【※無料公開対象】根岸ステークス 2022 出走予定馬:ヘリオス&武豊騎手想定
第36回 根岸ステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2022年1月30日(日)
コース:東京ダ1400m
ヘリオス(武豊騎手想定)
グリーンチャンネルカップ、霜月ステークスと東京1400mの舞台で快速を活かして逃げ切ったヘリオスが武豊とのコンビで根岸ステークスに出走予定だ。重賞ではまだ壁を破れていないが、この充実度に名手の手腕をもってタイトルを一つ出中に収めたい。
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東京1400でかみ合った時のインパクトは大きく、特にグリーンチャンネルカップは3馬身半差とかなり強い競馬だったからね。昨年の根岸Sは8着と敗れているが、ここで何とか壁を破りたいね。
グリーンチャンネルC(L)1着
東京ダ1400m良 15頭7枠13番
風向き:南南東3.2m/s(府中市15:10)
1:22.3 34.8-35.8 H^1
12.2 - 11.1 - 11.5 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 12.3
2走前のグリーンチャンネルCが圧倒的だった。東京1400m戦でペースはハイペース、ラップ推移的にも淡々とした流れ。L3-2で再加速が起こってはいるが誤差の範囲。風は南南東からなので4角地点が完全追い風。
13番枠からまずまずのスタート、そこから押してじわっと外からハナを主張して主導権を取り切る。道中も淡々とペースを作って3角。3~4角でも緩めずに進めて半馬身差ほどで直線。直線で右手前に換えてそのまましぶとく伸びて1馬身半。L2でも右手前を維持してしぶとく踏ん張り2馬身半。L1でも右手前を維持して突き抜けての3馬身半差完勝。
ここはかなり強かった。この時は良でも比較的時計が出ていたので何ともだが、それでも1:22.3はかなり優秀だし2着のスリーグランド以下を突き放してきたからね。インパクトとしてはかなり大きい。ゲートも二の足もそこまでよくなかったが、外枠からじわっと主張し切れたのも良かったかなと。ダートスタートで基礎スピードを活かしてきた感じだし、これで後続の脚を削いでこちらはラップ的にも高いレベルで維持してきた。この競馬ができればここに入っても見劣らないとは思うんだが。テンの2Fでも12.2-11.1とダートスタートですぐに上り坂がある東京1400としては速いしね。ただ、ここは軽めのダートで時計も出易かった。冬場で乾燥して時計が掛かりがちなダートが合うかどうかやね。
霜月S(OP)1着
東京ダ1400m良 16頭4枠7番
風向き:南南東1.5m/s(府中市15:30)
1:23.7 35.6-36.1 M
12.5 - 11.2 - 11.9 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 12.2
前走の霜月Sでは少しコントロールしながらしっかりラストまで踏ん張った。時計的には落としたものの、余裕をもって押し切った。ペースは平均で、ラップ推移的にL3最速で11.9という程度だが仕掛けは早め。風は南南東からなのでこれも4角地点が完全追い風になる。
7番枠から好発を切って押してハナを主張、結構楽に主導権を取り切る。道中もそこから変には抑えないがそれでも番手以降がつついてこないのでコントロールしながら1馬身半ほどのリードで3角に入る。3~4角でも余裕ある手応えで1馬身ほどのリードで直線。序盤で右手前に換えて追われてピッチを上げてしぶとく粘り1馬身のリードをキープ。L2でも右手前のまましぶとく踏ん張り、L1でリードをキープしきって1馬身1/4差の完勝。
入線直前ぐらいに左手前に戻していたと思うが、ここでも直線500mちょっとをほぼほぼ右手前だけで走り切っていたのが特徴的やね。3~4角でもラップを落としていないのでコーナリングで左手前で維持しつつ、直線でこれだけ右手前で長く維持できているというのは面白い材料。それと、あまり加減速が求められない単調な流れの中でここ2走は良さが出ているというのもある。ダートスタートでスッと主導権を取って、それでも変に落とし過ぎずにという競馬が合っていると。その点では積極的にレースを作る豊との相性そのものは良いと思うんだけどね。重賞でしっかりと自分の形に持ち込めるかどうかが重要になりそうかな。
根岸S(GIII)8着
東京ダ1400m稍 16頭5枠9番
風向き:北2.4m/s(府中市15:50)
1:22.9(+0.6) 34.4-36.0 H^2
12.4 - 10.6 - 11.4 - 11.9 - 12.1 - 12.0 - 11.9
昨年の根岸Sでは8着。稍重でペースもかなりのハイだが、絶対的にみて34.4と結構質が求められたし、そのうえで出負けした。この辺が鍵にはなるかも。ラップ的にみても単調な流れではあった。風は北からなので3~4角中間地点が完全向かい風。
9番枠から出負け、そこから促しつつだが前も速く押して追走も好位の中目までのリカバーとなる。道中も2列目の内まで持ち込むが速い流れに脚を使って取り付く形。3~4角でも2列目の内で我慢しつつ直線。序盤で進路確保できずにスペースもなくてブレーキ気味になる最悪な形。そこからL2で3列目に置かれて追い出されるもののジリジリ。L1で内から食らいついてはいるが上位とは少し差のある8着完敗。
正直下手に乗っているとは思う。ゲートも甘かったし焦ってリカバーしたけど入りの2Fは23.0だからダートスタートとしては結構速い。これであの位置から2列目までとなるとしんどかったかも。ただ、それ以上に直線で進路を作れないだけならまだしも早い段階でスペースをつぶし切っていたので手ごたえはあってもブレーキして下げるしかない最悪の状況だった。一歩目はカギだがスムーズなら違ったと思うんだけどね。仮に2列目でも捌ければ対応しそうな感じは見せてくれた。まあなんにせよ8着まで下がったのは力負けだけではないし、これで見限る必要はないかな。
根岸ステークス2022への展望
過去10年の分析で見ても逃げ馬が受難のレースなのがこの根岸S。まして豊が逃げるのである程度みんな当てにして追いかけてくるだろうから、逃げ切るところまでもっていけるかどうか。個人的にはグリーンチャンネルCのパフォーマンスは非凡だと思うし、直線500mちょっとを右手前だけで押し切れているのはここ2走の特徴で、右手前で12前後を維持する能力は高いと思う。また左手前でコーナーで速いラップをある程度求められても対応できる。全体で見ても基礎スピード型。なので東京1400でフィットしているのはその辺かなと。ある程度厳しいペースでも踏ん張りを利かせられるし、むしろ淡々と進めてしまった方が後ろの脚を削げる。そういう基礎スピード型の馬だとみていいだろうと。
相手関係で見ても今回はっきりと強敵なのがグループAには確実に入ってくるソリストサンダー。1400の舞台でも対応してくる目途を立ててきていると思うし、こいつは流れても厄介だと思う。今回正攻法でソリストサンダーを相手にどういう競馬ができるかは注目したいところやね。後は同型のジャスティンやテイエムサウスダン辺りの出方次第というところだが、ジャスティンはダートスタートだと出足が付きにくいし東京1400適性は正直微妙だと思っている。テイエムサウスダンは1周コースで時計が掛かる地方1400がフィットしている印象ではあるし、武蔵野Sより条件は良いとは思うがそこまで前半で基礎スピードの質を持っているわけではない。リアンヴェリテが厄介で、これの出方次第かな。良馬場なら1:23.0ぐらいを想定に置きたいし、この馬のバランスで考えれば35-12-36ぐらいでまとめられれば?というのは現実的に狙えると。欅Sでは34.0と入りでかなり速い脚を求められてちょっと甘くなったし、個人的には35前後で入ってくれれば…という感じやね。そして淡々と進めてほしい。目標になるとは思うし、先行勢がプレッシャーをかけてきて押し切るのが難しい重賞ではあるけど、個人的にはここ2走は東京1400後者の逃げ切り方だと思う。逃げ馬ではあるが逃げなくてもいいのは武器だし、強めに警戒したいかな。重い印も視野に入れつつ、連下では最低でも拾いたい。
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