京都大賞典 2020 出走予定馬:カセドラルベル&松山騎手想定
第55回 京都大賞典(GII)出走予定馬展望
日程:2020年10月11日(日)
コース:京都芝外2400m
予想用・出走予定馬一覧
カセドラルベル(松山騎手想定)
京橋特別、博多ステークスと積極的な先行策から連勝を収めてきたカセドラルベルが京都大賞典に出走予定だ。4歳ながらも大事に使われてきてキャリアは浅いが、上昇度はここでも上位。夏の上がり馬がそのままの勢いで並み居る重賞馬たちを呑み込むか。
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う~ん、まあここ2走は明確に前半からタイトな流れで良さが出ているし、2400mを考えたときに消耗しやすい道悪のほうが良いと思うので底は歓迎できると思う。が、ここは一気に相手が強くなるからなあ。正直思ったより印が並んでいるなあという印象。
京橋特別(2C)1着
阪神芝内2000m良 10頭6枠6番
1:58.9 58.4-60.5 H^2
12.7 - 10.9 - 11.5 - 11.6 - 11.7 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.1 - 12.7
2走前の京橋特別勝ちから振り返りたい。阪神の2000m戦で良馬場だが最終週。特に内回りはそれなりに時計が掛っていたのでそれを考えると2秒近いハイとはいえ1:58.9という走破時計はかなり優秀だと思う。ラップ推移的にも終始淀みない淡々とした流れだった。
6番枠からやや出負けしていたが、そこから押しながら追走して二の足で盛り返しての先行策。最終的には内のレターオンザサンドを行かせて番手となる。道中も少し離れた番手で進めて、少し手が動きながら逃げるレターを追いかけて3角。3~4角でも手が動きながらプレッシャーをかけてクビ差ほどで直線。序盤でこれを捕えて先頭、クビ差ほど出る。L1で食らいつくレターオンザサンドもじわっと離して1馬身1/4差完勝。
ここではタフな馬場の中で基礎スピード戦に持ち込まれたんだけど、番手でしっかりとついて行ってレターオンザサンドを目標に力で捻じ伏せてきた。この過程でラストまで後続に差を詰められていないし、2勝クラスとしては着差以上に強かったと言って良いんじゃないかなと思う。レターオンザサンドもかなりしぶとく踏ん張ったし、離れた3着のカントルが長久手特別を勝ち上がってきているし、この内容ならという競馬はしていたと思う。ゲートはうまくなかったので多頭数でどうか?という点は考えるけど、パワー型の基礎スピードという武器は良いものを見せたと言って良い。
博多S(3C)1着
小倉芝2000m良 9頭8枠9番
1:57.9 58.4-59.5 H^1
12.2 - 10.8 - 11.4 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 12.3
前走の博多Sでも時計が出たという面は別としてハイペースの流れでしぶとく先行粘り込み、という構図は同じだった。1.1のハイペースで、ラップ推移的にはL6から11秒台後半を続けながらという競馬。
9番枠からやや出負け、そこから押しながらの先行策で結構しつこく主張して2列目の外まで押し上げていく感じ。道中も2列目の外で流れに乗りながら、ハイペースでも団子という中で3~4角でも2頭分外を回して4角で先頭列まで押し上げて直線。序盤で底からしぶとく踏ん張り3/4差先頭。L1でジリジリと外から食らいつかれるが必死に追って何とか勝ち切った。
まあ少し苦戦したかなとは思うけど、最後はマルシュロレーヌを振り切ったし、3~4角で2頭分のロスがあったことを考えても思った以上にしぶとかったかな。ただ、やはり課題は前半にあるというのは確かで、出負け気味だったしそこから長く1角まで押して主張しての2列目外だった。ハイペースでこの形でしぶとかったのは評価できるけど、本質的に2000で流れるとちょっと忙しい感じはあるかな。ただ、同日の同条件小倉記念が1:57.5で全体レベルも正直平凡かなというところを考えると、時計・ラップ的に小倉記念を上回れていないのはこのレベルではどうだろうか?というのは率直な評価。
四国新聞杯(2C)4着
阪神芝内2000m稍 9頭8枠9番
2:01.6(+0.2) 62.0-59.4 S^3
12.7 - 11.4 - 12.9 - 12.7 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 11.5 - 12.0 - 12.1
3走前の四国新聞杯では4着と敗れていてこれが物足りない。ペースは超スローでラップ的にはL3最速のポテンシャル戦。後半のポテンシャル面を要求されたが…。
9番枠からやや出負け、そこから促しながらの先行策だが序盤はそこまで入っていけないので中団の外で折り合わせる。道中もドスローの流れで中団外のまま。3~4角でペースが上がる中で外から正攻法、4角でランブリングアレーの後ろから直線も3列目付近。序盤でジリジリとした伸び、L1でもなだれ込む程度の4着完敗。
まあこの一戦は正直好ましくないね。というのもやはり距離延長をすることを考えると後半のポテンシャル面が強めに問われたところでしっかりと長く脚を使ってほしいというのはある。3~4角で外からというのはラップ的にはしんどかったけど、でも2着のランブリングアレーも外を回していたよね?という話。後半型の有酸素運動でいまいちだったので、これを踏まえると2400m戦というのはちょっと心配かな。まあL1までなだれ込んできたのは一定の評価だけど、それでも2勝クラスレベルなわけで、ここ2走はハイペースで消耗する中で良さが出ていたし前半の基礎スピード面を強めに持っている馬かな。
京都大賞典2020への展望
まあタイプ的に道悪になって前が強めに引っ張れば怖い一頭という評価ではあるんだが、それって今回のメンバー構成だと他も多いんだよね。例えばステイフーリッシュは手ごわいし、少し下げてもノーブルマーズやバイオスパーク、アイスバブルなんかもパターンとしてはちょっと怖さがある。その辺との比較で見たときに、2000でも明確に基礎スピード戦で良さが出ているということを考えると2400はちょっと長いかもしれないなというのはある。4走前の茶臼山高原特別がドスローの中でのL2最速戦でそれなりにやれているけど、スローバランスでは高いパフォーマンスをというところまでは至っていないと思う。まあスローでもエンジンの掛かりが遅いタイプなのは間違いないかな。
それと、仮に流れた中での粘り込み、という観点でもゲートが遅いのはネックかな。まあ距離を延ばすことでその辺りを上手くフォローできればいいんだけど、内枠を引いて出負けして前に入られてしまうと動けないまま、というリスクはある。またスローで落ち着いてのポテンシャル戦となるとやはり3走前の四国新聞杯の内容が物足りないのでこの条件だと難しいと思う。その点を踏まえても、外枠で積極的に押し上げてある程度タイトな流れでの粘り込み警戒までかな。強く狙いたい馬ではない。
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