Stay at home以後の世界
この騒ぎでお家にいる時間が圧倒的に多くなった。僕がやっていることと言えば、Amazon Primeに読書に飲酒に散歩だ。元来インドアなタイプということもあって、小さな家だが快適に過ごせるようになっており、大量の積読とレコードに囲まれてまんざらでもない生活を送っている。
今日は『ひとり空間の都市論』という本を読み終えた。孤独のグルメやBUMPOFCHICKENの楽曲を引き合いに出しながら、日本社会における(主に都市部)「ひとり」であることについて語られた本である。
この本のによると、東京の賃貸住宅の間取りのうちワンルーム・1Kが占める割合が、他の都市に対して圧倒的に高いらしい。
東京が24.6%に対し、ニューヨークは10.7%、ロンドンは6.7%、パリは13.4%。単身世帯に限れ、東京では54%がワンルーム・1Kに住んでいる。
【リクルート住宅総研 2010】
ちなみに1㎡あたりの平均家賃も東京が1番高いらしい・・・
そんなこともあって、都心に住む多くの単身者は、街を自分の部屋の延長と捉えて生活しているようだ。要は部屋の置けるものは限られているため、本屋、レストラン、飲み屋、漫画喫茶、コインランドリーetc...などできる限り外部に依存して生活をしている。物理的な広さよりも、都市で活動する上での「移動しやすさ」を優先しているという。
非常に面白い話だと思った。また、この本が書かかれてから2〜3年でさまざまなストリーミングサービスが広く普及し、エンタメに関して言えばインターネットさえ繋がっていれば外部に依存しなくても享受できるようになった。実際このコロナウィルスの騒動で多くの人が新たなストリーミングサービスに加入したことだろう。
しかし家の快適性というのはこのようなコンテンツ面だけではないと思う。例えば北欧諸国では冬が寒すぎるために、強制的にStay Home状態になってしまう。それならば家の中を少しでも自分好みにしようと、家具や食器などにこだわり、空間の快適性を追求していると聞く。北欧家具がシンプルで飽きのこないデザインなのはそのためだ。
日本人(主に都心部の単身者)の空間の捉え方が、この本に書かれているようなことであれば、恐らくウチ空間に投資をするという層はまだまだ少ないのではないだろうか。しかしこのコロナウィルスの一件で、ウチ空間の快適性やこだわりについて考える人が多くなるかもしれませんね。ってお話。(全然まとまっていない・・・)
今日の一曲。昨日レコード届いてヘビロテ中。
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