※無料公開対象 青葉賞 2020 出走予定馬:フィリオアレグロ&レーン騎手確定
第27回 青葉賞(GII)出走予定馬展望
日程:2020年5月2日(土)
コース:東京芝2400m
予想用・出走予定馬一覧
フィリオアレグロ(レーン騎手確定)
共同通信杯でも3着と目途は立てたフィリオアレグロが青葉賞に出走予定だ。新馬戦は順当に勝ち上がったが共同通信杯は3着といっても離されてしまった。2400mへの延長にダミアン・レーンと万全の態勢でもう一段上のステージに上がれるか。
ん~共同通信杯の3着以下のレベルは正直平凡だと思うし、新馬戦もレッドルレーヴと接戦でラストは少し詰められた。堀師だしレーンとのコンビ、共同通信杯から早めに路線をダービーに持ってきてしがらき調整なんだろうけど、正直素材的にそこまでの魅力は感じない。混戦を象徴する馬ではあるかな。
新馬戦1着
東京芝2000m重 13頭8枠13番
2:01.7 62.2-59.5 S^3
13.0 - 12.4 - 12.1 - 12.1 - 12.6 - 12.6 - 12.2 - 11.4 - 11.4 - 11.9
新馬戦から2走をしっかりと見ておきたい。東京の2000m戦で重馬場、富士S同日なのでこの時点ではある程度雨の残りが大きかったにせよ標準に近い馬場だと思う。その中でペースは超スローからの3F勝負でL3最速タイ、11.4となっている。後半勝負の中で先行策から反応良く抜け出してきた。
13番枠からまずまずのスタート、大外枠だったが、じわっと好位の外には付けていく。道中も3列目の外で進めて前に壁がない状況でもしっかりとコントロール。3角でも我慢しながらだが徐々に2列目の外に押し上げていく形、4角で手が動いて内の2頭から前に出て単独の2番手で直線。序盤で1馬身差あった前との差は詰まらず、L2で伸びて抜け出してくるが外からレッドルレーヴが伸び始める。L1では徐々に差を詰められるがそれでも半馬身差で退けた。
まあここはしっかりと勝ち切ってきたし、完成度という点では良いものを見せたと思う。ゲートも標準以上、外枠から二の足で好位を取ってそこから壁を作らなくても折り合って3~4角で動いて直線半ばから伸び始めたと。この馬はL2最速ラップかな?と思うが、それでも1馬身差を詰めたぐらいなので11.3前後。長く脚を使ってきたなとは思うがスパッと切れた感じではない。また外から伸びてきたレッドルレーヴのほうがL2-1の伸びは良かったからね。抜けてはいない。馬場が稍重に回復したとはいえアイビーSとの時計・ラップ比較では明確に見劣るので難しいところやね。少なくとも重賞でいきなり通用するレベルとは思わなかったかな。明確な弱点はないけど、高いレベルで何を武器に戦えるのかがこの一戦だけでは見えづらかった。
共同通信杯(GIII)3着
東京芝1800m良 9頭7枠7番
1:50.3(+0.7) 50.5-46.4 S^4
13.2 - 11.9 - 12.5 - 12.9 - 12.7 - 12.1 - 11.2 - 11.4 - 11.7
前走の共同通信杯では3着と馬券には絡んだ。が、内容的には上位2頭に完敗だったし褒められるほどのものではないかな。ペースは極端なドスローで、そこからのL3最速戦。最速11.2だがややタフな馬場状態だったことを考えると速め。とはいえ…である。
7番枠からやや出負け、促して二の足は良くスッと先行していくが、最終的には内の2頭を行かせてコントロールして2列目の外。道中もドスローの流れの中でコントロールしつつそれでも掛かるようなところまでは行かず、3列目の外で3角。3~4角で外目から手が動いて進出、ココロノトウダイの後ろを狙いながら手が動いて直線。序盤で3列目から追い出されるがいまいち伸びがない。L2の地点でようやくココロノトウダイには並びかけて3番手争い、L1で外からジリジリと脚を使っていたマイラプソディの追撃を振り切ってアタマ差で3着は死守も、前とは4馬身も離されている。
正直言って物足りない。トップスピード戦でのココロノトウダイやマイラプソディといった所がかなり低調なパフォーマンスだし、前2頭と比較しても圧倒されてしまったからね。L3最速なので仕掛けが早いわけでL1でそれなりに食い込めたならともかくここで離されているようだとかなり悲観的な材料になる。トップスピード戦では足りない可能性は結構高いんじゃないかな。ゲートはここでいまいちだったものの二の足はそれなりに見せてきた。それでもドスローでそこまで悪くない位置だったし、勝てないまでも前2頭に食らいつくレベルの競馬は欲しかった。完全に圧倒されてしまったからね。
青葉賞2020への展望
後は外厩しがらきでの調整でどこまで成長させてきているかというところかな。そこに期待するしかないと思う。正直ここ2走のパフォーマンスだと混戦模様の今回のメンバー構成でも上位に入ってくるとは思えないかな。ここ2走はいずれもスローだし、そのうえでそこそこいい位置は取れた。ただ、もちろんだが後半勝負になったときに新馬戦でもレッドルレーヴには迫られているし、前走の共同通信杯では前の馬に突き放されてしまっている。また上位2頭も世代トップレベルとは言い難い。
ノーザンファームの強みが外厩での調整力、成長力というところにあるのが厄介で、普通なら狙えない馬でも…というのはある。ただ堀厩舎の場合はなぜかしがらきに出している。現状天栄のほうが外厩としての性能は上っぽいからなア。この辺は完全な主観になるけど。もともと素材的に少し足りない馬をどこまで強化できるのか?というのは興味はある。まあ、普通に考えて混戦でこのレベルなら嫌いたい馬なんだけどね。それなりに面白い馬も多い中でレーン騎乗は大きな材料で、そこだけで悩んでいるかな。ある程度ゴリっと前を取ってきそうだしなあ。馬より鞍上のほうが魅力なので判断が難しいね。トップスピード戦ではそこまで高い性能とは思わないが、前目を取れれば警戒は必要ってのが現実的な所かなと思う。一足は使えるしドスローの共同通信杯であの感じなら割とコントロールしやすいとは思う。そういった面での不安は少ないからね。レーンなら前を取って権利を確保してきそうな怖さはある…というぐらいの評価かな。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?