ラジオNIKKEI賞 2021 出走予定馬:アサマノイタズラ&嶋田騎手想定
第70回 ラジオNIKKEI賞(GIII)出走予定馬展望
日程:2021年7月4日(日)
コース:福島芝1800m
予想用・出走予定馬一覧
アサマノイタズラ(嶋田騎手想定)
スプリングステークスではしぶとく最後まで伸びてヴィクティファルスに僅差の2着と力を示したアサマノイタズラがラジオNIKKEI賞に出走予定だ。前走の皐月賞でも果敢に先行したが失速した。立て直して1800mのこの舞台で再度存在感を見せたいところ。
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スプリングSは強い競馬だったけど、やはり重馬場で時計が相当かかっていたことというのは影響したんじゃないかなと。皐月賞も稍重だったが自身で流れた中で乗っていくと明確に失速していたし。良馬場で前半の基礎スピードを質的に求められてどうか?と言われると疑問。
スプリングS(GII)2着
中山芝内1800m重 15頭4枠6番
風向き:南4.4m/s(船橋市15:50)
1:52.0(+0.0) 50.2-49.5 M
12.8 - 11.7 - 12.7 - 13.0 - 12.3 - 12.5 - 12.4 - 12.1 - 12.5
2走前のスプリングS2着から振り返りたい。中山の1800m戦だったが重馬場でかなり時計が掛かっていた状況。ペースも平均ではあるが絶対的には50.2と遅い。そこから後半は5Fのロンスパというような感じで比較的後半の有酸素運動要素であるポテンシャル面を求められた一戦だと思う。風は南風なので向こう正面で向かい風となっている感じ。
6番枠から五分のスタート、そこから押しながら追走して序盤は好位列の一角で進めていく。道中も好位の中目で進めてちょうどボーデンの後ろで意識しながら外を選択して3角。3角で外からスーッと楽に押し上げてきて4角で馬場の良い外目を通しながら2列目外で直線。序盤でそこからしぶとく伸びて逃げ粘るワールドリバイバルに迫ってくる。L1の坂の登りでこれを捕えてというところで外から一気にヴィクティファルスに捕えられ、アタマ差の2着。
ここでは積極的に促して好位に入っていけたが、やはり一番は重馬場でかなりタフな馬場状態だったというのが大きいかなと。速度的にそこまで無理なく入れたので後半のポテンシャルを引き出すことができたという認識。そのうえで、3~4角で好位外からじわっと勝ちに行ってそのまましぶとく最後まで伸びていたし、外のヴィクティファルスには最後に捕え切られたもののあの中でしっかりとボーデン以下を寄せ付けずに2馬身近くの差を作れたという点は評価したい。後半のポテンシャル面はそこそこ面白いものを見せたと思うが、課題は良馬場で基礎スピードを質的に求められてどうかだろう。今回は特に開幕週の福島1800だからね。
皐月賞(GI)16着
中山芝内2000m稍 16頭7枠14番
風向き:北北西2.5m/s(船橋市15:40)
2:03.6(+3.0) 60.3-60.3 M
12.1 - 11.7 - 12.5 - 11.9 - 12.1 - 11.4 - 11.9 - 12.1 - 12.3 - 12.6
前走の皐月賞では同じように前目を狙ったが、かかり気味になったのもあったにせよ失速が早かった。ペースは平均で、稍重で時計が掛かっていたとは言ってもスプリングSほどではない。前半1000はハロン12に近いレベルだったし、これで流れに乗って失速というのは基礎スピード面で気になるところやね。風は北北西からなので4角地点が完全向かい風。
14番枠から出負けしてそこから押してリカバーしてという感じで先行策を取る。そこからコントロールしたかったが1角でも少し力んでいて手綱を引きつつコントロールして向こう正面。ここでも好位の外目で少し手綱を引きながら追走。3角で外外からの競馬で仕掛けて押し上げようとするが、4角あたりでちょっと置かれ始めて中団に呑まれる。出口で接触したとはいえ良いところなく失速しての16着惨敗。
まあそこそこ流れたし、その中で外枠から流れに乗って3~4角でも外外だとしんどくなるのはある程度仕方がない。ただし、流石に4角地点でここまで置かれてしまうともうこの時点で余力がなかったと判断すべきなので、となると前半部分に何らかの問題があったと考えた方が良いだろうと。もちろんかかり気味だったが、そもそも基礎スピードの範囲内で運べていたのかどうか?というのも考えた方が良いかな。この馬のこれまでの内容を見ても自身で平均のバランスで入って結果を出したことはないわけでね。スプリングSも全体では平均だがタフな馬場で質も求められず、この馬の一打と3-3Fは38.0-36.2だから明確に後傾。この辺は個人的には今回も気になるところやね。
水仙賞(1C)4着
中山芝外2200m良 11頭5枠5番
風向き:北2.8m/s(船橋市14:40)
2:17.1(+0.4) 65.0-58.5 S^6
13.1 - 11.9 - 13.4 - 13.3 - 13.3 - 13.2 - 11.7 - 12.3 - 11.8 - 11.2 - 11.5
3走前の水仙賞では極端なドスローからの2段階加速となったのだが、これで要所で動き切れなかったかな。風は北からなのでHSが向かい風と言っていい。
5番枠からまずまずのスタート、そこから様子を見ながら進めて中団の内目で進めていく。道中も中団の内目で前にスペースを確保した状態で折り合いを意識しつつ序盤は少し手綱を引いていたがここまでドスローなので掛かるのは仕方がない。途中でペースが上がってから中団の内目で我慢しつつ3~4角中間を通過したが4角で後方内目で閉じ込められるような感じ、じわっと仕掛けつつも進路確保を確定できずに直線。序盤で追い出しを待たされていたが少し置かれる。ラストも進路を確保して追われたが伸びきれずの4着完敗。
まあ鞍上があまりうまく乗れていなかったというのはあるんだが、それでも2段階加速の形でL2で内から動き切れなかったなというのは感じたところ。これまでのレースを見てもあまり器用に内内で収めて要所でスッとという感じではないし、未勝利勝ちも好位の外から動くような感じで良さが出ているからその辺が開幕週の福島でどうか?というのは感じるところ。悪くはないけど、基本的に前半はゆったり運んで良さが出ている印象は確かだし。
ラジオNIKKEI賞2021への展望
今回は福島の1800m戦なので割と前半から流れると思う。また1角までの距離も短いので基本的にゲートセンスも求められるし、前を取りたいならある程度出ないと…というところで前走の皐月賞のゲートはイマイチ。スプリングSも悪くはなかったけど、そこまで安定的に前に行けるイメージではないかな。それに、皐月賞では60.3と質的にそこそこの基礎スピードを求められた中で前目に入って掛かり気味、外枠で難しかったのを考慮に入れても4角で下がったのは不満。前半の基礎スピード面で質的に足りない可能性は考えるべきだろうと。
今回は相手関係は基本的にスプリングS上位勢が中心かなと思っているけど、良馬場でとなるとボーデンを上に取るべきだと。これまでのアサマノイタズラも結果を出しているときは外から出し切っているケースだけど、いずれも自身ではスローバランスで運んでいる。福島1800だとそこまで中盤も明確に緩まないだろうし、47-47ぐらいをベースに置いたときにこの馬が前半4Fを48ぐらいで中団で入って?となると基礎スピードの質的に不安が出てくると。道悪ならもう少し前後半が落ちる中で後半のポテンシャルを活かしてこれそうなんだが、良馬場では狙いたくないというのが本音やね。そもそも中山1800は坂スタートなので1800m戦としては前半の基礎スピードがそこまで求められない。福島は1角まで下っていくので速度に乗りやすいからこの辺を踏まえても道悪なら浮上させるぐらいの感覚で見ておきたい。
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