The only thing stopping you is you
先日見たNetflixの映画でこんな言葉があった。
正直はじめはアメリカのドラマでよくある、「聞こえの良いキレイごと」にも思えた。
(実際この映画では冒頭で主人公のボーイフレンドが主人公にかけたセリフを最後自分が口にすることで主人公の成長を象徴する言葉でもあった)
私がハマっているエッセイストに齋藤薫さんという女性がいる。
女性誌「美人百花」で掲載していたエッセイをまとめた「美人だけが知っている100の秘密」は私のバイブルだ。
最近また読み直しているとこんな文があった。
「自分自身にかかった呪縛を解くこと」
自分をがんじがらめにしていた呪縛から解き放たれた瞬間生き方が変わるのを実感する、心にこびりついた悪いものが文字通りストンと落ちる瞬間、生まれ変われることをハッキリ自覚できる、というものだった
これを読んだ時、冒頭の映画のセリフを思い出した。
自分に呪いをかけているのは自分自身なのだ。
辛い経験があったトラウマで今こうなっている。あの時あんなことが起きなければ今頃は…
辛いこと嫌なことがあったからもう自分は幸せになれない?
「自分にとっての幸せはこれだ」と決めつけて、それが得られない自分は不幸、運が悪いと思って日々の感謝を忘れてしまう。それこそが自分の心にこびりつく悪の根源なのではなかろうか。
同時に、幸せってなんだろう、と言う疑問はものすごく矛盾に満ちた言葉なのではなかろうかと思った。幸せを定義し、その定義に捉われ、今はそうではないから不幸せだ、と言いながら歳をとるなんて人生勿体なさすぎる。
「幸せ〜♡」と思わず口に出してしまうようなことをちょっとずつ、日々繰り返し歳を重ねていくのも悪くないのかもしれない。
その時出会って何でもなかった言葉や出来事が、歳を重ねたあと、いろんなことを経験した後に考えてみると、スーッと身体に入っていく瞬間がある。
そんな場面に喜びを感じ、歳を重ねることを後ろ向きに捉えず生きていきたいと思った。
『生き方を根本から変えたいと思った時ほど、何かをやみくもに始めてもダメ。日々をよどませている悪いものを自分の体から抜かないと。』
まずは日々のプチ幸せの瞬間に感謝することから始めたい。
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