【無料公開対象】中日新聞杯 2021 出走予定馬:アドマイヤビルゴ&武豊騎手想定
第57回 中日新聞杯(GIII)出走予定馬展望
日程:2021年12月11日(日)
コース:中京2000m
予想用・出走予定馬一覧
アドマイヤビルゴ(武豊騎手想定)
3歳時にはクラシック候補と期待されながらも苦しんだアドマイヤビルゴが武豊とのコンビで中日新聞杯に出走予定だ。今年は重賞では苦戦もケフェウスステークスで2着と久々に存在感を発揮した。まだまだ物足りないが、それでもこのあたりで重賞タイトルを何とか手中に収めたい。
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ここ2走は前につけられるようになってそこで良さが出てきだした感じかなと。もともとは若葉Sでロングスプリント的な才能を見せていたんだけど、なかなか結果が出ていなかったからね。スローの段階で前を取れればここもチャンスはあるとは思うが、結構メンバー構成的に骨っぽい馬がそろったのでそこやね。
ケフェウスS(OP)2着
中京芝2000m重 13頭4枠4番
風向き:北北西3.9m/s(大府市15:40)
2:01.2(+0.0) 62.6-58.6 S^4
13.2 - 11.4 - 12.8 - 12.7 - 12.5 - 12.2 - 12.1 - 11.6 - 11.2 - 11.5
2走前のケフェウスS2着から振り返りたい。重馬場でペースも遅く超々スロー。そこからのL2最速戦で11.2。L3の地点でも11.6で基本的には3F勝負で坂の登りでのギアチェンジが求められたかなと。風は北北西からなので3~4角中間地点が完全向かい風になる形。
4番枠からまずまずのスタート、そこからコントロールしつつ序盤は結構楽に先行して番手外を確保する。道中も逃げるウインイクシードを1馬身後ろで見ながら2番手で我慢。3角でも1馬身差から一つ外を通してじわっと追走して差を詰め、4角では楽な感じで先頭列に並びかけて直線。序盤で抵抗するウインイクシードに対して外からじわっと伸びてこいるがまだ先頭には立てていないかなというぐらい。L1でウインが下がったところで今度は外からアラタがしぶとく伸びてきて、これにかわされてのクビ差の2着惜敗。
負けはしたんだけど、個人的には結構意外というかこれなら中京は合いそうだなと。一つは坂スタートでゲートもよかったし、結構楽に番手を確保できた。そこから直線での加速で最速地点でスパッとは切れなかったけどそれでもくらいついて先頭列付近にいたからね。L1でちょっと甘くなって最後はアラタに差されたけど、3着のマリアエレーナは結構強敵だったと思うしね。前受け出来ていたのはあるにせよ、これでしっかりと一足を使えたのは収穫といっていいだろう。中京適性をある程度示した。
カシオペアS(L)3着
阪神芝外1800m良 15頭6枠11番
風向き:東南東1.0m/s(豊中市15:30)
1:47.3(+0.1) 49.9-45.2 S^5
12.9 - 12.0 - 12.5 - 12.5 - 12.1 - 11.5 - 11.2 - 10.7 - 11.8
前走のカシオペアSでは3着と勝ちきれなかった。ペースはドスローで、ラップ的にもL2最速で10.7とトップスピードの質が求められた一戦といえる。風は東南東からなのでHSが完全追い風に近いが誤差の範囲の強さ。
11番枠からまずまずのスタート、そこからじわっと促しつつで先行策をとり、最終的に逃げたベステンダンクの後ろで2番手。道中もそこから番手外の位置をキープして特に動かずに3角に入る。3角でも2馬身半ほど後ろで我慢しつつ、4角でそこからじわっと仕掛けて取りつきながら2列目の中で直線。序盤でそこからしぶとく伸びるが内から捌いてきたファルコニアの脚がよく、まだ2列目の一角。ラストまでじりじりと食らいつくが、内からヴァンケドミンゴにも交わされての3着。
ラストまで食らいつけていたけど、あえて言えばL2最速地点での切れで物足りなかったかな。前をとっていたというのもあるんだけど、どうしても最速地点で内から伸びていたファルコニアに前に出られてしまったし、この辺は前目をとれていてもドスローすぎて切れ負けしてしまった感じ。そう考えるとある程度分散して勝負したほうがいいのと、前をとれているけど個人的には前半で前をとることに拘り過ぎるよりは、早めに仕掛けてロングスプリントのギアで11秒台前半を維持する形でどこまでやれるかを見たいけどね。
若葉S(L)1着
阪神芝内2000m良 12頭1枠1番
風向き:南西4.3m/s(豊中市15:40)
1:58.6 59.9-58.7 S^1
12.3 - 10.6 - 12.2 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 11.7
昨年の若葉S価値を振り返っておきたい。基本的にはアドマイヤビルゴはこのイメージ。ペースはややスローでラップ的にはL3最速タイでも11.5という程度だが、これは単騎逃げ馬キメラヴェリテのもの。離れた位置にいたアドマイヤビルゴはこれを3~4角で追いかけて行ったので実質はロングスプリント的な競馬だっただろうと。風は南西からなので4角地点が完全向かい風。
1番枠から好発を決めていて内からある程度主張。外からキメラヴェリテらが行ったのを見て離れた3番手で楽に進めていく。道中も離れた2番手のアルサトワの後ろで我慢しての3番手。1000通過も目視推定61秒台前半で進めて3角に入る。3角でもアルサトワの後ろで仕掛けを待ちつつ、徐々に差を詰めて4角ではアルサトワが仕掛けていく中でその後ろで風をよけながら直線で外。序盤で追われてしぶとく伸びてまずアルサトワをかわして3馬身差。L1の坂の登りでぐんときてこれを捕えて突き抜けて2馬身半差完勝。
この競馬ができればと思うんだけどね。この時の阪神は超高速馬場ではあったけど、それでも後半のロングスプリント性能はここでは抜けていたと思う。相手関係も楽なほうだったとは思うけど、おそらく後半1000は57秒台前半ぐらいで上がってきている計算になるからね。スローでもあまり仕掛けが遅いと前走みたいに切れ負けしてしまう感じはあるし、重馬場でどうか?と思った2走前のケフェウスSではL2最速でそれなりにやれた。渋ってそこまでトップスピードが質的には求められなかったのもあるのかなと。その点を踏まえると個人的にはペースは遅くていいけど仕掛けをもう少し強めて4F戦ぐらいで分散してやるほうがいいのかなと。
中日新聞杯2021への展望
まあ大きくは崩れにくいタイプの馬だとは思う。ただ、前半の基礎スピードはあまり求められない方が良さそうかな。3走前のエプソムCでも47.0-46.3とそこそこ流れて中団の外目で追走したが馬群を捌いて最後までジリジリとは伸びるもののやや物足りない。ちょっと忙しかったかなという感じで、前半のポジションも取り切れなかったしね。ただラストまでは伸びてきたように前半オーバーペースにならなければ崩れにくいとは思う。そこは良い材料やね。
中京2000は基本的には坂スタートなのでペースが上がりにくい、というのはある。向こう正面でどの程度後ろが動いてくるか次第でポテンシャル戦になる可能性もあるし、動きがなければケフェウスSみたいにL2最速坂の登りでのギアチェンジ戦にもなりやすい。中京2000ってあんまりロングスプリントの形になりにくい印象なので、個人的には豊とアドマイヤビルゴが好位外ぐらいから3角で仕掛けていくような形でどこまで戦えるかを見てみたいけどね。崩れているのは日経新春杯や大阪杯のように前半で厳しめの流れに足を使ってしまっているケースが多いし、おそらくあんまりギアの上げ下げが得意ではなさそう。基本的にはスローのほうがいいと思うし、自分の形にはめ込めればもう一段上のパフォーマンスを引き出せてもいい馬。相手関係が結構強敵なのでそこがカギだが、対抗~連下ぐらいでとりあえず置いておきたい。
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