【※無料公開対象】フローラステークス 2022 出走予定馬:マイシンフォニー&武豊騎手想定
第57回 フローラステークス(GII)出走予定馬展望
日程:2022年4月24日(日)
コース:東京芝2000m
マイシンフォニー(武豊騎手想定)
未勝利戦では阪神1800mで強い競馬で勝ち上がったマイシンフォニーが武豊とのコンビでフローラステークスに出走予定だ。前走フィリーズレビューでは1400mで激流となったが一定の対応を見せてきた。今回は2000mと距離の変動が激しいが、持ち味を活かして権利以上の結果をもぎ取りたい。
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2走前の未勝利勝ちは阪神ではあるが結構強かったかなと。ああいう形で要所での動きができれば面白いけど、長距離的な競馬でどうか?というのはあるね。新馬戦の府中の内容は悪くないので、今の完成度でどこまでやれるか。楽しみもある。
3歳未勝利戦1着
阪神芝外1800m良 13頭3枠3番
風向き:東1.3m/s(豊中市12:20)
1:46.6 47.7-46.6 S^1
12.7 - 11.2 - 11.6 - 12.2 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 10.9 - 11.7
まずは2走前の未勝利勝ちからかな。開幕週で超高速馬場だったが、ペースはややスローからのL2最速で10.9。ある程度流れた中での一足勝負という中で好位の内からスッとという競馬ができた。風は東からなのでHSが追い風と言っていい。
3番枠からまずまずのスタート、そこから様子を見つつ、外の出方を窺いながら軽く促しつつ最終的に2列目の内に収める形。道中少しかかり気味ではあったがスペースを作ることを優先して3角。3角でもコントロールしながらで前にスペースを維持、4角で楽な感じで2列目内から直線。序盤で左手前に換えて前のスペースを拾ってすっと伸びてクビほど出る。L1でそのまましぶとく粘り、外から突っ込んできたヴィスパメンテを1馬身差で振り切った。
総合的にしっかりと良さを引き出してきたかなと。最序盤はちょっと掛かっていたが、コントロールしながらうまく進めて前にスペースを維持できた。そこを活かしつつではあったが直線で進路ができてから追われてすっと反応して最速地点で先頭に立ってきたからね。1馬身前後の差を詰めているように、しっかりと流れた中での一足の鋭さは引き出せた。正直フローラSを考えれば基礎スピード面はこれだけやれれば十分で、むしろスローになったときにしっかりと末脚の質量を高めてこれるかどうかの方が重要やね。フローラSも中弛みが起こる傾向が強いレースだし、そこで前でコントロールしながら後ろが余力を持って取り付かれて直線での末脚比べとなったときに。ここではL1で詰められたし、数値やラップ的な面でそこまで強調できるほどではないからね。総合的に良さは見せたし不安は小さいけど、後半要素…その点は後ほど。
フィリーズレビュー(GII)4着
阪神芝内1400m良 15頭2枠3番
風向き:南西6.3m/s(豊中市15:40)
1:20.3(+0.4) 33.5-35.0 H^2
12.0 - 10.5 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 11.7 - 11.8
前走のフィリーズレビューでは4着と結構激流に対応してきたなという印象だったかな。ペースはかなりのハイ、ラップ的にも淀みなく淡々との基礎スピード特化戦。風は南西からなので4角地点が完全向かい風、結構強めに吹いていた。
3番枠からやや出負け、そこから無理はせずに中団の中目で進めていく。道中もソフトに入って流れていたのもあって折り合って中団やや後方外で3角。3~4角でも中団外から正攻法で4角で向かい風を受けながら勝負に行くがナムラクレアの方が脚色良く少し置かれて後方。序盤で左手前、外からジリジリと中団に押し上げてくる。L1でもしぶとくなだれ込んできて最後は激しい掲示板争いの列を交わして単独の4番手に上がった。
外差しが楽ではない馬場や風向きだったと思うし、その中でナムラクレアの後ろからラストは悪く無い脚だった。ただL2の地点、4角出口から直線での決め手では外からというのもあったにせよちょっと見劣った。1400だと気性的には楽だけど基礎スピードの質的には楽ではないし、追走で脚を使った分弾けきれないなというのはあった。L1は来ていたし、どちらかというと忙しかったかなという印象。この辺が競馬の難しいところで、多分この馬は気性を除けばもうちょっと長い方が良いんだが、気性的には1400でここまで流れる競馬だと掛かる心配が無いので走りやすい。気性面での不安材料で、1400を使ったことで馬の方にスイッチが入らなければいいが…という気持ちやね。
2歳新馬戦4着
東京芝1600m稍 16頭2枠3番
風向き:南南東2.4m/s(府中市12:40)
1:37.4(+0.6) 50.0-46.8 S^3
12.7 - 11.6 - 12.7 - 13.0 - 12.7 - 11.4 - 11.3 - 11.4
府中の新馬戦を振り返っておきたい。稍重で少し時計が掛かっていたが、その中でペースは超スローからのL2最速でも11.3という程度。トップスピードの質はそこまで求められず、L1まで落ちないロングスプリント性能が求められた一戦で結構良い脚を使ってきていた。風は南南東からなので4角地点が完全追い風。
3番枠から出負けして後方からの競馬となる。そこから促しつつだがあまり入って行けず一旦最後方まで下がるがそこから後方馬群の内目で3角。3~4角でも最後方の内内で進めながら団子状態の中で馬群に突っ込む。序盤で右手前、進路確保で苦労しつつもじわっと押し上げ、L2で左手前に戻してジリジリ中団。そこからL1ラストでしぶとく伸び始めて右手前に換えて5着まで上がってきた。
正直思ったより長く脚を使ってきたなという印象で、前半無理なく進めて後半特化に持ち込めればある程度ロングスプリントできそうな感じではある。手前を上手く換えて最後に伸びてきたし、ラップ的にもアライバルがそこまで落としていない中で最後はちょっと差が詰まったかなという感じ。もちろん総合的に見てこの時点では完成度の違いで完敗だったけど、個人的にはスローでゆったり運んでかつ前目で収められれば結構やれそう。府中も合っていると思うし、坂の登りでの加速で馬群の中を捌きながらでも対応してきたからね。まあそこまでギアチェンジがってほどではないけど、ある程度は動けたと思う。ただ、近走の気性面が課題やね。この時点では進んでいかなかったぐらいだったし。
フローラステークス2022への展望
気性面での課題がある馬なので、はっきり言って今のこの馬の状況で考えると内枠は必須かなと思う。仮に外枠を引いたら掛かるのを嫌って最序盤は出して行きづらいうえに2角のコーナーワークでどうしても後ろからになる。まあ後ろからになっても後半の素材面は底を見せていないのでそこに賭けても良いが、スパッと切れたわけでもないので開幕週の府中の2000で後方から撫で切れるだけのものがあるか?となるとまだ何とも言い難い。まあ新馬戦だけやれれば今回のメンツならそれもあり得るかもしれんが…。ただ内目の枠なら最序盤である程度前に壁をという形も作りやすいし、2角でロスなく運べるので位置取りという点ではやりやすいのは確かだと思う。包まれても馬群を捌く器用さは新馬で見せていて、2走前の未勝利でも最速地点で待ちつつすっと反応したからね。
後は相手関係だが、正直そこまで後半の素材面で面白い馬となるとルージュスティリアぐらいかなと。これも前半に課題があるからこれと比べるなら結構良いと思う。個人的には気性はアレだけどバランス的にはスローの方が良いと思うし要所の反応もいいから楽に良い位置さえとれればチャンスはある。ただ、基本的にフローラSは前目から総合力を持った馬が強いし、どちらかというとシンシアウィッシュとかパーソナルハイ辺りとの比較になってくるかな。新馬戦の末脚を引き出せれば、かつ枠良く上手く序盤で良い位置を、スローで確保できれば勝ち負けできる馬かなと思っている。まあ、他も色々見ながら最終的に考えたいけど、一応重い印候補の一頭としておきたい。気性以外では意外と不安要素が少ない馬(要所で動ける、基礎スピードもある、新馬以外はゲート安定)だと思うしね。
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