クイーンステークス 2021 出走予定馬:シゲルピンクダイヤ&和田竜騎手想定

第69回 クイーンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2021年8月1日(日)
コース:函館芝1800m

予想用・出走予定馬一

クイーンステークス2021の予想用・出走予定馬一覧

シゲルピンクダイヤ(和田竜騎手想定)

 重賞で何度か好走しつつもいまだキャリアで1勝のみのシゲルピンクダイヤがクイーンステークスに出走予定だ。今年もヴィクトリアマイルで5着に入り込むなどまだまだ第一線での活躍を続けているものの勝利からは遠ざかっている。2歳未勝利以来の勝利を求めて、函館で輝きを放ちたい。

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 タイプ的にはトップスピード戦の方が良いとは思うし、秋華賞で3着に突っ込んでいるけどあまり前半無理をしていない。いずれにせよ前半でタイトになるとあまりよくない傾向なので、これが函館1800でどうなるか。

中日新聞杯(GIII)2着

中京芝2000m良 18頭7枠14番
風向き:西2.3m/s(大府市15:40)
2:00.2(+0.1) 61.5-58.6 S^3
12.6 - 11.1 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 11.1 - 11.8

 中日新聞杯2着が直近のベストバウトかなと。ペースは超スローでそこから3F勝負に近い形。L2最速で11.1と坂の登りでの加速を求められた一戦。西からの風んなので4角地点が完全向かい風、HSも右前方から向かい風寄り。

 14番枠から五分のスタート、そこからじわっと様子を見ながら好位の外目でコントロールしつつ入ってくる。道中もペースは超スローなのだが比較的縦長という感じで好位の外目で上手く良い位置をキープしながら3角に入る。3~4角でも好位で中目を通しながら出口で外。序盤で3列目から加速性能でスッと先頭に一気に立ってくる。ラストで内から捌いてきたボッケリーニとの戦いになり、差されてからも食らいつくもアタマ差2着。

 まず基本的にはトップスピード戦で、坂の登りでの加速が求められたしそこでの反応の良さで違いを作ってきたと言っていいだろう。ボッケリーニにラストで差されているけど、それでも好位の外から鋭さを求められた地点での良さは間違いなかった。この辺はトップレベル相手でもそこそこ善戦できる要素になっているし、条件とメンバー構成次第では今でも重傷を取る可能性は十分にある馬だと思っている。ただ、やはり近走を見てもこういう無酸素運動的な競馬の方がフィットしている印象なのでその辺り。

愛知杯(GIII)9着

中京芝2000m良 18頭7枠15番
風向き:北西3.3m/s(大府市15:40)
2:00.0(+1.3) 57.6-60.8 H^3
12.3 - 10.2 - 11.8 - 12.0 - 11.6 - 11.8 - 12.6 - 12.3 - 12.0 - 12.1

 3走前の愛知杯では超ハイの流れで離れた好位で進めていたが、前半の基礎スピード面が求められた中で少し苦労したかなという印象。マジックキャッスルからはかなり離されたし、前を取ったというのを考慮に入れても完敗だったと思う。風向きは北西からで4角が向かい風という感じ。

 15番枠から五分のスタート、様子を見ながらじわっと好位の外目で進めていく。道中も前3頭程が飛ばしているが、そこから少し離れた好位の外で厳しい流れにある程度乗って3角。3~4角でラップ的に前が落としてきたところで好位の外から追走、手が動いてタガノアスワドの外に出して直線。序盤で追われて前の馬を捉えたかったが甘くなって内外から交わされ3列目。L1では抵抗できずの9着完敗。

 こういう競馬で前半から基礎スピード面、有酸素運動を強めに求められたことで後半の良さを全く引き出せなかった。2000が長い?という可能性もあるが、リズムを守った秋華賞が悪くなかったことを考えても前半で前に入り過ぎたというのは敗因としてやはり考えないといけないポイントかな。ただ、やはりあまり前半で無理をしていいタイプではないと思うし、個人的には馬場が重いと余計にその傾向が強いかなと感じているので、函館の1800mという条件は結構厄介な条件だなと。前半の入り方と展開は鍵になってくると思う。

ヴィクトリアマイル(GI)5着

東京芝1600m良 18頭1枠2番
風向き:南南東4.2m/s(府中市15:40)
1:31.8(+0.8) 46.0-45.0 S^1
11.9 - 10.8 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 11.2 - 10.9 - 11.3

 前走のヴィクトリアマイルでは逆に結構やれた。これは積極的なポジショニングと前半のペースがちょうどかみ合ったのが大きかったかなと感じる。ペースはややスローでGIのマイル戦としては落ち着いたし、そこから後半はL2最速で10.9とトップスピードの質が求められた。風は南南東からなので4角地点が完全追い風。

 2番枠からやや出負けしていたが、ちょうど前のスペースが広がっていたので無理なくじわっとリカバーして好位の内。道中も上手く利部リスの後ろで足を温存しつつちょうどいい位置で3角に入る。3~4角でイベリスの外を取って一つ外から直線でレシステンシアの後ろを狙う。序盤でこの後ろから追いながらしぶとく食らいついて3列目。L2の最速地点でジリジリで、ここで一気にグランに突き放される。それでも最後までしぶとく食らいついて2着とは0.1差で掲示板は守った。

 少し出負けしつつも展開が良くて上手くリカバーできたし、そのうえでペースも落ち着いた。こうなると後半のトップスピード戦で一定のレベルのパフォーマンスを見せてくるのでヴィクトリアマイルは想定通りの走りができたと思う。ただ、あそこから決定的な切れ味を発揮もできなかったし、ラストも違いを作るところまではいかなかった。マジックキャッスルとの比較で考えても少し足りなかったかなという感じはある。悪くない状況だっただけにここでワンパンチ足りなかったのは少し評価としては下げたい材料になるかな。ヴィクトリアマイルの2着以下のレベルというのも正直判断が難しいところはあるからね。

クイーンステークス2021への展望

 まあ秋華賞での3着があるにはあるが、古馬となっていこう有酸素運動の競馬ではパフォーマンスを落としている以上、基本的には今回は狙いたくない一頭になるかな。秋華賞の場合はちょっと特殊で、58.3-61.6と超ハイで後方で進めながら11.9 - 12.7 - 12.5 - 12.0 - 12.3 - 12.1と3角手前の上り下りで中弛みが生じてというところで取り付いて3~4角で上がってこないところで外からスムーズにというのも良かった。クロノやカレンはペースダウンした3角で包まれて我慢が強いられたからね。個人的には追い込み勢は参考程度にという感じで見るべきかなと。それを除くと府中牝馬S、愛知杯と明確に崩れていることを踏まえてもあまり前半の基礎スピードがバランス的に求められていい馬ではないと思う。有酸素運動で分散すると?というタイプで函館1800はあまりいい材料ではないだろう。

 相手関係を見てもひとまずマジックキャッスルが手ごわいし、テルツェット辺りとの比較でみてもトップスピード戦なら上回ってくるだろうが有酸素運動的な競馬でとなると正直微妙やね。個人的にはフェアリーポルカあたりも結構強敵だと思うし、ウインマイティーもペースが落ち着いてのロンスパなら侮れない。他に狙いたい馬が結構多い中でこの条件で常にそこそこ人気するシゲルピンクダイヤを強く狙いたいとは思わない。現時点では当落線上の一頭かな。

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