Weekly Pick UP! 2021/12/17
市場規模は2025年までに北米で5兆円、日本で1.4兆円まで成長すると予想されているフェムテック市場。ヘルステック分野の中でも、特に注目すべき領域になりつつあります。
1. 世界初の唾液による妊娠検査キット SaliStick
イスラエルの医療スタートアップSalignosticsは、世界初の唾液の迅速妊娠検査キット「SaliStick」の商品化を来年開始することを発表しました。
この検査キットは、Salignosticsが開発した唾液によるホルモン検出技術を活用し、妊娠ホルモンであるβ-hCGを数分で検出します。妊娠早期段階おいては正確な検出率であることを実証しており、CEマーク取得は最終段階にあり、また米国のFDA 510(K) 申請前プログラム(通称Q-Sub)の提出を完了しています。
出典:ISRAEL MEDTECH POST Link
2. オンライン診察プラットフォーム「スマルナ」の利用者データを活用したフェムテック事業の拡大
婦人科領域のオンライン診察プラットフォーム「スマルナ」を提供する株式会社ネクイノは、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社アーク・イノベーションと3社共同で、ヘルスケア業界向けプラットフォームを活用した婦人科向けの高付加価値な事業展開に関する業務提携を締結しました。
ネクイノが利用者の同意を得た上で収集した問診データやオンライン診療データ「スマルナ」の提携クリニックで取得した治療データなどを、NTT Comが開発したヘルスケア業界向けプラットフォームで収集・蓄積・加工・分析し、婦人科向け保険サービスの開発など、高付加価値な事業モデルの創出に繋げます。
出典:株式会社ネクイノ Link
3. 住友生命が「妊活」サービスで実証実験
住友生命保険はスタートアップなど4社と協業し、不妊治療に関連するサービス開発に向けた実証実験を実施しています。オンラインセミナーや、「妊活」についてのコンサルティングサービスなどの実施を通じ、不妊治療と仕事の両立への課題解決に貢献したい考えで、2022年夏をめどに顧客企業への試験導入も目指すということです。
実験は社内の全従業員を対象に実施しており、不妊症や不妊治療の実態把握に向けた匿名のアンケートや、社内の風土醸成のためのオンラインセミナー、希望者を対象に卵子の残り数を検査するキット配布などを行っています。また、会員制交流サイト(SNS)を通じた妊活関連の相談窓口も設置しています。
出典:newswitch Link
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