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ホムンクルスの実写化を妄想する

 誰得の極みだけど大好きな山本英夫の漫画「ホムンクルス」が実写化するということで、キャストと監督を妄想してみようと思う!
 ①興収狙い、②手堅さ狙い、③ミニシアター狙いの3パターンで妄想する!ちなみにどちらかと言えば②と③に想いこめて書いてます。

◆ホムンクルスとは?

 「殺し屋1」や「のぞきや」シリーズ、最近は「HIKARI-MAN」で有名な山本英夫によって手掛けられた作品。
 とあることをきっかけに主人公・名越進は額にトレパネーションを施されたことで、周囲の人間の全身や一部の形状が変わって見えるようになってしまう(体の一部がロボットに見える、全身が砂状である、など)。主人公が彼らと関わることで、彼ら、ひいては主人公に大きな心的変化が訪れる群像”哲学”漫画。
 アクションなどないし、グロもほぼない。人間の心理を描くだけのとても地味な漫画だが、なぜだか展開が気になり一気に読んでしまうし、心にずっと残り続けてしまう、めちゃくちゃ好きな漫画だ。

◆登場人物

 全15巻で、だいたいの出演者は以下がすべて。
・名越進/主人公・・・・・・元エリートアクチュアリ。訳あって公園脇にぼろい車を止め、車中で寝泊まりをしている。虚言壁。
・伊藤学・・・・・・医学生。名越に興味をもち彼の額にトレパネーションを施す。
・ななみ(ななこ)・・・・・・名越がアクチュアリ時代にパーティで出会った謎の女。スタイル抜群。名越の目には、名越が過去抱いてきた複数の女性に映る。
・イタさん・・・公園で暮らすホームレス。名越の目には全身が球体に見える
・名越進のパパ・・・パパ。地元でタクシー運転手をやってる。
・ヤクザのおじき・・・・・・手下の小指を詰めるのが趣味なヤクザ。名越の目を通すと彼の身体の一部がロボットにみえる。
・砂の女子高生・・・・・・厳しい親の元に育ち隠れて非行を繰り返す女子高生。名越の目には全身が一見砂のように映る。
・伊藤学のパパ・・・・・・息子との関係は悪い。息子に対してある負い目を抱えている。
 この記事では、名越と伊藤とななみと監督について妄想する。

①興収狙いの場合

 ずばり、監督は三池崇史!なんていったって「殺し屋1」の映画を手掛けたのも三池さんだし、私は三池さんの「殺し屋1」が好きなんだ!もちろんこの映画の出来をボロクソいう人もたくさんいるけどとにかく私は好きなんだ!
 まあ売れ線で言ったら英勉監督もありえるかな。「賭ケグルイと」か「貞子シリーズ」とかの監督経験もあるしな。。。個人的には絶対嫌だけどな。。。
 そして主演、名越進は岡田准一!興収映画だった「ファブル」で主役を務めていたこと、そして「来る」で小汚いオカルトライターを熱演していたところから想起した。岡田准一は何の役をやらせてもキマっちゃうんやなぁ。。
 そういえば2010年くらいの情報漁るとオダギリジョーの実写の話が浮上していたらしいが真相はいかに・・・・・・。たしかにオダジョーも似合うね。
 ほんで、重要な役どころ医学生の伊藤役は、菅田将暉だね。海月姫の女装めちゃくちゃ美しかったしなぁ。原作の伊藤は途中から女装し始めるので、その役柄をうまくやれる売れ線俳優は菅田将暉な気がしている。
 成田凌という説もなくもないが彼は女装は似合わない顔だと思う。
 ななみ役は、吉岡里帆かな。見えない目撃者で演技がんばってたし。役の幅広がりそ。菜々緒でも可。

 この①興収狙いパターンの懸念は、三池が「the・大衆映画」を撮ってしまわないか?という点だな・・・・・・。2月にオリジナル脚本の「初恋」を出してしまっているので、なんとなく本作でメガホンをとるとテラフォーマーズの謎CG、謎脚本、謎展開みたいなクオリティにされる悪い予感を抱いてしまう。

②手堅さ狙いの場合

 監督は小林勇貴さんやね。「全員死刑」で興収映画の監督経験もあるし、なんといっても「GIVER」や「ホームルーム」のドラマの監督は最高だった。
 個人的に好きな監督だけでいったら絶対に内藤瑛亮監督(ミスミソウ/ドロメ)か井口昇監督(悪の華/ゴーストスクワッド)に撮ってもらいたいけど、ちょっと今回の「ホムンクルス」のテーマと、彼らの持ち味は離れる気がしている。
 ほんで名越進は安田顕!「愛しのアイリーン」で見せていた訛りが最高なんや!(原作の主人公も気を抜くと東北弁が出る。)
 でね、伊藤役は、絶対に山田裕貴だね!ホームルームの怪演があったので、まっさきにこの役に彼を想起した。童顔だし大学生役いけるし。山田裕貴さんは「ZIP!」の無茶ぶりにきちんと返せるくらいキャパがあるから、この伊藤の性自認に迷いがある難しい役どころはきっとハマると思うのだ。
 ななみ役かぁ~~~~・・・・・・佐津川愛美だな。魅惑なねーちゃん役行けるし、女優としての実力申し分ないし。闇を抱えている女子という役どころもぴったり。佐津川愛美の隠しきれない哀愁がたまらんのだ。うわー佐津川愛美のななみマジで観たい。と、いいつつ瀧内公美でも最高です!

 あとは、なにかしらの役柄で國村準、遠藤憲一、吹越満、光石研、あたりに出てもらいたいな・・・・・・。あ、この4人は私の好きな日本人俳優四天王です・・・・・・。

③ミニシアター狙い

 監督は城定秀夫監督かなぁ。もはやただの願望だけど!「アルプススタンドのはしの方」も最高だったし、私この監督のピンク映画以外をもっと見たい!好きだ!
 エロいい話の巨匠は、人間の機微を細かく描写する映画も絶対におもしろいはずだ!!!
 次点は坂元裕吾さんかなぁ。「スロータージャップ」の不謹慎感とウィットの富み方がマッチしそうな印象。
 名越進は、映画を愛し映画に愛された男、我らがたっくん(斎藤工)がいいなぁ。興収映画の斎藤工は好きじゃないけど、ミニシアター系映画の斎藤工は監督であれ演者であれ、脳天からつま先まで好きだ。彼がこんな退廃的な役をやっているところを見てみたい。
 伊藤は吉村界人だな。吉村界人のインスタ見て!色っぽくてかっこいいから!彼は華がありすぎて映画で起用されづらいと勝手に思っているのだが、こういう超ド個性的な役はハマる気がするなあ。
  ななみは片山萌美瀬戸さおりだな。完全に城定監督の「屍囚獄」とか吉田浩太監督の「愛の病」に引っ張られているが。。。。。。

 ミニシアター系映画になった瞬間辛いのは、予算の関係上、血の描写がめっちゃ血のりなのとCG処理も陳腐どころの騒ぎではないのでリアリティにかけてしまうところだが、上記のスタッフと配役はぜひ見てみたい・・・・・・。


はー、妄想吐き出せてすっきりした。はやくキャスト発表されないかなー!

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