東京大賞典 2019 出走予定馬:アポロテネシー&武豊騎手想定
第65回 東京大賞典(GI)出走予定馬展望
日程:2019年12月29日(日)
コース:大井ダ2000m
予想用・出走予定馬一覧
アポロテネシー(武豊騎手想定)
東京2100mの舞台で連勝してオープン入りを果たしたアポロテネシーが武豊とのコンビで東京大賞典に出走予定だ。前走は名古屋グランプリに果敢に挑戦したが力の差を痛感する5着完敗。2000mと得意距離に近いところに戻し、名手とともにアッと驚く粘り腰で波乱を呼び込みたい。
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名古屋グランプリでは完敗を喫してしまったが結構時計も掛かっていて上がりも掛かっていてと消耗戦というのもあったかな。府中の2100mという舞台で良さが出ているし、特に2勝クラスを勝った時がそうだが緩い流れから一気にという競馬で良さが出た感はある。流れても対応できるとは思うが流石にここは強敵ぞろい。上手く展開の利を作れるかがカギやね。
3歳以上2勝クラス戦1着
東京ダ2100m良 9頭5枠5番
2:10.2 62.7-61.3 S^1
7.3 - 11.3 - 12.5 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 12.6 - 12.5 - 12.2 - 11.8 - 12.2
3走前の2勝クラス勝ちから見ていこう。東京の2100m戦でペースは見ての通りのスロー、そこから仕掛けもそこまできつくなくて12秒半ばまでで4角からじわっと加速、直線半ばのL2最速で11.8と速いラップを踏んできた。2勝クラスでの決め手勝負ではちょっと違ったかなという感じ。
5番枠からまずまずのスタート、二の足良く楽に先行してハナも意識するが最終的には内のグレンマクナスを行かせて番手。道中も淡々とスローという流れの中で3番手以下を離しつつ前のグレンマクナスを遊ばせて3角。3~4角でもグレンマクナスをマークしながら一つ外からじわっと仕掛け、4角で並びかけて直線に。序盤でも持ったままで楽な手ごたえで先頭に立ち、L2で追い出されてここでしっかりと2列目を突き放して3馬身半。L1ではもうぶっちぎった。
普通に強かったが小頭数で緩い流れで楽に後ろに差を作れていたというちょっとぬるい競馬でもあったかな。ただ直線に入って馬なりで先頭に立ってそのまま追い出されて加速して11.8と速いラップを踏んできたのは良い材料だし、ラストまで突き放す一方だったからね。2勝クラスとしては時計も優秀だしスローでこれだから先が楽しみになる一戦だったのは確かかな。ゲートも良かったし、この時点でも素質は見せていたと言って良いだろう。
晩秋S(3C)1着
東京ダ2100m良 16頭8枠15番
2:09.8 61.1-62.6 H^1
6.7 - 11.4 - 12.6 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 12.3 - 12.4 - 12.6 - 13.3
2走前の晩秋Sでは同じ東京2100m戦でもペースが上がって淡々とした流れとなった。そこからL5最速と仕掛けも早く苦しい形で先行したがそれでも完勝だったのは立派かな。時計的にはもうワンパンチほしくてバランスを考えると3走前のほうが優秀ではあるが。
15番枠から五分のスタートから促しながら先行策、結構楽に番手を取る。道中も前が淡々と厳しい流れで引っ張るがそれについていく形を選択。1馬身半差ぐらいでマークしながら3角。3~4角でも逃げ馬を楽な感じで差を詰めながら直線。序盤でもう並びかけるとL2で一気に突き放しにかかって2馬身半差。L1まで何も寄せ付けずの2馬身半差完勝。
ハイペースを番手で追走してそのまま逃げ馬を捕えて差を詰めさせずという強い競馬を見せてきた。3走前とは一転して基礎スピード面を高いレベルで問われている中で楽に追走してねじ伏せてきたし、準OPでこの競馬ならインパクトとしては十分あったかなと。ただ、もちろんだがいきなりトップレベル相手にどうなのか?というのは微妙で、少なくともハイペースとして2:09.8という時計そのものは流石にこのレベルではワンパンチ欠けるし、どちらかというと2勝クラスを勝った時のほうがペースやラップの付加もあって価値は高いかな。ハイペースも対応はしてきたけど、スローのほうが本質的には高い適性を持っていると思う。ただ、このペースで前に楽に入れたのは良いんじゃないかな。
名古屋グランプリ(JpnII)5着
名古屋ダ2500m稍 12頭7枠9番
2:44.2(+1.8)
前走の名古屋グランプリでは距離も大きく延ばして2500m。そして名古屋にしては時計が掛かっていたなという感じの印象で上位勢の上がりから推測するに消耗戦だったと思う。その中でちょっと甘くなるのが早かったかな。
9番枠から五分のスタート、そこから二の足良く楽に先行する形で番手。1周目は特に動かず番手外で進めてコントロール。3~4角でも我慢しながら2周目のスタンド前。ここで外からアングライフェンが上がってきたので控えての2列目の内。向こう正面で2列目の内から最内を通そうとして3角に入るがここでちょっと置かれ始める。4角ではもう3列目に下がって直線。序盤でそのまま伸びはなく掲示板は確保したが前からはかなり離されてしまっての5着完敗。
途中でしんどくなってしまったというのはあるが、個人的には3角の入り方がいくら何でも最内すぎたかなと思う。半径を小さく入っているという感じで、地方である程度コーナーがキツい(名古屋はそこまででもないが)中でラチ沿いとなるとどうしてもスピードに乗せにくくなるというのはあるからね。まあラップがないので何とも言い難い面はあるけど、そこから3角以降で置かれているのでそこが影響した可能性も少しあるかもしれない。とはいえ最後は失速していたわけでシンプルに3角地点で体力がなくなったとみることもできるし、2500でタフな馬場でタイトにとなると難しかったのかなと。
東京大賞典2019への展望
まあ流石にここに入ってどうか?というのもあるが、上手くかみ合えば或いは?という面も。一つはやはり要所で動けている点。3走前の2勝クラスを勝った時もL2最速の形で馬なりから動かされてグンと抜けているしこの加速で最速11.8を引き出してくればひとまずギアチェンジは問題ない。また、2走前の晩秋Sのパフォーマンスではちょっと足りないかなとも思うが、ハイペースで先行策から抜け出す競馬で完勝してきたのも一定の評価はできる。
前走の名古屋グランプリでは3角以降で下がってしまっているのでそれが物足りないが、3角での入り方というのも個人的には少し気になったしこれだけで完全に?というのはあるかな。もちろん距離もあったし時計が掛かっていたダートというのも影響した可能性はある。暮れの大井だとそこそこ速いラップを踏むこともあるしペースをコントロールできれば怖さはなくはない。それでも今回のメンバー構成を考えると、上手くスローに持ち込めたとしたって瞬間的な決め手の質でも上位は手ごわい。あっても3着ヒモ穴までの評価としたいね。
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