ホープフルステークス 2020 出走予定馬:シュヴァリエローズ&北村友騎手想定
第37回 ホープフルステークス(GI)出走予定馬展望
日程:2020年12月26日(土)
コース:中山芝内2000m
予想用・出走予定馬一覧
シュヴァリエローズ(北村友騎手想定)
萩ステークスでは番手から鮮やかに抜け出してきたシュヴァリエローズがホープフルステークスに出走予定だ。新潟2歳ステークスではショックアクションに完敗となったが出遅れて最後方からになったのも痛かった。持ち味は先行策からの一足、しっかりと自分のリズムで運んでよい結果に繋げられるか。
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前走の萩Sはギアチェンジを求められる中でジュンブルースカイはしっかりと撃破したし、3着がワンダフルタウンではあると。ただワンダフルはどちらかと出し切ったほうが良いタイプだったと思うし、ジュンブルースカイが東スポ杯で上位2頭相手に見劣ったというのをどう考えるか?というのもある。
新馬戦1着
阪神芝外1600m良 16頭6枠12番
1:35.9 49.5-46.4 S^3
12.7 - 11.5 - 12.5 - 12.8 - 12.1 - 11.8 - 10.7 - 11.8
3走前の新馬戦から順を追って振り返りたい。阪神のマイル戦でペースは超スローと新馬戦らしい流れになっている。L2最速10.7は馬場を考えてもかなり速いが、L1がその分だけ落ちているというところかな。
12番枠から好発を決めてそこから促しながらの先行争いで2列目の外につけていく。ペースが落ち着いたところでコントロールしつつ、やや掛かり気味で窮屈なところで少し苦労して3角に入る。3~4角でも2列目外で進めるが4角の加速の地点で少し置かれながら直線。序盤で1馬身半ほど広げられていたがジリジリと伸び始めて先頭列。L1で外から食らいついていたブレイブライオンを3/4差でしっかりと離しての勝利だった。
まあ正直言って完成度はちょっと足りないかなと思うが、それでもL2の最速地点でしっかりと伸びてきたのは評価したい。ドスローだったしL1は落としているので何ともだが、瞬間的に10.5ぐらいは踏んでいると思う。この時の馬場はやや高速ぐらいだったと思うが瞬間的なラップという点ではかなり優秀だったし3着以下とは差をつけているからね。まあまだ全体のレースレベルについては微妙でブレイブライオンも次走で2着だが4着のマカオンドールに逆転されている形。トップスピード戦ではないのでまだ決めつけられないけど、そこそこのレベルにはあったと思う。ただ、前半の入り方や4角での動き出しが少し鈍いかなというところは感じたのでその辺がもう少し上がってくれば?という評価だし、個人的にはこの一戦だと最終的にはもうちょい距離が欲しいかな?というのも感じた。
新潟2歳S(GIII)5着
新潟芝外1600m良 11頭1枠1番
1:35.7(+1.1) 47.3-47.3 M
12.8 - 10.6 - 11.2 - 12.7 - 12.2 - 11.7 - 11.3 - 12.1
2走前の新潟2歳Sでは5着と完敗を喫した。ここは出負けも響いたが中弛みで取り付くタイミングもあったということからももうちょっとやれてほしかった。この辺からも本来マイルは少し忙しいかもしれんなと。
1番枠から出負けして最後方からの競馬となってしまう。道中も最後方の内内で進めながら馬場の悪い内を通しつつ。3~4角でも最後方列だが最内でロスなく立ち回って集団に取りついて直線。序盤でそこから最内を通して馬場の良い外を回す馬に対して何とか食らいつくがL2でまだ中団、L1でもそれなりに頑張っていたが外の各馬に対して突き放される形で5着も1.1秒差の完敗。
直線以降は馬場の悪い内を選択せざるを得なかったんだけど、3~4角でも馬場が悪いとはいえ内から中弛みでスムーズに取り付けたので流れとしてはミルコらしいリカバーの仕方ではあったんだよね。直線で甘かったしこれに関しては馬場という言い訳ができると思うが、前半であそこまで置かれてしまってはちょっと難しかったと思う。もちろん出負けが一番の要因だが、そもそも二の足もイマイチで前にスペースがあってもなかなか上がっていけなかった。この辺りからもちょっと忙しいかな。平均まで上がったから余計にという感じだった。
萩S(L)1着
京都芝外1800m良 8頭3枠3番
1:48.1 48.3-46.7 S^2
12.9 - 11.0 - 11.7 - 12.7 - 13.1 - 12.3 - 11.5 - 11.2 - 11.7
前走の萩Sではしっかりと先行してという形がとれたのが大きかったし、中弛みで息が入ったのが結構プラスに働いたかなという感じではある。ペースは1.6でかなりのスローだが前半3F自体は35.6なのでそこそこ速く、ここで無理せず中盤で緩んでいる中で取り付けたのが大きかった。
五分のスタートから様子を見ながらの追走、外のピンクカメハメハを行かせながら番手に持って行く。道中はピンクカメハメハが単騎気味に引っ張っていく中で前半3F地点では無理せず4馬身ほど後ろで進めながら、3角手前の坂の登りでピンクがペースダウンしたところでも我慢しながら3馬身ほど後ろの2番手。3角で外に誘導しながら仕掛けを待ちつつも差を詰めて1馬身半、4角でも余裕をもって仕掛けて3/4差で直線。序盤で一気にこれを詰めて堂々先頭に立って1馬身差。L1で内からジュンブルースカイも食らいつくがこれを制して半馬身差。
ゲートはそんなに良くはなかったけど、ピンクカメハメハが飛ばしてくれて他がそんなにいかなかったから結構楽に番手を取れたという感じかな。ただ五分には出ていたのでそこは良かったし、この馬自身でも3Fは36.3で入っているので一応の成長ではある。そこから3~4角で馬場の良い外に誘導しながらしっかりと前を追いかけながらだし、基本的に4角で差を詰めてきたのでL3でもある程度速いラップを踏んでいると思う。イメージ的には11.3-11.1-11.7ぐらいかな。こういう形でしっかりと脚を使ってきたのは評価できるし、ジュンブルースカイ、ワンダフルタウン相手にしっかりと振り切れているので東スポ杯上位2頭と比較してもそれなりにはというところ。
ホープフルステークス2020への展望
まあ悩ましいところだけど、個人的な感覚としては距離が延びた萩Sで余裕をもって前を取ってしっかりと速いラップを踏んできたという点でも延長がプラスに働いた可能性は高いと思う。平均で流れた新潟2歳Sでかなり追走に苦労していたし、ゲートも甘かったからね。マイルは高いレベルだと明確に忙しいかなという印象を受けた。そうであれば中山2000でというのはある程度歓迎できる材料ではある。新馬戦では完成度がいまいちだったと思うが、前走の萩Sでは外から動く形とは言え直線入りの最速地点でしっかりと動けていたからね。この辺は良くなってきていると思う。
後は相手関係かな。正直言ってタフな馬場での有酸素運動戦という適性は未知数でどう転ぶかわからない。パフォーマンスとして見たときには東スポ杯組との比較でもダノンザキッドとは一段見劣るかなというのはジュンブルースカイとの比較で出てきてしまう。ダノンはしかも新馬戦の内容が良くてタフな馬場での有酸素運動戦でも目途を立ててきているからね。この辺との比較で見て逆転するにはパフォーマンスだけでは足りないし、適性面で中山2000で上げてこられるかどうか。距離自体は2000ぐらいでいいと思うんだけど、ポテンシャル面が未知数なのをどう評価すべきかやね。個人的にはL1までしぶとく伸びてくるオーソクレースのほうがおもしろいかなとは思っているが、まあ悩ましいライン。一応押さえ候補の一頭で×ぐらいで考えたいところかな。
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