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ぼくのおとうさんは、ダンビラムーチョです。

ぼくのおとうさんは、ダンビラムーチョです。
おとうさんの一日は、あさがは早いです。
僕がねているうちに、仕事のしたくをしています。
朝ごはんを食べ、仕事どうぐのだんびらをていねいに磨いています。仕事ねっしんです。
そして仕事に出ていきます。パンツ一枚で、寒い日も暑い日も出掛けていきます。そういうお仕事だからです。

お父さんのお仕事は危険です。よくけがをして帰ってきます。「今日は四回も倒されちゃったからボロボロだよ」でもそんなお父さんは、少し誇らしげです。
たまに、冒険者を倒すことがあります。でもそんな時は、夜ご飯は少し静かになります。仕事とはいえ、もにふくすのだそうです。そんなお父さんが、ボクは好きです。

休みの日は、お父さんと出掛けます。山に薬草を取りに出掛けたり、新しいだんびらをみにいきます。ボクはちょっとひまになるけど、その後遊んでくれるのでお父さんの休みの日は好きです。


でもぼくはダンビラムーチョにはなりたくないです。人前ではだかなのははずかしいからです。だからぼくはデビルアーマーになりたいです。
お父さんはちょっと寂しいけど、ぼくの決めた道だから応援すると言ってくれます。ダンビラムーチョははずかしいけど、お父さんは好きです。


そんなお父さんは、6ヶ月前に亡くなりました。ゆうしゃとよばれる魔王を倒したつよい人達にみつかってしまったからです。
ゆうしゃは「こころ」と呼ばれるアイテムを探していて、ダンビラムーチョを見掛けるたびに襲っていました。
ぼくは「こころ」がなんなのかはわかりませんでした。でも、それがあるとダンビラムーチョになれるらしいです。

きのう、町のはずれでゆうしゃを見かけました。はだかでした。持っていたのはだんびらではなく勇者のつるぎでした。パーティ皆で笑っていました。楽しそうでした。

ぼくはダンビラムーチョになることを決めました。ゆうしゃから「こころ」を取り返して、ダンビラムーチョになります。



これで僕の夏休みの思い出を終わります。

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