森園先生の連載と村崎先生のこと
森園みるく先生の作品
「私の夫はある日突然殺された」
がめちゃコミックで配信されました。
https://sp.comics.mecha.cc/books/102469
現在6話まで配信中。
2010年に起こった事件を、
当事者の森園先生が描くというのは、
精神力が必要とは考えますが、
痛さは感じません。
私にとっても、いつも相談に乗ってくれ、
親しくさせていただいていた、
村崎先生の事件は、辛く哀しかった・・
しかし淡々と、冷静に、
ただ静かな眼差しで語られるエピソード。
人はなぜか信じられない出来事に
出会った時、
感情の渦に巻き込まれる自分と、
それを傍観する自分に、
分離してしまうものです。
森園先生の場合とは違いますが、
私も身内の死を題材にしたことがあります。
「悠紀那お母さんのお腹に戻って来てね」
ぶんか社「愛の子どもたち」収録
https://comic.k-manga.jp/title/92078/pv
http://sokuyomi.jp/product/ainokodomo_001/CO/1/
www.amazon.co.jp/dp/B01CJTTGAE
そこで感じたのはやはり、
分離してる自分と、渦中の自分そして、
なぜか食べ物に対する怒り(笑
なぜ、そうなるのかわからないのですが
身内の死に関しては、
世間の人々もそういうことがあるかと思いますが、
食べ物に対して妙に腹が立つという、
共通項があるようです。
もうひとつ、
妙なところで笑ってしまう、
本当におかしくて笑ってるのでは
ないような妙な時があります。
悲しみに沈んでいるはずなのに
なんでだろう??
と思いながらちぐはぐな行動を
取ってしまったり..
そういった生の感情のリアルさは、
さすが作家の目だ、と感じざるを得ません。
と同時に、
作家として、描かざるを得ないこと
描くべきことだったのだとも確信します。
なぜなら、
村崎先生の作品とご本人が居たことは、
新作は出ずとも
多くの人に読んで貰いたい
伝えて欲しいことだから・・
伊豆のまぼろし博覧会という、
施設のなかに、
村崎百郎館という一画があります。
http://maboroshi.pandora.nu
ここがまぼろし博覧会!
http://maboroshi.pandora.nu
私も施工を手伝ったのですが、
当時その中の一部分を担当した方は、
取り組んでいる最中、
街道沿いの山の中に位置する、
そのまぼろし博覧会内に、
泊まり込んで工事したそうです。
「こんな真っ暗な山奥に怖くなかったですか」
と聞いたら
「ここには、村崎さんいらっしゃるし」
と言っておられました。
そう・・村崎百郎館には等身大村崎人形が
あるのですが、
それだけでなく数かずの村崎コレクションが、
館の中で息づいて、
村崎先生とともに世の中を見据えているのです。
いまや村崎先生はこの世界のあちこちに
存在して、
私たちを見つめ、
批評 批判したり、
あるいは時折くすっと、
笑っていらっしゃるに違いありません。
村崎文学に触れることで
その世界を少し共有出来るかもしれません。
続きが気になる
森園先生の連載ですが、
継続して描かれるとのこと。
そして伊豆のまぼろし博覧会、
村崎百郎館にも主は、使用済み下着や
拾い集めた電波系ガラクタの中に鎮座しています。
村崎先生の世界は鬼畜WEBとともに続きます。
http://www.murasaki100.com/index_00.html