古びていってしまうものは新しいものではない
これは新しい!面白い!と思えるような制作物が毎日のようにタイムラインに流れる。1万RTとかされちゃったりして、でも見た3分後にはみんな忘れてる。そしてすぐにあーそんなのあったねとなる。それが新しかったのは3分間だけだ。
繰り返すものはどうしていつまでも美しいのだろう
朝の光もあなたの微笑みも
いま聞こえているヘンデルも……
一度きりのものはあっという間に古びてしまうのに
谷川俊太郎『朝の光』よりの一節
すべてのものは、それが生まれた瞬間においてたしかに新しい。しかしなぜか、我々はなにかをつくるときに「独創性がある」ことを「新しい」と呼んでしまう。独創性があるためには一瞬でいいが、新しくありつづけるためには常に生まれ続けなければいけない。
常に更新しつづけるというのが常人にも有効な手段ではあるが、極稀に、一度きりのものだとしてもその存在を思い出すだけで常に新しい感情を想起させてくれる傑作がある。そういうものをつくりたい。
おわり!
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