(※無料公開記事)プロキオンステークス 2020 出走予定馬:ヤマニンアンプリメ&武豊騎手想定

第25回 プロキオンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年7月12日(日)
コース:阪神ダ1400m

予想用・出走予定馬一覧

プロキオンステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

ヤマニンアンプリメ(武豊騎手想定)

 昨年のJBCレディスクラシックの覇者ヤマニンアンプリメが武豊とのコンビでプロキオンステークスに出走予定だ。前走の東京スプリントでは中団から伸びあぐねての8着と結果を出せなかった。昨年夏から本格的に成長を遂げてきた。この季節から今年も快進撃となるか。

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 芝スタートの1400m戦でゴリゴリの基礎スピード勝負になる条件がどうか?というところはある。レディスクラシックは結構強かったと思うし、ファッショニスタ比較で千切ったが1周コースでダートスタートの1400でというところ。高速ダート自体は盛岡で結構強い競馬ができているので良いと思うけど、結構評価が難しい馬やね。

JBCレディスクラシック(JpnI)1着

浦和ダ1400m重 12頭3枠3番
1:24.5 34.4-37.9 H^4
11.5 - 11.0 - 11.9 - 12.2 - 11.9 - 13.0 - 13.0

 2走前のJBCレディスクラシックから振り返りたい。浦和の1400mで重馬場。ペースもかなり速いがテンの1Fは11.5と相当速い。ラップ推移的にも後半はL3最速で3角地点からの競馬だがL2-1は13.0-13.0が示す通り消耗戦となった。基礎スピード特化勝負という感じ。

 3番枠からまずまずのスタート、そこから様子を見ながら流れに乗っていこうとするが、外の各馬がかなり速くそれらを行かせてコントロールしながら中団の内目。道中も中団の内内で我慢しながら外目に誘導して3角。3角で外からスーッと押し上げて一気に2列目を切り裂くと、そのまま逃げるゴールドクイーンを単独で追いかけて1馬身差で直線。序盤でその差をしっかりと捕えて抜け出し2馬身差の完勝。

 3着以下はさらに6馬身後ろとなるわけでこの一戦はかなりのインパクトがあった。まあ正直浦和でこれだけ前半が速いペースだと消耗する流れになるのは当然だし、結果的にちょうどいい位置で進められたという面はあるかもしれない。それでも8馬身後ろのファッショニスタがいるというのはパフォーマンス的に見てかなり高い競馬だったんじゃないかなと。実際同日のJBCスプリントより時計が速いからね。ただ、言うまでもないが1周コースでしかもダートスタートの1400m戦という違いはある。この辺が芝スタートの阪神1400でどうか。

東京スプリント(JpnIII)8着

大井ダ1200m良 13頭4枠4番
1:12.2(+1.3) 34.7-36.2 H^2
12.5 - 10.9 - 11.3 - 12.0 - 11.6 - 12.6

 前走の東京スプリントでは8着と結果が出なかった。大井の1200m戦で直線区間が長く、コーナーがきついというのもあったが。ペースは1.5でかなりのハイだがL3-2で12.0-11.6と再加速が起こっているように大井らしいギアの上げ下げを要求された一戦と言って良いだろう。そこで出負けをして脚を使ったというのはあるが、ちょっと物足りなかったかな・

 4番枠から出負けして後方からの競馬となってしまうが、そこからリカバーしつつ中団馬群の外に誘導して追走しながら3角。3~4角でも中団の外目から進めて直線。序盤で追われてからの伸びがいまいちでジリジリ。L1では伸びでも見劣って豊も無理せずに8着完敗という感じ。

 ここでは出負けをしたのは痛かったにせよ、3~4角で外からというのはそこまで悪くなかったラップ推移だし、L2の地点での反応が怪しかったからね。直線で加速というところでもう厳しかった。34.7でコントロールされてしまったからね。この辺からも1200だとペースが上がり切らない感じで、この馬としてはあの位置から後半で決め手の質を高めるというのはちょっと難しかったのかもしれない。実際36.5と上がりそのものはそれなりには出しているんだけど、このペースだと他が消耗しない。その点では1400そのものはフィットしている感じはするけどね。

御影S(3C)2着

阪神ダ1400m良 9頭5枠5番
1:23.6(+0.1) 35.2-36.3 H^2
12.6 - 10.9 - 11.7 - 12.0 - 11.8 - 12.0 - 12.5

 芝スタートの1400m戦を使うこと自体結構前になってしまうが、一昨年の御影S2着を振り返っておこう。ちょうど阪神1400m戦でペースはかなりのハイ程度。ハイペースが普通の阪神1400としては比較的落ち着いたほうだろう。

 5番枠からまずまずのスタートを切っていたが押して先行争いも見劣って少し騎手の上体が上がりながらコントロールして中団馬群の中目で進める。そこから3角も中団馬群の中目で我慢しながら馬群一団の流れで包まれて進め、4角でも包まれて動けない状況で我慢して下がりながら直線。序盤で進路確保で後手を踏んで外のホウショウナウが抜け出してからその後ろを取る。ラストまでジリジリと差を詰めて1馬身ちょっとの差を3/4まで詰めたが2着まで。

 評価が難しいところかな。芝スタートで先行策は難しいかなという感じだったがちょっと下げ過ぎたのもあるし、結果としてペースも上がってこなかったのでその中で中団馬群の中でまごついていたということを考えると、ペースが遅い中で脚を発揮し切れなかったのが敗因かなと思う。また仕掛けでも後手を踏む競馬になっちゃったからね。激流だったJBCレディスクラシックで3角地点での押上げで鋭さを見せていたことを考えても芝スタートそのものより流れのほうが重要かもしれんね。まあ前には行けないだろうしそのつもりではいるが。

プロキオンステークス2020への展望

 芝スタートがカギかなと思っていたけど、JBCレディスクラシックの内容からも前半の位置をそこまでシビアに考える必要はないかなと思う。もちろん東京スプリントなんかを見ても現実的な流れだと決め手の質でちょっと足りないかなという感じはするし、ペースが遅い中で中団とかだと難しい。ただ阪神1400は本質的にある程度ペースが上がるのが基本となりやすいコースだからね。34秒前後で流れてしまえば芝スタートで遅れて好位~中団ぐらいとなったとしても前も落ちてくるので十分チャンスはあるかな。

 後は相手関係だが、正直ファッショニスタ比較で考えればサクセスエナジー辺りが1,2番人気想定のここは十分勝負になるとは思う。同日同条件だったJBCスプリントよりも時計内容が良いし、単純な素材面という点で見れば重賞で通用していいレベルだろうと。もちろんサンライズノヴァといった古豪、ラプタスやレッドルゼルといった新興勢力は厄介だけど、このメンバー構成ならハイペースに上がり切れば十分チャンスはあると思う。重い印まで視野に入れて良いかな。


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