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かささぎの橋をわたろう

文庫カバーに雑な文字で書いた日付。

2024年の3月31日🌕
行ってみたかった福岡の書店で、
あの本も良さそう、この本も良さそう、と心躍らせながら出会った一冊。

茨木のり子著『ハングルへの旅』

出会えて良かった一。
特に浅川巧さんの事が書かれた『忘憂里』の章は
心が震えて泣けた。。
この章も大好きな章。
通っていた大学のマスコットキャラクター、
かちがらすのキャラで、名前は確か、
カッチー君だった様な??

この章ではかちがらす=かささぎの事を、日本では馴染みのうすい鳥。佐賀県の一部にしか住んでいないと書いてあった。

韓国では福を運んでくる鳥としてひどく愛されている、とも。

幼い頃は家の近所でよくかちがらすをみたし、
当たり前の様に日常の中にいた鳥だった。

そういえば、最近かちがらすを見たのいつだったかなと、この本を読んで思っていた。

いろんな事があった2024年も過ぎて、
2025年という文字を見るだけでざわつく心。
いったい何があるというのだ!!!

年が明けてから福岡に帰省して、
義理のお母さんの新居で過ごした翌朝、
かちがらすをみた。
嬉しかった。
あぁ、ちゃんといた、かちがらす。
良かった、それだけでほんとに嬉しかった。

いろんな事が変わっていくし、なんなら破滅に向かっている様に思える事も多いけど、
ちゃんと、かちがらすがいた。いてくれたよー。

そして先日のこと。
たまたま寄った書店で買った本。

『あなたのことが知りたくて』


ハンガンさんがノーベル賞を受賞されて、
店内の目につく場所に置いてあった。

2024年3月31日の私はこの本を買おうと決めて、
最後に店内をぐるりと見て回った。
そしてハングルへの旅を買ったのだった。
それからなんとなく、やっぱりあの本も読みたいなと思っていた。
会えて良かった。今はもう2025年になりました。

みなさま、今年もよろしくお願いいたします。



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