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Weekly Pick UP! 2021/5/20

毎週木曜日は、特に気になったニュースを取り上げます。

1. アルツハイマー病やパーキンソン病を引き起こす腸内細菌を発見

神経変性疾患は、体内の組織に異常タンパク質が蓄積することが原因の一つとして有力視されています。そして、これらのタンパク質の蓄積と腸内細菌叢との関係性についても長い間有力視されてきました。ただし、そこに生息する数千の種の中で、どの種が影響を及ぼしているかは特定できておらず、仮説の検証は不十分な状況でした。

今回、米国フロリダ大学に拠点を置くチームは、線虫を用いた評価により、候補となるバクテリアを特定しました。さらに、特定の他のバクテリア種がその影響を打ち消す化合物を生成できることも示しました。原始的な生物を用いた実験ではありますが、本研究分野における大きな前進であり、研究対象として腸内フローラからは目が離せません。

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出典:
Plos Pathogens
https://journals.plos.org/plospathogens/article?id=10.1371/journal.ppat.1009510


2. 妊娠しやすい時が分かるフェムテック機器「Kegg」臨床研究を開始

女性のウェルネス課題の解決・支援事業を行うfermata株式会社は、東京大学医学部付属病院と共同で「Kegg」の臨床試研究を開始しました。

「Kegg」は、女性のおりもの(子宮頚管粘液)の状態を測定し、妊娠しやすい時期を把握するためのデバイスです。女性の体内では、排卵日が近づくと精子が子宮にたどり着きやすくするためにおりものが多く分泌され、この時期は粘り気があるのが特徴です。現在は、妊娠しやすい時期を判別するために、おりものを指に取り粘り気やのびを見ています。同社は、この診断をデジタルかつ簡便にすることを目指しており、今回の臨床試験の成果次第で国内の医療機器申請を視野に入れています。

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出典:PR Times
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000053409.html


3. 脳内手書きを高速にテキスト変換するBCI技術

米スタンフォード大学の研究者らは、brain-computer interface(BCI)とAIの技術により「脳内で想像した、手書きの意図を神経信号から読み取ることで、テキスト変換する技術」の成果をNatureにて発表しました。脊髄損傷に伴う麻痺患者など、コミュニケーションの制限を受ける患者らに大きな恩恵をもたらす技術になるかもしれません。

コンピュータカーソルの移動・到達・把持といった単純な動きよりも、手で文字を書く動作のような複雑な動きの方がデコードしやすい可能性がある点も非常に興味深いところです。

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出典:The Medical AI Times
https://aitimes.media/2021/05/18/8012/?9642

出典(記事冒頭の写真):Nature Digest
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v12/n7/%E8%85%B8%E5%86%85%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E3%81%8C%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E5%A2%97%E5%BC%B7/64876#fig1



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