京都2歳ステークス 2019 出走予定馬:マイラプソディ&武豊騎手想定

第6回 京都2歳ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2019年11月23日(土)
コース:京都芝内2000m

予想用・出走予定馬一覧

京都2歳ステークス2019の予想用・出走予定馬一覧

マイラプソディ(武豊騎手想定)

 新馬戦、野路菊ステークスと連勝を果たしたクラシック候補のマイラプソディが武豊とのコンビで京都2歳ステークスに出走予定だ。前走の野路菊ステークスでは5頭立てではあったが圧巻の突き抜けで楽勝。クラシックを見据えてどんな走りを見せてくれるか。

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 まあ素材的には結構楽しみではあるし、ここは通過するかなと思っているけど、野路菊Sは馬場が超超高速馬場だったので上がり自体はそこまでという感じではない。むしろ低レベルだったと思うので、ここでロールオブサンダーが作るまともな流れに乗ってしっかりと末脚を引き出せるのかどうか、という点に注目したい。

新馬戦1着

中京芝2000m稍 10頭5枠5番
2:06.0 65.7-60.3 S^5
13.3 - 11.8 - 13.7 - 13.7 - 13.2 - 13.2 - 12.6 - 12.0 - 11.3 - 11.2

 新馬戦では中京の2000m戦で稍重での競馬となった。ペースは見ての通りのドスローで、実質的には2F戦みたいな感じ。坂の上りでの加速、ギアチェンジが求められていてL1最速と底を見せないラップ推移にはなっている。

 5番枠から坂スタートでも五分に出て、ひとまずは様子を見ながら中団馬群の後ろで進めていくという感じ。道中もドスローの流れなんだが中団馬群の内目でじっとしながら包まれた状況でポジションダウンし後方。3~4角でも後方から外海に誘導しながら手が動く、4角では広がった好位列の後ろから徐々に外に誘導して直線。序盤の地点でそれなりに反応して2列目付近まで来ると、L1でしぶとく抜け出しての完勝。

 ここでは直線このラップでしっかりと外から差し切ったという点をまず評価しないといけないだろうと。L2の段階で大体前とは2馬身ほどの差があったが、L1に入るまでにはまだ1馬身ちょっとの差までしか詰めてこなかった。ただL1最速地点で1馬身以上の差をしっかりと捕えきっているので、推定だが大体L1でも11.0に近いラップを出せているんじゃないかな。ギアチェンジはそこまで目立たなかったがそれでも置かれずにL2で対応し、L1ではしっかりとトップスピードに乗って2Fで見れば末脚の絶対量で上回ってきたと。

 反面でやはりペース自体は非常に遅かった。5秒以上のドスローで、坂スタートの中京2000だと仕方の内面もあるが、これが流れたときにどこまでやれるか?というのが課題ではあったかなと。当日の馬場は稍重でも標準~ややタフな馬場ぐらいだったと思う。この中でドスローとはいえ2Fで11秒フラットに近いラップを踏めているのは評価して良いんじゃないかな。素材はかなりいいものを持っていると思う。

野路菊S(OP)1着

阪神芝外1800m良 5頭1枠1番
1:47.4 49.4-45.8 S^4
13.2 - 11.8 - 12.0 - 12.4 - 12.2 - 12.2 - 11.5 - 10.7 - 11.4

 前走の野路菊ステークスでは超高速馬場の阪神の外回りで文字通りの楽勝だった。雨の影響があったはずなのだが時計的には開幕週から比べれば流石に少しマシだったがそれでも2歳マイル未勝利戦で1:33.6、33秒台走破が4頭もいる状況なので超高速といって良いだろう。その中で3.6とS^4レベルの超超スローからの3F勝負。正直に言うとラップ的にはそこまででもないかな。L1を11.4で余裕をもってまとめているのでそこは評価したいし突き抜けたからね。まあここはこの馬の能力を図るには他の馬が力不足だったという感じ。

 1番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。そこからじわっとリカバーしつつ4番手までは上げていく。そこからは割と普通に折り合って4番手外でエキサイターの後ろから3角。3~4角でも仕掛けのタイミングを待ちながら楽な感じでエキサイターをマークしつつ、4角で外に出して下りで楽にスピードに乗って半馬身差ほどで2列目で直線。序盤でしぶとく伸びて先頭に立つと、L1で一気に突き抜けての完勝だった。

 まあ、正直言えば楽勝だったのは他が弱かったからだとは思っている。トップスピードの持続力でここでは2枚は違った計算。L1だけで1秒近く差をつけた形になるからね。L2最速で10.7とここで半馬身差を詰めてきていて10.6とまでは言えないけどそれに近いラップを踏んでいる。速度的にもある程度高いレベルにあるということを見せてきたと言えるかな。後半要素に関して言えばこれといって大きな弱点はないと思う。

 一方でやはりここもドスローであると。超高速馬場で3.6もスローバランス。ここまで鋭く末脚を引き出せたというのもこのペースだったというのは前提としてはある。ゲートも甘く二の足は悪くなかったがそれも前半が緩かったから、ともいえるからね。まあリカバーしながらコントロールできていてハーツクライ産駒らしく割と折り合い面では楽だったし、その点では競馬はしやすいかなと思う。

京都2歳ステークス2019への展望

 まあ、ここは突破していいと思うんだけど、課題として明確に上げたいのはロールオブサンダーがある程度ペースを作ったときにそれで足を削がれずにしっかりと突き抜けられるかどうか。クラシック戦線…特に皐月賞を考えるなら1秒程度のスローと言う流れには最低限対応できないと難しい。今回も少頭数になりそうだし、馬場の意識もあるので2歳のこの時期でおそらくそこまでペースをというのは可能性的には低いとは思う。

 スローならある程度現実的に力のいる馬場でも速いラップを踏めた新馬戦、ここ2走ともにエンジンが掛かってからの違いを見せているので、まあ普通に楽しみのほうが大きいかな。ミヤマザクラが不気味で、分散してそこまで速いラップを要求されないポテンシャル戦でも長く足を使えるかどうか、といった色んな要素が今回は見られると思うが、超えてほしい壁ではあるね。一応本命候補、面白い馬を探すつもりだけど如何せん少頭数でペースが落ち着きそうだからねえ。

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