校野球の競技人口は約169,500人だったのですが、それが2019年になると約143,900人まで少なくなったというのですね。
10年間で25,000人以上も競技人口が減ったということになるのですが、このような傾向は他のスポーツではそうそう見られることはないのではないでしょうか?
ちなみに「野球の競技人口が減少しているのは少子化のせいでは?」というふうに思われている方もいるかもしれないのですが、実際には確かに少子化の影響もあるとは思われるものの、それでもそれは最大の原因ではなくやはり野球というスポーツそのものが子供たちから人気がなくなっていると考えられているのです。
その理由は野球の競技人口の減り方はサッカーと比べても比べ物にならないレベルであり、やはり「少子化だから」という理由だけでは語り切れないものとなっているからなのですね。
==以下引用==
日本中学校体育連盟によると軟式野球部の生徒数(男子)は01年は全国で計32万1629人だった。それが18年は計16万6800人。17年間で半分近く減った。サッカーの約2万5000人減(22万1806人→19万6343人)と比べても、いかに野球人口が減っているかが分かる。
引用元:菊池雄星に届いた野球部キャプテンの「衝撃的」手紙
やはり野球の競技人口の減り方はサッカーと比べても比にならないレベルのものであり、少子化が最大の原因ではないということは誰が見ても明らかなのではないでしょうか?(仮に競技人口の減少の最大の原因が少子化であればサッカーの競技人口の推移とそう大きくは変わらないと思われるため)
しかし中学生の場合は決してすべての野球少年が軟式野球チームに所属しているわけではなく、他の硬式野球のチームに所属している選手たちもたくさんいることから軟式野球の競技人口は減っても高校野球の競技人口はそれほど減っていなかったのですが、それでも近年は徐々に高校野球の競技人口も減っているとのことであり、特に2018年から2019年にかけては9,000人以上も競技人口が一気に減ったと言われているのですね。
そのような経緯から考えるに今後は甲子園大会のレベルも落ちてくるのではないかという懸念すら抱かざるを得ない状況となってきているのですが、それでは一体なぜこれほどまでに日本国内での野球人気は落ち込んできてしまっているのでしょうか?
その理由としてよく挙げられるのが
・少子化
・地上波での野球中継の激減
・野球ができる遊び場の減少
・親の負担が非常に大きい
・指導者の指導や上下関係が厳しすぎる
・他のスポーツが人気になってきた
などのものとなっているのですが、それでも個人的にはこのようなものは確かに競技人口激減の1つの要因ではあると思うものの、それでも最大の原因はこのようなものではないのではないかと思うのですね。
それでは私が考える日本国内における野球の競技人口の激減の最大の原因は一体何なのかということなのですが、それが「そもそも野球というスポーツが面白くないから」というものなのではないかと思うのです。
『野球離れ』の最大の原因は野球が面白くないから?
ここからは野球の競技人口が激減している理由について見ていきたいと思うのですが、私が思うに野球の競技人口が激減、すなわち深刻な『野球離れ』が起こっている理由は「野球が面白くないから」なのではないかと思うのですね。
前章では野球の競技人口が激減しているということについて見ていったのですが、私が思うにこのような状況になってしまった最大の原因はそもそも野球というスポーツがそれほど魅力のあるものではないからではないかと思うのです。
このように書くと従来からの熱狂的な野球ファンの方に怒られてしまいそうなのですが、私がこのように考える理由は実は世界の競技人口にあるのですね。
当然ながらスポーツは世界で幅広く行われているためあらゆるスポーツの競技者が世界中にいるのですが、実は野球は世界規模で見ると競技人口は少なく、世界の競技人口の多さで言うと大体7位から10位辺りになるというのです。
==以下引用==
世界的な競技人口を見ていくと、第1位はバスケットボールで競技人口は4億5000万人といわれています。そして、サッカーは約2億5000万、野球になると約3500万人とかなり少ないことが分かります。国内に限定した際は微妙な差でしたが、世界的には大きな差が見られます。
引用元:スポーツ雑学~サッカーと野球どっちが競技人口多いの?~
こちらはサッカーと野球の世界規模での競技人口について書かれている記事から引用させてもらったものとなっているのですが、野球の競技人口は実は世界で見るとそれほど多いというわけではなく、バスケットボールやサッカーの競技人口と比べるとかなり少ないということが分かっているのです(スポーツの世界の競技人口についてまとめてあるサイトを見てみると野球の競技人口の多さは大体世界で7位から10位くらいになっていることが分かります)。
我々日本人の感覚からすると非常に意外な結果となっているのですが、実は野球というスポーツは日本国内では非常に注目度が高く人気のあるスポーツとなっているものの世界規模で見るとそれほど人気があるというわけではなく、競技人口の多さは7位から10位くらいとなっているのですね。
そして先ほどの引用記事を見ても分かるように決して野球は世界中で人気なスポーツというわけではなく、野球が人気なのはアジアやアメリカ大国などに限られておりそのほかの地域では実はマイナーなスポーツとなっているのです。
==以下引用==
日本では人気競技の野球だが、野球がメジャースポーツなのは北中米と東アジアだけ。他の地域ではマイナースポーツだ。世界中で人気があるサッカーやバスケットボールに比べても普及エリアが偏っている。
引用元:急激な「野球離れ」で球界が直面する厳しい未来
我々日本人の感覚からすると野球はバスケットボールを超え、サッカーと並ぶ超人気スポーツとなっているのですが、それでも実際には世界規模で見るとそこまで人気があるというわけではなく世界規模の競技人口で見るとサッカーやバスケットボールよりもかなり劣っているということが分かるのですね。
そして私が思うには世界規模での競技人口と国内でのスポーツの人気度はやはりある程度比例してくるというふうに考えていることから、本来野球は日本国内でもここまで人気になるスポーツではないのではないかと思うのです。
やはり世界の競技人口でトップ2を誇るサッカーとバスケットボールが日本国内で人気のスポーツとなっていることから考えても、世界規模でのスポーツの人気度と国内でのスポーツの人気度はある程度比例してくるものなのではないかと思うのですね。
もちろんその国の文化や気候などの違いもあることからどんなスポーツが人気になってくるのかは国によってある程度は異なってくるものだと思うのですが、それでもやはり世界規模でのスポーツの人気度と国内での人気度はある程度似てくるのが普通なのではないかと思うのです。
そのような経緯から考えるに世界規模で見るとそこまで人気のない野球というスポーツが日本国内では異常な人気を誇っているというのは少々違和感のある話なのではないかと思うのですね。
やはり世界規模で見るとそこまで人気のないスポーツが日本ではバスケットボールを抑えサッカーと双璧をなす人気スポーツとなっているということは少しおかしい話なのではないかと思うのです。
それでは一体なぜ世界規模で見るとそこまで人気のない野球というスポーツが日本国内ではNO.1と言っていいほどの人気を誇っているのかということなのですが、正直それは個人的には分からないのですね。
しかし私が思うには野球が人気になった最大の理由はたまたま娯楽の少ない時代に日本で普及したからこそ日本国内で絶大な人気を誇るようになったからであり、そのような経緯から今でも日本国内での人気上位のスポーツとして君臨しているのではないかと思うのです。
ちなみに『Wikipedia』で調べてみたところ日本国内での野球の歴史としては1871年に来日したアメリカ人のホーレス・ウィルソン氏という方が当時の東京開成学校予科で教え、その後全国的に広がったのが日本国内での野球の歴史の始まりだというのです。
その後1911年には日本国内で野球の人気があまりにも高くなりすぎたことから『朝日新聞』が『野球と其害毒』と題した記事を掲載し、野球に批判的な著名人の談話などを掲載したというのですね
なぜ野球に対するこのようなネガティブキャンペーンが行われたのか、正確なことは分からないのですが、それでも分かることはこのようなネガティブキャンペーンが行われるほど当時の日本では野球が非常に盛んになっていたということです。
ちなみにこのような『朝日新聞』の野球に対するネガティブキャンペーンを『野球害毒論』と言うそうですが、このようなネガティブキャンペーンが行われても依然として日本国内での野球の人気は衰えることなく、凄まじい盛り上がりを見せたというのですね。
個人的にはなぜここまで日本国内で野球というスポーツが盛り上がりを見せたのかは分からないのですが、それでも現代でも高校野球において誰もが坊主頭に刈り上げたり、厳しい指導や上下関係が残っているところを見ると野球はやはりサッカーやバスケットボールよりも日本の文化がより濃く浸透しているのではないかと思うのです。
その理由としてはサッカーやバスケットボールよりもやはり早く日本国内で人気を博し、昔から多くの競技人口を獲得してきたからなのではないかと思うのですが、それでも私が思うにはなぜ日本で野球がここまで人気になったのかは分からないものの、やはり野球はサッカーやバスケットボールと比べるとそれほど面白くないのではないかと思うのですね。
そしてそのような経緯から日本国内での野球の人気はどんどん落ち、今では日本国内での中学生の部活動の競技人口でもサッカーに追い越されるという状況になってしまったのではないかと思うのです(2019年度の日本中学校体育連盟『加盟校調査集計』によると日本全国ではサッカー部の生徒の総数のほうが軟式野球部の生徒の総数よりも多いとのことです。またサッカーのクラブチームや硬式野球チームに所属する生徒は含まれていません)。
野球はサッカーやバスケットボールと比べて面白くない?
ここまで野球の競技人口が減少してきた理由について見ていったのですが、やはり私が思うには野球の競技人口が日本国内でどんどん減少しているのは野球というスポーツが本来そこまで面白くないからなのではないかと思うのですね。
その理由としては本当に野球がサッカーやバスケットボールに負けず劣らずの面白いスポーツであれば世界中でもっと人気になるからであり、世界規模の競技人口という点でサッカーやバスケットボールから大きく離されているところを見るとこれらの競技ほどの面白さは野球にはないのではないかと思うのです。
もちろんスポーツとしての優劣は競技人口の多さやそのスポーツの面白さによって決まってくるものではないことから、サッカーやバスケットボールと比べて野球というスポーツが劣っているなどとはまったく思っていないのですが、それでも世界規模での競技人口から考えてもやはり野球というスポーツは本来ここまで人気になるスポーツではないのではないでしょうか?
例えば日本国内でも人気のあるスポーツと言えばサッカーやバスケットボール、そして野球などとなっているのですが、今後サッカーの競技人口をバドミントンや陸上の競技人口が超えるのかと言われればそれは非常に難しいのではないかと思うのですね。
やはりスポーツにはそれぞれ「どれくらいの人たちから愛されるか?」「どれくらいの人たちがやりたいと思うのか?」という基準があり、この点においてサッカーやバスケットボールを超えることができるようなスポーツはそうないのではないかと思うのです。
ワールドカップを見ても分かるのですが、やはりサッカーの注目度はずば抜けており日本だけに限らず世界中から愛されるスポーツであるということは明白でしょう。
その一方で野球の競技人口は世界規模で見るとそれほど多くないことから考えても、本来スポーツとして面白さで言えばやはりサッカーやバスケットボールには叶わないのではないかと思うのですね。
その結果日本で野球以外のスポーツが流行るようになると次第に競技人口をそちらに奪われていき、野球の競技人口は激減するという形になってしまっているのではないかと思うのです。
またこのような人気の衰退には様々なことが関係しており、例えば野球の人気が落ちてきたことから地上波では野球の生中継が激減し、さらには少年コミック誌でも野球をテーマにした漫画は以前と比べて減ったのではないかと思うのですね。
私を含め幼い頃には漫画『MAJOR』を読み同漫画の影響で野球を始めたという方も少なくなかったのではないかと思うのですが、それでも当然ながらテレビも漫画も「視聴率がとれない」「人気が出るかどうか分からない」となるとプロ野球の生中継や野球をテーマにした漫画が少なくなるは当たり前のことなのではないかと思うのです。
そして現代の競技人口が激減した野球の状況を見て「異常だ!」というふうに思われる方もいるかもしれないのですが、私が思うにはこれは逆であり昔の野球が圧倒的な人気を誇っていた状態のほうが異常なのではないかと思うのですね。
何度も繰り返すようですが世界全体の競技人口を見ても本来野球とはここまで人気になるスポーツではないというふうに私は考えており、そのような経緯から現状のような競技人口が減少している状態のほうがむしろ野球本来のポテンシャルを正確に表しているのではないかと思うのです。
実際に私と同じような声を上げる方もいるようですが、やはり野球というのは人気が落ちてきた今のほうが異常なのではなく、昔の圧倒的な競技人口を獲得していた状態のほうが異常であると言えるのではないかと思うのですね(-_-;)
==以下引用==
野球は平成時代の中期まで圧倒的な人気を誇っていた。まさにナショナルパスタイムだったのだ。
「そういう状態のほうが異常なんだよ。今のようにサッカー、バスケットボール、卓球、水泳とみんなが好きなスポーツをするほうが、よっぽど健全だよ。それに少子化が進んでいるんだから、競技人口が増えるなんてありえないよ」
そういう声もよく聞く。
引用元:「高校野球」止まらぬ部員減で低落不可避のワケ
日本ではなぜか1800年代後半、1900年代前半から圧倒的な人気スポーツとなった野球なのですが、当然ながらその背景にはサッカーやバスケットボールなどというスポーツがそれほど人気ではなかったということがあるのではないかと思うのです。
それは日本国内で『甲子園』というアマチュアである高校生の野球大会がプロのスポーツ以上の注目を浴び、毎年毎年話題になることから考えても分かるのではないでしょうか?
そして時代が経つにつれて他のスポーツが国内で人気になってきたり、テレビや漫画などによって野球と接する機会が減ってくると次第に「サッカーがいい!」「バスケットボールがいい!」という子供たちが増えてくるのは当然のことなのではないかと思うのですね。
そのような経緯から私は日本国内で野球の人気が下がってきたのは、むしろ日本国内で野球というスポーツが本来のポテンシャルの位置まで「戻ってきている」と言えるのではないかと思うのです。
従来の野球ファンは以前のような人気NO.1の状態を『正常』であり、現状のような人気が落ちてきた状態を『異常』であるというふうに考えられているかもしれないのですが、私が思うにはこれは逆であり以前のような絶大な人気を誇った状態が『異常』であり、現状のような人気が落ちてきた状態が『正常』なのではないかと思うのですね。
ちなみにこのように書くと野球ファンの方からは「野球をバカにしているのか!」と言われるかもしれないのですが、決してそのようなつもりはありません。
しかし大事なのはやはり野球とは本来ここまで人気が出るスポーツではないという認識を持つことなのではないでしょうか?
個人的には現代の野球人気を最も支えているのはプロ野球でもなければイチロー選手や大谷翔平選手のような野球界のスーパースターでもなく、『甲子園大会』なのではないかと思うのですね。
そのため今後仮に日本から甲子園大会がなくなるなどということがあれば、日本国内での野球の人気はさらに凄まじい勢いで落ちることになるのではないでしょうか?