ゴルチエの服を売っていた事がありますよ。
今日はdot.さんと、クリスマスマーケットの在廊当番でした。
お客さんがいなくて、ずっとふたりで喋ってましたが。
お互い、ファッションが好きなんですが年齢差があるため、ちょっと認識の違いがあることに気がつきました。
私は若い頃、十数年ジャンポール・ゴルチエの服の販売をしていたのです。
ジャンポール・ゴルチエ
それをdot.さんに言ったら「あー、ゴスロリだよね❗️」
ちがーーーーう❗️
日本でのリプロダクション、プロモーションの方向性の間違いで、黒ロックなイメージになってしまいましたが、それは間違いです😭
ジェンダーや年齢をはじめとした、あらゆる垣根を破ろうとしていたとてもクリエイティブなブランドだったんですよ😭
ぶっ飛びすぎてそのままでは売れないから、と、余計なお世話で差し込んだ日本企画が、あろうことかバンギャに受けてしまって、日本でのゴルチエのイメージが出来てしまったのです😭
デザイナーのクリエイトに心酔していた私は、辛かったですね😭売れるけど誰もがデザイナーの提案デザインを欲しているのではないということが。
そのお陰で、商売とクリエイティビティの線引きを身に付けましたが。
大好きなデザイナーの服の販売に携われて、幸せでしたが、夢だけじゃあ飯は食えないってことも学びました。
自慢じゃないけど、私は、行く店行く店の売り上げを上げまくったんですが、それでいじめられたりもして、抗ったり同調しない自分を知りました。
販売員時代から聞いていた、デザイナーの「自分がデザインしない服は僕の名前では出せない」との言葉通り、ジャンポール・ゴルチエはデザイナーの引退をもってブランドとしての活動を終わりました。
そのゴルチエのカッコいいブランドの幕切れに、さらに惚れ惚れしたんですけどね。
そんなゴルチエなので、日本のリプロダクションにはかなり不満だったらしく、ビジネスで来日した際、日本生産のサンプルをなぎ倒して「こんなの、僕の服じゃ無い❗️」とお怒りになったらしい。
ちなみに、リプロダクションして契約を結んでいた日本の会社は、ゴルチエが無名時代に発掘して、ずっとバックアップしている会社ですよ。本来だったら頭が上がらない。
その会社に、そのロックな行動。カッコ良すぎる。