【※無料公開対象】きさらぎ賞 2022 出走予定馬:アスクワイルドモア&武豊騎手想定

第62回 きさらぎ賞(GIII)出走予定馬展望

日程:2022年2月6日(日)
コース:中京芝2000m

アスクワイルドモア(武豊騎手想定)

 これまで5戦とキャリア豊富なアスクワイルドモアが武豊とのコンビできさらぎ賞に出走予定だ。GIのホープフルステークスでは壁にぶち当たる10着となってしまっただけに、まずは何とか目途を立てたいところ。混戦模様のここでキャリアを活かしてあっと驚かせたい。

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 中京でどういう競馬ができるか…というのはあるが、基本的に有酸素運動オンリーで競馬してきているので、読みづらいね。パフォーマンス的にもパワー型基礎スピードを求められて結果を出しているし、ペースが落ち着くと…というのはある。

2歳未勝利戦1着

函館芝1800m良 12頭1枠1番
風向き:南2.4m/s(函館市10:00)
1:50.0 48.2-49.5 H^1
12.4 - 11.7 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 12.5 - 12.7

 まずは3走前の函館1800m未勝利戦勝ちから振り返りたい。ペースはややハイ、ラップ的にも単調に近い競馬で、後半は一応L3最速だが12.1という程度。そこからは減速ラップ。風は南からなので3角地点が完全追い風。

 1番枠から好発を決めてそこで様子を見て外の各馬を行かせての2列目の内という選択を取る。道中も前にスペースを保ちながら3列目に近い位置。前が単騎で進める中で先頭から4馬身ほど後ろで3角に入る。3角でじわっと詰めながら3列目の内で前にスペースを保つ。4角で手が動いてここでじわっと外目に誘導しながらセイウンプラチナの後ろから2列目で直線。序盤で窮屈になって少し危ないタイミングもあったが、そこから立て直してL1で1馬身弱の差を捕えての3/4馬身差勝利。

 ここはしっかりと余裕をもって勝ち切った。ペース自体はややハイだったがこの馬の位置だと4~5馬身後ろだし3-3Fで37.0-36.9だから平均ぐらいで走破していると思う。ただ、それでも前半のパワー型基礎スピードを前提としているのは間違いないし、有酸素運動的な競馬の中でしぶとく最後までという競馬ができた。また3~4角でもロスは少なめだったし、1~2角は最短距離で速めのラップを踏んだタイミングで結構脚を温存できたと思う。芝で勝ち上がったのが2着のセイウンプラチナだけだし、レベルとしては微妙なところかな。1:50.0なので走破時計は未勝利としてはまずまずだが、その域は出ない。

札幌2歳S(GIII)2着

札幌芝1800m良 9頭7枠7番
風向き:m/s(札幌市15:30)
1:49.8(+0.7) 48.3-48.8 M
12.6 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 12.2 - 12.1 - 12.5

 2走前の札幌2歳Sでは2着と健闘ともいえるがジオグリフからは4馬身とかなり離された結果となった。ペースは平均で終始12前後で淡々と進んでL1は12.5と少し減速した。基礎スピードとポテンシャルが求められたが、ジオグリフが0.7千切ったので2着ベースで見れば実質ややハイだったかなという感覚かな。パワー型基礎スピードを求められた一戦。

 7番枠から五分のスタート、そこから少しふらつきつつ立て直して進めるが後方からの競馬となる。1~2角で内目に入れてロスなく進めつつ、前が淡々と進める流れの中で後方2列目で3角。3角で外からジオグリフが動いてくれたのでそこで無理はせずに後方の内で進めて我慢。4角でも最内を通しながらスペースを拾いつつ出口で少し中目に誘導して直線。序盤で左手前に換えて中団列に取り付き、L1でしぶとく差して2着は楽に確保した。

 3走前の未勝利勝ちもそうだったが基本的に前半のパワー型基礎スピードを求められて全体で消耗するとラストまでしぶとくバテ差してくるなという感覚になる。まあスローのポテンシャル戦でもそれなりにはやれているんだけど、突き詰めると流れてしまった方が良さが出る。そういう前半のパワー型基礎スピードタイプなんだろうという評価やね。なのでペースが落ち着いたときにどう出るかはあるし、その点ではマテンロウレオとの比較で次に触れるけどホープフルSの内容がなあ…という感じ。札幌2歳Sもジオグリフはともかく、掲示板勢のその後が物足りないし前目で甘くなったリューベックとかはともかく、全体のレベルとしても…というのはある。

ホープフルS(GI)10着

中山芝内2000m良 15頭8枠15番
風向き:北西2.6m/s(船橋市15:30)
2:01.5(+0.9) 60.1-60.5 M
12.6 - 11.3 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 12.2 - 12.2 - 11.7 - 12.4

 前走のホープフルSがその点でワンパンチ欠けたかなという感じ。ペースは平均で進んでいて後半もL2最速で11.7という程度。後ろからの競馬で脚を温存した中で、それでも内容的にみてマテンロウレオに完敗だったのは自分としてはちょっと難しいかなと感じたところ。風は北西からなので4角地点が完全向かい風になる。

 15番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。そこからは切り替えて後方3番手で脚を温存させて我慢。向こう正面で外目に誘導しつつ3角手前で外から進出。3~4角で後方外目からじわっと押し上げつつだがマテンロウレオの後ろからスペースを拾いつつ直線で中目。序盤で左手前に換えてマテンロウレオの後ろからジリジリ。L1の坂の登りでもこれ以上の脚は出せずになだれ込むだけの10着完敗。

 ん~まあこのあたりが壁かなという内容だった。ゲートが悪かったのは仕方がないとして、ペース自体は平均で流れていたので後半で脚を温存してポテンシャルを高めてくればもうちょっと目立てたかなと。その点ではマテンロウレオが自身より前で目標になる状況で最後まで優位性を保ち続けたと考えると着差以上に差があったかなというのは感じるところ。ペースが上がればというのはあるが、それでもここはそれなりには流れているからね…。現状ではこのあたりに壁があるかなというのが正直な評価になる。

きさらぎ賞2022への展望

 まあ、正直ここは混戦なので、前評判通りマテンロウレオやダンテスヴュー辺りが勝ち負けするようなレベルならアスクワイルドモアも3着ぐらいはという感じの評価になるかな。逆に言えば、1勝馬の中で不気味な馬もいる中で、それらとの比較でとなったときにこれという武器はない。まずゲートが甘めなので良い位置を取れるかが読めない。

 3走前の未勝利勝ちの時ぐらいポンと出ればいいけど、出負けする方が確率は高いからね…。基礎スピードを武器にしている馬なのでもうちょっと楽に前を取れれば違うんだけど、ゲートが甘くて後ろからになると中京2000ではペースがそこまで上がらない可能性の方が高いし…という感じ。後半型のポテンシャルでねじ伏せるタイプでは無いと思う。正直ポンと出てハイペースで流れて3列目内内ぐらいで脚を温存できてという形でようやくというイメージだし、それも楽ではない。今回はキャリアの浅い馬にも面白そうな馬も多い。多分手を出さないかな。

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