天皇賞秋2020のレース回顧・結果

天皇賞秋2020のレース回顧・結果

東京芝2000m良
1:57.8 60.5-57.3 S^3
12.7 - 11.7 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.0 - 11.7 - 10.9 - 11.1 - 11.6

ざっくり回顧

 予想的には完敗。個人的にはアーモンドのルメールを褒めるしかないね。勝ちに行ってフィエールマンの追撃を振り切る最高の仕掛けの餌食に我が本命ダノンプレミアムは屈した。出来れば仕掛けを待ちたいところだったけど、結局L3の地点で10.9を踏む形になった。ダノンはこれを無酸素運動で踏むしかないんだけど、アーモンドアイは流石でこのラップを踏んでから長く脚を使える。トップスピードに乗った惰性をそのまま維持できちゃうんだよね。ダノンプレミアムはトップスピードまでは良い、加速性能は良いので11.7-10.9の地点までは一瞬やれるか?と思わせる。ただ、個人的にはこの時点でダノンプレミアムは3着に残ればいい方だなと思って見ていた。アーモンドの仕掛けが早かったのが全てかなと思う。またダノンプレミアム比較で見て昨年秋天とほぼ差はない。ルメール&アーモンドをまず褒める必要があると思うわ。

 フィエールマンはこの条件で面白いかも?とは思っていたが、ドンピシャだったと思う。完全なステイヤーとは思っていないが、前半は絶対に緩い方が鋭さを引き出せる。そして馬場は軽くはなっていたものの普通の高速馬場で昨年よりは時計は掛かる。その状況でトップスピードを求められたときに結構対応できたというのが大きいかな。位置取りがあまりよくなかったのでむしろ仕掛けが少し早くなったのは好都合だったとは思うが、この中で鋭さを引き出せる馬という認識だったのでこれは個人的には良かったと思う。

 クロノジェネシスはやっぱり成長力やね。正直この条件では危険の方が大きいと思っていたので、ここでしっかりと3着に絡んでくるというあたりはもう成長という他ない。無酸素運動勝負の度合いが大きいレースだったと思うし、この形ではワンパンチ足りなかったのがこれまでのこの馬。もちろん3着なんだが、アーモンドアイ相手に0.1差は十分称賛に価すると思う。いい馬やなあ。

 菊花賞も良いレースだと思ったけど、この天皇賞秋も匹敵するほど熱く良いレースだった。予想的には全く悔いはない。アーモンドを破る馬がいるとすれば前で出し抜けるダノンプレミアムだと思ったし、この形ならスローだと思っていて逃げるところまではあまり考えなかったけどリードを保って進めようとしてくれた川田のレースメイクもこれで良かったと思う(もう少し言えばもうちょっと速くても良いのでリードを取ってほしかったけどね。本仕掛けをできるだけ遅らせるために無理のない範囲でできるだけリードをというのがあった。まあでも全然よくやってくれたと思う)。中盤も淡々と12前後は踏んでいるので、ここまで落とし込むことが出来たし、リードもある程度は取れていた。それでもいい位置にいたアーモンドアイと考えると早めの仕掛けになってしまったかな。一瞬しかいい脚が無い馬はこうなると難しいね。

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