【無料公開対象】京都金杯 2022 出走予定馬:シュリ&武豊騎手想定
第60回 京都金杯(GIII)出走予定馬展望
日程:2022年1月5日(水)
コース:中京芝1600m
シュリ(武豊騎手想定)
春の谷川岳ステークスを制してリステッド競走2勝目を収めたシュリが武豊とのコンビで京都金杯に出走予定だ。重賞では結果を残せていないだけに、今年こそは何としてもここを突破したいところだ。
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前走のエプソムCはミルコがかなり雑な競馬をしたのもあったし仕方がないかな。マイルでは安定しているし、個人的には流れた方が良いかも?とは思っている。後は内目の枠からスムーズに運べれば穴目でチャンスがある一頭という認識。
谷川岳S(L)1着
新潟芝外1600m良 9頭2枠2番
風向き:西北西3.2m/s(新潟市15:30)
1:33.9 47.8-46.1 S^2
12.7 - 11.4 - 11.8 - 11.9 - 11.5 - 10.9 - 11.2 - 12.5
まずは2走前の谷川岳S勝ちから振り返りたい。新潟のマイル戦でペースはかなりのスロー。ラップ推移的にはL3最速で10.9と速いラップを求められた。L4地点でも11.5なので近年の新潟外回りの潮流といっていいロングスプリント的な競馬でL1は消耗。風は西北西からなので4角地点が完全向かい風になる。
2番枠からまずまずのスタート、そこから促しつつ先行争いに加わって2列目で進めて、前のプラチナムバレットを交わしてハナを奪う形。3~4角でも先頭で最短距離を通しながら仕掛けを待ちつつ、4角で馬なりでペースを少し引き上げながら3/4差ほどで直線。序盤でそこから追われてしぶとく抜け出し1馬身ちょっと。L2で内からスマートリアンが食らいついてくるが1馬身のリードを保つ。L1で最内からしぶとく食らいついてきたスマートリアンを退けての3/4差勝利。
パターンとしてはスローからのロングスプリントにはなるので、4角で最短距離でしっかりとリードを取って直線に入れたのは良かったなと。4角左手前から直線右手前に換えて長く維持できたし、L1でラップ的にも甘くなったところで左手前に換えてもうひと踏ん張りできた。ペースをコントロールして一番前でしっかりとロングスプリントを引き出せたのは評価できる。4着がキャピタルSでも2着しているトラインだしこのへんを問題なく完封できたのは良い材料かな。スローでも後半勝負で戦えたのと、最終的にハナを切れたのも良かったと思う。
エプソムC(GIII)14着
東京芝1800m良 18頭8枠16番
風向き:南2.8m/s(府中市15:50)
1:46.7(+1.6) 47.0-46.3 M
12.6 - 11.3 - 11.4 - 11.7 - 11.8 - 11.4 - 11.1 - 11.4 - 12.4
前走のエプソムCは酷い競馬になった。ミルコの出負けからの強引な押し上げ。ペースを見てもわかるように道中も大きく緩んでないので、当然自分で脚を使って押し上げる必要があったと。風は南からなので3~4角中間地点が完全追い風。
16番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。道中も割と前が淡々と進めて遅くない流れなのだが、ここで外外から強引に押し上げに行って好位で3角。3~4角でもペースが上がってロングスプリントの流れで好位外外で非常に大きなロスを強いられる。そのままコーナーワークで後方まで下がって直線。序盤でそこから追われて食らいつこうとするが難しく中団列のまま。L1でも前とは差が広がっての14着惨敗。
まあそらそうなるわな、って感じの競馬になった。出遅れた以上勝負をかけて押し上げるというのも手ではあるけど、この展開だと中盤まで大きな淀みもなくそこで脚を使って押し上げたうえに3~4角でのペースアップでロングスプリントの形を大外でぶん回す羽目になったらそらしんどい。大敗すべくして大敗したという感じで個人的にはそこまで気にしていない。むしろシュリはゲートが不安定で、上手くスムーズに運べないとこういうリスクはあるかもしれんね。まあミルコだから更に酷かったという感じではあるが。もちろん金杯でも出負けしないように進めてほしいけど、意識にはおいておきたい。
京都金杯(GIII)5着
中京芝1600m良 16頭5枠10番
風向き:北西0.9m/s(大府市15:50)
1:33.4(+0.3) 46.9-46.2 M
12.5 - 11.3 - 11.4 - 11.7 - 11.6 - 11.3 - 11.3 - 12.0
昨年の京都金杯では平均ペースの流れで好位から進めていたが5着と若干物足りない結果ではあった。そうはいっても3着とは僅差で今回も十分チャンスはあるとは思う。ラップ的に中弛みが小さく、L3最速で11.3という程度。基礎スピード+ロングスプリントのバランスを求められた一戦。風は北西からなので4角地点が完全向かい風になるが、1m/s未満なので誤差の範囲。
10番枠から出負けして後方から、二の足良くすっとリカバーして好位の中目までもっていく。道中も前3頭が飛ばす中でコントロールしながら好位の中目で我慢して3角に入る。3~4角でも好位の内目を立ち回りながら直線。序盤で3列目付近から追われてジリジリとした伸びで3列目のまま。L1でそのままジリジリとなだれ込んできて最後は3着争いにはなだれ込むも5着まで。
最序盤のゲートがね…そこからリカバーして前から少し離れた好位までもっていったのは良かったとは思うし、3~4角でのロスも最小限という感じ。その分最後までしぶとく伸びていたけど、そこまで後半のロングスプリントで良さを引き出し切れなかった。後半の素材面が抜けていいというタイプの馬ではないし、持ち味としては前目からある程度の流れでも進められて後半のロングスプリントでもそれなりに引き出せて、要するに前半と後半を高いバランスでまとめてきて結果を残してくるタイプだと思う。それがネックになっているのが出負け癖で、前半でペースに対して本来取るべきポジションよりも後ろになってしまうリスクが大きい。この京都金杯でもそんな感じで、もう一列前で運べれば面白かったが出負けするとあれ以上の位置を取るのはリスクが大きくなる。その辺やね。
京都金杯2022への展望
タイプとしては面白いし噛み合えば?という面もある。またスローでも4走前のリゲルSで好位の中目から12.1 - 11.8 - 11.1 - 10.8 - 11.7とトップスピード戦で上手く外に出して前の2頭に対してL2でしっかりと差を詰めながらL1でサトノフェイバーを半馬身差からしっかりとらえてクビ差勝利。納屋橋Sでは46.0-46.8とややハイで11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.4 - 11.9と再加速の競馬でも2列目から外に誘導して直線再加速で一気に反応して先頭に立つ競馬。こういう競馬もできるので適性の幅が広い。
ただし、全体的にまとまっている馬だけに、このバランスをしっかりと引き出せるかどうかだろう。例えば京都金杯みたいに出負けしてリカバーしても少し離れた好位ぐらいだと後半のロングスプリントではそれで馬券に絡み切るだけの素材面は見せていない。エプソムCは論外としても、あまり後半のロングスプリントに依存するような競馬は避けたいところ。ゲートを五分に出て基礎スピードの許容範囲の広さを活かして2列目までに入り込み、3~4角でロスなく立ち回れるポジションを確保したい。納屋橋Sの感じからも坂加速自体は対応できると思うし、3~4角を前目内目で進められれば、3~4角で緩まなくても多少緩んでも対応できる器用さはある。その点でも内枠が欲しいのと、できれば近くに逃げ先行勢がいてほしいかな。その後ろを通しながらリカバーして2,3列目内なら。逆に外枠からとなると個人的には評価を下げた方が良いと思っている。
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