【※無料公開対象】京都記念 2022 出走予定馬:ジェラルディーナ&福永騎手想定
第115回 京都記念(GII)出走予定馬展望
日程:2022年2月13日(日)
コース:阪神芝内2200m
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ジェラルディーナ(福永騎手想定)
昨年夏から秋にかけて3連勝でオープン入りを果たしたジェラルディーナが京都記念に出走予定だ。前走のチャレンジカップでは2番人気に支持されながらも4着と重賞の壁を撃破できなかった。母はGI7勝の名牝ジェンティルドンナ、良血を走りで証明し重賞制覇と行きたい。
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前走のチャレンジCでは内内でというのもあったが、正直ちょっと物足りなかったかな。後半のロングスプリント特化で甘さが出たというのは気になる。後は阪神2200なので前半から流れた場合やね。色々課題がある中でそれなりに人気を背負うというのをどう考えるか。
西宮S(3C)1着
阪神芝外1800m良 15頭5枠9番
風向き:北北西7.5m/s(豊中市15:00)
1:46.1 48.7-45.6 S^3
12.9 - 11.7 - 12.0 - 12.1 - 11.8 - 11.4 - 11.1 - 11.3 - 11.8
2走前の西宮Sでは鋭く直線で伸びてきた。ペースは超スローでラップ的にもL3最速11.1。L4から仕掛けが早くロングスプリント特化戦。風は北北西からで3角地点が完全追い風となるのもこの仕掛けに繋がったかなと。
9番枠から出負けして後方からの競馬となる。多少促していたが結局後方での競馬。道中も後方3列目ぐらいで外目を追走しつつ3角。3~4角で外外から脚を使わざるを得ない展開で4角で外から動いて中団に取り付いて直線。序盤で左手前でジリジリと伸びて2列目まで上がってくる。L1でそこからまとめて捕え切っての1馬身3/4差で完勝。
右手前を維持しきってしっかりと直線坂の登りで突き抜けたと。3~4角でかなり速いラップを踏んでいるし、ここで追い風を受けているといってもかなりロスがあった。そこから直線最後までしぶとく伸びてきたようにとにかくロングスプリント性能で違いを作ってきたんだなという競馬だったと。正直ここに関しては重賞の一つや二つは勝つだろうって評価だったし、距離ロスを考えてもこのロングスプリント性能は一級品だと思っていたんだけどね。前走のチャレンジCがその点ではちょっと物足りなかったのが気になる所。相手関係的には正直何とも言い難いが、ロングスプリント戦としては少なくともハイレベルとは言えないかな。2着イズジョーノキセキもエリ女みたいにタフな流れでは良いが、ドスローの決めて勝負でってタイプでは無いし、3着タガノパッションもその後がイマイチ。その辺は今となっては冷静に判断した方が良いかもしれない。この一戦の中では目立ったのは確かだが。
チャレンジC(GIII)4着
阪神芝内2000m良 11頭1枠1番
風向き:西3.5m/s(豊中市15:50)
2:01.8(+0.8) 62.9-58.1 S^5
13.3 - 11.9 - 13.0 - 12.5 - 12.2 - 12.4 - 11.7 - 11.6 - 10.8 - 11.6
前走のチャレンジCが物足りなかったかな。まあここは極端なドスローで、ロングスプリントというよりは2段階加速でL3-2でギアチェンジを求められたしトップスピードの質も必要だった。風は西からなので4角地点が完全向かい風、HSも向かい風といっていいだろう。
1番枠からここではまずまずのスタート、そこから様子を見ながら外の各馬を前に入れて中団の内内で脚を温存。道中もコントロールしつつカツジの後ろで進めてスペースを作って3角。3~4角でも中団の内目で我慢する形だがなかなか上がってこない。4角でもカツジの後ろから出口で馬場の悪い内を狙う。序盤でそこから追い出されるが反応で遅れて好位列まで。L1で内からしぶとく食らいつくが4着まで。
まあこの時点での阪神は外差し馬場だったし、3~4角で終始内内で包まれて馬場の悪いところで直線序盤での加速の競馬というのもあったので、そこがフィットしなかったかなというのはある。枠が枠だったし、変に出てしまったのでそこで中団で流れに乗るしかなかった分だけ外に出すタイミングがなかった。もともと大味な競馬で良さが出てきていたので、内回りの馬場の悪い阪神で直線でのギアチェンジと色々とこの馬にとっては難しい競馬になってしまった面はあると。まあそこまで悲観しなくても良いが、内回りで内で包まれて?というときの課題としてはクリアしていないという評価もまた必要かな。
マカオJCT(1C)1着
小倉芝1800m良 13頭4枠4番
風向き:南東4.2m/s(空港北町14:30)
1:45.3 46.7-46.7 M
12.2 - 10.7 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 11.5 - 11.7 - 11.9 - 11.6
4走前のマカオJCTが平均ペースで淡々とという中で結構強い競馬だったかなと。まあ1勝クラスなのと、高速馬場だったときの小倉なので今の阪神2200では何とも…だが。平均で割と淡々とした流れからのL4最速11.5とそこまで速いラップを求められなかった。風は南東からなので4角地点が完全向かい風で、HSも向かい風といっていいだろう。
4番枠から好発、そこからコントロールしつつも、途中から促して流れに乗って好位から、最終的に中団。道中も中団外で淡々と流れる中で無理せず3角。3~4角で好位の外目から馬なりに近い形で押し上げ、4角でも接触、ロスを作りつつも2列目で直線。序盤で左手前に換えてしぶとく伸びて先頭、L1で伸びてきたトウシンモンブランをさらに離しての2馬身半差完勝。
2着のトウシンモンブランが紫苑Sでも5着と結構強敵だったと思うし、これに対して楽に外から正攻法で進めてL2-1再加速ラップで突き抜けたのは評価しないといけないかな。走破時計としては馬場が超高速だったしそこまで目立たないけど、それでもこの流れでしっかりとついて行って後半のポテンシャル面で余裕をもってラストまでラップを落とさず運べているというのは面白い競馬だった。ゲートもここではしっかりと出たし、余裕を持っての中団というのもこの流れを考えれば立派。本来もうちょっと前を取れる馬だと思う。その点でしっかりと前走の課題を克服してくれば…というところやね。
京都記念2022への展望
今回は阪神内2200mという舞台で、阪神の中でも有酸素運動が強めに求められやすいコースといえる。もちろん開幕週で土曜日の馬場を見ての判断になるのは間違いないし、昨年ぐらい明確に軽いケースとタフな馬場では求められるものが違ってくるので現時点では難しい部分はある。ただ、敢えて言えば、やはりタフな馬場で有酸素運動的な競馬になってどこまでやれるか?というのが課題かな。4走前のマカオJCTは結構評価できると思うがあくまで1勝クラス戦。高いレベルではロングスプリントで良さが出ている。その点では馬場が重くなって完全有酸素運動の競馬だと結構手ごわい馬も多いのでそこが鍵。
それと、チャレンジCでは内内で器用さを求められたが馬場が悪かったのを踏まえてもギアチェンジはイマイチだったと思う。現時点では勝負どころでは外外からというのがベターかなと感じるので、このメンバー構成で馬場が軽めでロングスプリント勝負とこの馬の条件になったとしても、ロスがあって面倒を見切れるかどうかだろうね。仮にロングスプリントになると右回りでどうかだがサンレイポケットやユーバーレーベンは手ごわい相手になる。小器用さではマリアエレーナがいるし、ポテンシャル戦ではレッドジェネシスと強敵が多い。現状ロングスプリント戦なら最上位でも良いと思うが、馬場が軽い方が現時点では良いと思う。もちろんまだキャリアが浅いしいろんな可能性があるので難しい、見せている素質は非凡なところもあるが、信用はし切らない方が良いかな。土曜の馬場次第で判断するけど、現時点では連下ぐらいで考えている。明確に軽い馬場なら浮上させるかも。
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