【アーカイブ2019】新監督が見せた覚悟～滋賀大会延長戦2日目・北大津

「北大津が弱くなったらアカンやろ」。虎姫に勝利したチームを率いるのは、去年までコーチだった寺嶋祐介監督。

大学卒業後には独立リーグの愛媛マンダリンパイレーツでもプレー。セネガルで青年海外協力隊の一員として野球の普及にも関わったこともある。異色の経歴を経て指導者資格を回復し、教員として就いた学校が北大津だった。

春夏6度の甲子園経験を誇る強豪も、宮崎監督の異動後は上位へ進めていない。「クラブをしている子は宝。世間への鏡」。着任後、学校や地域の盛り上がりに野球部の活躍が欠かせないことも痛感した。

「振ると決めたら振る。覚悟の野球」と宮崎監督の代名詞をあえて使ったのは、「強かったし怖かった(笑)」と記憶にも残る、強い紫を再びとの「覚悟」に感じた。

きょうは難敵に勝利し2回戦へ。強豪復活の準備は整いつつある。【2019年7月8日掲載】