霊的聖体拝領

最近、教皇フランシスコのサンタ・マルタ館での朝ミサが、ネットでライブ配信されるようになった。

以下は3/20の模様。(イタリア時間朝7時、日本時間では午後3時)

「教皇フランシスコは、3月20日、バチカンのサンタ・マルタ館で朝のミサを捧げられた。」

https://www.vaticannews.va/ja/pope/news/2020-03/messa-santa-marta-20200320.html

Pope Francis-Holy Mass at Casa Santa Marta 2020.03.20

https://www.youtube.com/embed/yAO5rUpSoB8?feature=oembed

朝のまだ静かな時間に、静かに黙々と捧げられる、教皇自身による聖祭の配信を見ながら、今回「霊的聖体拝領」というものを試みてみよう、という思いが沸き起こった。

この「霊的聖体拝領」とは何かについては、菊地大司教のブログから抜粋させて頂きたい。

“ここで注目したいのは、同じ回勅でヨハネパウロ二世がこう述べているところです。

『キリストの現存は、キリストのいけにえによる感謝の祭儀から生じ、拝領されることを目指しますが、それには秘跡による場合と、霊的な仕方による場合の両方があります」(ヨハネパウロ二世回勅『教会にいのちを与える聖体」)

わたしたちにとって欠くことのできない『聖体拝領』には、『秘跡による場合』と『霊的な仕方による場合』の二種類があるという指摘です、これが教会が伝統的に教える『霊的聖体拝領』のことであり、それはミサに与ることが様々な事情で不可能な場合のたすけであるだけではなく、聖体礼拝などの信心の持つ意味にも深くつながるものです。

それは例えば、聖体賛美式の儀式書の緒言には、「聖体の顕示と賛美式は、聖体に現存されるキリストをたたえ、聖体拝領によって最高度に実現したキリストとの一致を味わい深めるものであるから、霊と真理のうちに神に捧げるべき礼拝にとって大きな助けとなる」と記され、聖体拝領と聖体礼拝の連続した関係が示されています。

実際にミサに与って聖体拝領すること(秘跡による場合)は最も重要ですが、それ以外の場合にも、例えば聖体礼拝のうちにあって、またはミサに参加することができない場合にあって祈りのうちに、現存されるキリストとの一致を求めながら霊的に聖体を拝領することも忘れてはいけない教会の伝統です。”

(3.霊的聖体拝領について https://bishopkikuchi.cocolog-nifty.com/diary/2020/02/post-1ce40e.html  )

このような霊的聖体拝領であるが、実際に実践してみたところ、確かに「秘跡によるミサ」の時に似た感覚が到来した。

聖霊は、自然法則でも機械でもない、生ける自由な命なので、このような時には一層特別な配慮のようなものもあるのかも知れない、などと思った。







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