武田律子版画展 池袋B-gallery
武田律子版画展 池袋B-gallery
「旋」シリーズより
版画家武田律子先生の個展
+クリスマスミニコンサート
http://moru55.com/bgallery/
武田RED
(武田先生の作品には、必ず独特の赤と
同じモチーフが現れる)の空間の中、
贅沢なオペラコンサートでした。
美女と野獣 、カッチーニのアヴェマリア、
ドヴォルザークのルサルカ
「月に寄せる唄」は
武田さんからのリクエストで、
ギャラリー入って正面の作品が
月の様相と似ているからとか、
乾杯の唄も祝杯として良かった。
歌手の秦貴美子さん、
オペラからオペレッタまで歌い
美しいソプラノと表現力
ピアノも素晴らしかった。
武田先生の作品解説も貴重で、
武田REDの向こうにある世界、
球体やチューブといった
モチーフを描きつつ
本来描きたいものは、
絵の具や紙の質感を超えた
空間の広がり(意訳)
と聞いて
私の武田作品の見方は
そうそう間違っていなかったと
ほっとしました。
(絵画の、縦と横しかない二次元の画面世界が
窓の向こうの、奥行きある三次元世界に変わる瞬間を
一番単純に表したい、と思って作っている
という言葉にナットク)
なんといっても、空間のトリミング
というか、モチーフとREDのバランス感覚が独特。
この切り取り加減が
武田作品の特徴と言っていいと思います。
時には浮遊させ時には地に降り
時にはチューブの先端がどこまでも連れて行く・・
たぶんすごーく緻密な計算が
必要なんだなーと思いつつも、
どこかぷにっと可愛い、
均一化されてない線たちにも
愛嬌と癒しを感じるのでした。
不思議な世界。
ぜひ間近に作品を
ご覧になってみてください。
12月17日まで。