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Weekly Pick UP! 2021/9/2

1. 米国保健福祉省 監察総監室がFDAの迅速承認プロセスの調査を発表

米国保健福祉省(United States Department of Health and Human Services) 監察総監室(Office of Inspector General;HHS-OIG)が、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration;FDA)の迅速承認プロセスの調査を開始することを発表しました。

FDAは2021年6月に同プロセスを通してBiogenのアルツハイマー病治療薬Aduhelmを承認しましたが、その判断に対して大きな議論が生まれています。FDA内部でも論争となり承認に反対していた諮問委員会の著名な学者が3名辞任したほか、FDAの関係者とBiogenの間に密接な関係があったことも疑われており、遺恨を残した状態です。

この状況を踏まえて、迅速承認プロセスを通した医薬品のレビューがどのように実施されたのか、HHS-OIGに監査されることになります。調査の対象はAduhelmだけでなく、このプロセスを通した全ての医薬品が対象となるようです。この監査の調査レポートは2023年に発表される予定になっています。

出典:
 TechCrunch  波紋を呼んだアルツハイマー病治療薬「Aduhelm」への承認を皮切りに、米FDAの迅速承認経路への保健福祉省による審査開始
 HHSの発表

2. 血液検査スタートアップ”セラノス”創業者の裁判が始まる

シリコンバレーを揺るがした詐欺事件として知られるセラノス事件の裁判が始まります。一滴の血液であらゆる病気を調べることができる革新的な血液検査技術を開発したとして注目を浴びたバイオベンチャー企業セラノス (Theranos)。一時は1兆円規模の時価総額を誇り栄華を極め、創業者であるエリザベス・ホームズは「第2のスティーブ・ジョブズ」としてもてはやされました。しかし、実態はそのような血液検査システムは存在せず、同社の検査に重大な誤りがあることが次第に明らかになり、最終的に彼女は2018年に司法省から詐欺罪、共謀罪で起訴されました。

この事件は、BAD BLOODという書籍にまとめられているほか、「The Inventor:Out for Blood in Silicon Valley」というドキュメンタリー映画になっていますので、興味のある方はぜひ観てみてください。

出典:
 Business Insider 「世紀の詐欺」セラノス創業者、エリザベス・ホームズの裁判始まる

3. rinnaが日本語に特化した事前学習モデルを開発しオープンソース化

LINEやTwitterの女子高生チャットボット”りんな”の研究開発を行なうrinna社が、日本語に特化したGPT-2とBERTの事前学習モデルとその学習を再現するためのソースコードをGitHubとHugging Faceにオープンソースソフトウェアとして公開したことを発表しました。日本語の自然言語処理(NLP)の研究・開発コミュニティに貢献するため公開したということで、開発者は公開された複数のモデルから自身の目的に沿ったモデルを選択して利用することが可能になります。

GitHub:https://github.com/rinnakk/japanese-pretrained-models
HuggingFace:https://huggingface.co/rinna

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出典:
 Tech Crunch rinnaが日本語に特化したGPT-2とBERTの事前学習モデルを開発しオープンソース化
 ロボスタ AIが高度な日本語文章を自動で生成 りんなのrinna社、日本語GPT-2/BERTの事前学習モデルを開発 GitHub等で公開

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