見出し画像

櫻坂46 10th Single『I want tomorrow to come』フォーメーション考察と新しい反撃の物語

小池推しとしては、タイミングよくマスメディアに復活しだしたので、もしかしたら……という期待もないではなかったのだけど、今回だけはバックス曲で一期生三人が揃うことを喜ぶべきことなのかもしれない。

それはさておき、結局のところ選抜の是非を決めるのは制作・演出陣が使いやすいかどうかだ。人気やパフォーマンス力はもちろん考慮されるが、ボーダー上に二人いたら好みや仲のよさなど選ぶ人・推す人に拠る部分は大きいだろう。

選定の基準には、各メンバーへの期待値の高さもあると思う。武元、村井、村山はかなり高いハードルを設定されているのではないだろうか。期待されているからこそ、武元は8th、9thはバックスとしてメンバーを牽引し自分もステップアップする大きな課題を課せられた。村井のバックス落ちも逆に期待度の高さがうかがえる。本人は悔しいだろうが、BACKS LIVE!!のチケット争奪戦がさらに激化しそうだ。村山と的野の差は相対的な期待値の差というか、的野にはいろいろ挑戦させてやりたいと思わせる何かがあるんだと思う。別の見方をすると、選抜フォーメーションが発表された回の「そこさく」で村山の少々いじっかしいやりとりに山﨑から「めんどくさっ」とボヤキが入ってたけど、そういうところも大人は見て判断していると思う。

逆に期待値が抑えめに感じられるのは井上と大園である。東京ドームライブの配信では、二人とも以前より映っている印象だったが、今後の配信ではどうなるだろうか。これまでは選抜ボーダーラインは井上か武元かという線だったが、今回は武元と村井、向井と井上のコンバートと考えた方がしっくりくる。井上は7thの代理ポジションから8th、9thと戦うチャンスを与えられていたのに結果を残せなかったと考えるのは酷だろうか?
また、舞台出演も控える大園は、ステージでのダンスの見せ方や表情を含む演技的な所作についてもっとプロの指導を受けた方が絶対にいいと思う(受けてるのかもしれないけど)。彼女なりの努力や演技プランはわかるが、評価が高いとされる小林由依卒業コンサートの『偶然の答え』や東京ドームの『Cool』とかやっぱりもう少しやれたと思うのだ。
ともあれ、二人の最大の武器はコミュニケーション力といえる。

『自業自得』MVを繰り返し観てると浮き立ってくるのは藤吉だ。『Cool』でもそうだったけど、何かしら条件が揃うと彼女のスイッチが入る。ライブや歌番組で観てると山下・田村・守屋のフロントの強さが際立ってるのだが、MVではセンターと藤吉の対立が緊張感を生んでいると思う。これは前にも書いたけど『承認欲求』MVでの小池のスタンスに近い。10thにおいて大胆に髪色を変えた藤吉がどう振る舞っているのかが、MVの見どころのひとつになるだろう。

「自業自得」

向井がMVに参加できているとすれば、撮影はBACKS LIVE!!の前、少なくとも選抜発表はこれまでどおりライブより前にされていると推測される。なので、BACK LIVE!!の実績が選抜に少しでも反映されるとしたら次の次のシングルということになる。制作側・演者側にしてみれば、もうそういうサイクルが馴染んでいるだろうけど、こちらの立場では村井の選抜復活は最短でも12thになるかもと思うと、ちょっとつらい。いやいや、これは大いなる反撃の第一歩だ。4thでエイト復活した小池・藤吉のように、10thで選抜復活した武元のように。
期せずして、村井優への期待値が爆上がりする選抜となった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?