ママでバリキャリ、憧れますか?
お久しぶりでございます。
果たして何年振りでしょうか。お久しぶりですねと思う人がいないこともわかっております。言いたいだけです。
私は先日までほとほと落ち込んでおりました。
私は普段、カフェでバリスタとしてアルバイトをしております。
幼稚園に通わせながら負担なく働ける範囲の働き方です。
身体を動かす仕事が嫌いではなく、接客も好きなので(バリスタに憧れもありました←)
フルタイムで正社員なら選べる仕事も時短でスタートはなかなか難しく
結果選んだお仕事でもあります。
バリキャリ女性に憧れがありつつも、下の子はまだ幼稚園生。
未経験で在宅で出来るお仕事なんて想像もつかない。
果たして私に何が出来るのだ。
経験があるのは研究、接客、あとなんだ?
家でできる仕事なんてしたことがないぞ。
コロナで世界が変わっても私の能力は変わらない。
在宅ワークが当たり前の世の中になっても私に在宅ワークできるようなスキルはないのだ。
でも在宅で効率よく働いてるママという存在に憧れがありました。
「一緒に働いてみない?」理想的な条件だと思った
そんな中、ひょんなきっかけで仲良くなった女性にお仕事に誘っていただきました。
まずホスピタリティがある人でないとと言ってくださり、お誘いいただいたお仕事は
基本在宅、大きな会社ではなくこれから伸ばしていきたい状況。
だから上から下まで全部見ることができる環境。
メンバーも厳選。理念も素晴らしすぎる。
え、こんなトントン拍子で望んでいたようなお仕事ができるの?
運命を感じながら、果たして私にできることはあるのだろうかとジョインさせていただいたんです。
憧れていた仕事環境。
週に何度か行われるオンラインミーティング。
飛び交う専門用語、専門的なお仕事の方との対話。
シゴデキな女性たち。ガンガン進む仕事。イレギュラーなことに即対応して解決してゆく日々。
ありがとうと承認欲求を満たしてくれるような声かけ。
目まぐるしい日々。これが憧れていた世界だ!と私はキラキラに目が眩みました。
イレギュラー案件もあり、参入して1ヶ月で出張に行く私。
私の人生において仕事で出張なんてワードがあるとは。
怒涛の日々でございました。
そして出張から戻り、参入してはや1ヶ月半。
目の眩む世界 その時私は何を感じた?
こんな世界があるのかと学びに学んだ日々。
バリキャリかっこいーなんて言っていた私。
さぞかし充実した気持ちになってることでしょうよ。
実際の私、撃沈でございます。
在宅、舐めてました。
いや、在宅のせいだけではないのです。もちろん。
ただ終わりが見えないという状況が、在宅であることで「家でも永遠に続く」ということが私のキャパでは受け入れられなかった。
仕事を完全に覚えていなかったことも、あります。
基本みんながリモート。通常なら会社に出勤して学んでいくような期間が存在しないこともあり
わざわざ連絡して聞くのも、権利はあるとはいえ躊躇われる。みんな忙しい。
承知で雇っていただいているとはいえ、私はもともとガツガツいけないタイプです。
Zoomで時間を割いてもらったり、その都度聞いたり。他に果たして私に何をして欲しいのかがはっきり見えていないこともあり
どうにも何を望まれてるのかわからない。
今現在、手が足りていない部分をサポートするという運営の仕事から始めたものの、その方の抱えている仕事量が多すぎて
ただでさえ一人前ではない状況の私にとってキャパオーバーだったこともあります。
ただ
「夜でも週末でもすぐ動かないといけない状況がたまに発生すること」
「携帯さえあればそれにすぐ気づけてしまう時代=携帯が常に気になる。何時であろうとも」
これは私の性格もあるのかもしれないのですが、チキン野郎なんです。
すぐ対応できなかったら困るよね→常にアンテナ張ってないと…というプレッシャー。
これがキャパオーバーの一番の理由でした。
私が今までにひたすらパソコンと向き合う仕事を経験してたら違ったかもしれません。
でも私は違う。
経験値も足りてない上にオンオフが本当に下手で。
完全にメンタル崩壊。
「子供と全然向き合えていない」
「仕事のこと以外を考える余裕が全くない」
「私一人ならいいけど家族でいてこれは無理だ」
そんなある休みの日、家族でボーリングに行ったんです。
たまたま要対応の案件があり私はずっと携帯と睨めっこ。
子供だけでなく、働いて欲しい派の夫からも総スカン状態でございました。
もちろん他にも理由はあります。でも決定打はやっぱり子供でした。
家の中でイライラしてしまう。子供の話を聞く余裕も顔を見る余裕もない。
ちょっと待って連発。仕事終わらない、わからない、結果余裕ない。
もちろん、バリバリ働いてるママを否定してるわけではないんです。
誇りを持って、自信を持って働いてるママさん、カッコいいバリキャリママも知っています。
でも私はその器がなかった。
子供に寄り添えない自分を受け入れてお金を稼ぐのは本末転倒だった。
私は自分が欲しいもののために働きたかったわけではなく、子供の選択肢をお金で減らすのが嫌なのもあって働きたいのもあるのだ。
お金より子供が大事なのであって。
人を助けることにつながるお仕事だったのもあってジョインしたのですが、
やっぱり私というやつは
いま目の前にいる人たちがまず笑顔でいることに価値を感じる人間なのだと感じました。
あなたにとっていちばん大切なものなんですか
働き方って本当に人生を変える。
家庭を変える。
そこで働いている方の愚痴や状況を散々聞いた。本当に辛そうな顔で話していた。
全然幸せではない、早く辞めたいとハッキリ言っていた。
会社全員が同じ方向を向けるわけもなく
キャパもいちばん大切なものも優先順位も人それぞれ違って。
そして私は、一緒に走り続けられないなと思った。
身近な人の顔をちゃんとみている人じゃないと一緒に走れないと思った。
バリキャリってなんかかっこいい!!なーんて思っていたけど
実際そんな人たちを目の当たりにして、大切にしている世界を見て
私が望んでいたものは違ったんだと痛感した。私はあまちゃんなのだ。
バリキャリはかっこいい。
全国飛び回るママかっこいい。
堂々と発言できる能力や権利を持つ女性ってなんて素敵なんだ。
そう思った気持ちも紛れもない事実。
ただ、
自分自身が本当にそうなりたいのか、働く自分であることに後悔する瞬間
(これは子育てしながら働いてると多かれ少なかれあると思います)、
私はどう感じるのか。それでもと誇りをもてるのか。
今回、すごく学びを得た気がします。
適当に仕事してればいいなんて思っていない。
成果を出したいと思う。
認められたいと思う。戦力として存在していたい。
あわよくば収入もしっかり欲しい。
でも子供に寄り添えないんだったら
私にとっては価値がないものだった。
それは今回、経験しなければ多分ずっとわからなかった。
ずっと自分自身が軸となってキラキラするママに、そんな世界に憧れていたかもしれない。
世間のフルタイム兼業主婦は本当にすごい。
バリキャリ女性は本当にすごい。
きっと仕事でも子育てでも大きな何かを見据えて戦っている。
信念がある。もちろん仕事の種類にも会社にもよるけれども。
在宅いいなーなんて本当申し訳ない発言だった。とってもとっても大変だ。
私には、無理でした。
何が言いたいかというと、
いろんな選択肢があり、いろんな人がいる。
「私は何がいちばん大切なのか」
「私が譲れない部分はどこなのか」
そういう部分を自覚すること。受け入れること。
出来ることが正解ではないこと。
私はそのお仕事から離脱して、しばらくはそんな自分に落ち込んでいたけれど
2週間もすれば「むしろ抜けられてよかった」「あのまま走り続けられていたらともうとゾッとする」と、自分の感情を完全に受け入れられた。
開放感がすごいのです。改めて本当に向いてなかったんだと思いました。
辞めたあとは以前のようにママ友と会ったり
子供の気持ちを優先して予定を組むことができている。
子供のペースに合わせて動ける瞬間の幸福度もすごいし
余裕がなかった時に比べて可愛さが全然違う。
辞めてからというもの、何度も何度もハグしたし、ニコニコしながらおしゃべりする時間が愛おしくてたまらない。
私は「こちら側だ」と痛感した。
だから。
自分が「何を望んでいるのか」
これを自覚することは人生にとって本当に大事だ。
憧れたし羨ましいと感じていたキラキラした世界は
今の私には分相応で、そして本当に欲しいものではなかった。
なんかかっこいいじゃん、みたいなミーハーな心だったのだ。
煌びやかな世界の一員になりたいと思ってる人間なのかと思っていたけれど
全然そんなことなかった。
今あるもので幸せになりたい、今目の前にいる人たちの笑顔が見られたらそれでいい人間だったのだ。
「ヒーローになりたい ただ一人 君にとっての」
あの歌はなんて的を得ている歌だったのかと
若かりし頃の歌を思い返して感銘を受けているのであった。
あなたが大切に思っていることは なんですか?
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