京都牝馬ステークス 2020 出走予定馬:リナーテ&武豊騎手想定

第55回 京都牝馬ステークス(GI)出走予定馬展望

日程:2020年2月22日(土)
コース:京都芝内1400m

予想用・出走予定馬一覧

京都牝馬ステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

リナーテ(武豊騎手想定)

 昨年の京都牝馬ステークスで2着のリナーテが武豊とのコンビで今年も出走予定だ。昨年は1200~1400m路線で活躍も、昨年秋はやや下降線をたどる結果となった。リフレッシュして立て直し、強力な4歳牝馬たちを撃破できるか?

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 本来ならここでも十分通用するとは思う。ただ、前走の京阪杯の内容が良くないので、立て直して状態面が良くなってくるかに尽きるかな。休み明け自体は問題ないと思うし、京阪杯はスプリンターズSの後というのもあったからね。追い切りを見て最終的には判断したいけど、しがらきでの調整だと思うし宮記念を視野に入れているだろうからある程度仕上がってきていることを期待している。

UHB賞(OP)1着

札幌芝1200m良 16頭6枠11番
1:07.9 33.4-34.5 H^2
12.0 - 10.4 - 11.0 - 11.3 - 11.4 - 11.8

 まずは4走前のUHB賞から振り返りたい。札幌の1200m戦でペースはかなりのハイ。1200m戦らしい綺麗な減速ラップの中で中団の外外から決め手の違いで差し切った形。

 11番枠からまずまずのスタート、ある程度押して序盤はポジションを取ろうとしていたが中団外まで。3~4角でも中団外から押して押しての追走でロスもかなりある状態で直線。序盤ではまだ好位列にもいなかったがL1で前が失速したところをぐんと伸びて一気に突き抜け1馬身1/4差完勝。

 まあ強かったんだけど、これを見ても本質的に1200はちょっと短いのかなという感じではあるんだけどね。後半型の競馬で長く脚を維持してきたけど突き詰めればL1でのバテ差しになる。キーンランドCはまた全然違う形でタフな馬場での超ハイを中団から、ただこれもバテ差しではある。前半の追走面に関しては1200だと少し苦しい感じはあるし、高速馬場だったスプリンターズSでも苦労してジリジリだったからね。個人的には1200は本来ちょっと短いんじゃないかな。もちろんここでは楽に勝ち切れているんだけど、終始押っつけ押っつけではあったからね。それでもライトオンキューをここでは楽に撃破しているわけで。

京阪杯(GIII)5着

京都芝内1200m良 18頭7枠13番
1:09.4(+0.6) 34.2-34.6 M
12.1 - 11.0 - 11.1 - 11.3 - 11.4 - 11.9

 京阪杯5着が個人的には引っかかる。個人的なイメージとして、ここでライトオンキューにここまで離される馬ではないからね。ペースは平均程度だし、京都1200で磁気的にも時計が掛かって前半を質的に求められたわけでもない。スプリンターズSがメイチと考えて、ここは下降線だった可能性も高いし馬体増もあったからね。

 13番枠からやや出負け、二の足がいまいちで後方からの競馬となる。3角までにかけて外から押し上げながら。3~4角でも中団外目、ファンタジストの故障を交わしながらも稍反応で苦しんで直線。序盤で外からジリジリだが早めに抜け出したライトオンキューとの差もつまらない。ラストまでなだれ込むだけの5着完敗だった。

 勝ったライトオンキューも外目を回していたし、3~4角で終始外とはいえここまで伸びないというのは状態面の可能性が高いと思う。1200は短いとは思うけど力の要る馬場で京都ならどうしても上がり切らないし中団外まででは入れているしね。この馬本来の末脚を引き出せていない印象で、やはり出来落ちだったかなと感じる。ここから状態を上げてきてほしいのは確かかな。

京都牝馬ステークス(GIII)2着

京都芝内1400m良 17頭7枠15番
1:21.1(+0.1) 34.7-34.7 M
12.2 - 11.2 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 11.0 - 11.9

 昨年の京都牝馬Sでは2着と健闘している。ペースは平均だが息が入ってL2最速11.0。ギアチェンジとトップスピードの質を求められた一戦だった。

 15番枠からまずまずのスタート、そこから無理はせずに控えて中団外目。道中も中団の外目で折り合い、無理はせずに3角。3~4角でも中団やや後方で外目を回しながら直線で外。序盤でスッと反応してここで切れて一気に2列目。L1でさらにしぶとく伸びたかったがここで甘くなって最後は内から捌いてきたデアレガーロに伸び負けしての半馬身差2着。

 L2の切れ味が尋常じゃなかったなという認識だった。L2最速で11.0なんだが、ここで前とは5馬身はまずあったがこれをL2の地点だけで3馬身は詰めてきていたと思う。10.5前後の脚を使っているわけでこのインパクトはすごかった。ギアチェンジの性能の高さも感じたし、京王杯SCの内容からも恐らく距離自体は1400がベストなんじゃないかなと思う。ここでもそこそこ人気するであろうアルーシャを問題なく撃破しているし、この一戦を見てもこの条件自体はいいと思う。ただ、本音を言えばもう少し前を楽に取れればいいなとも。要所の反応が良いので前受けが嵌りそうな感じはあるんだよね。1200なら忙しくて難しいだろうが、1400なら無理のない範囲でのいい位置を狙ってほしい。

京都牝馬ステークス2020への展望

 条件としては良いと思うし、昨年見せたL2の鋭さを見るとやっぱりここでも狙いたいなと感じる一頭になる。1400m戦では京王杯SCでも強い競馬ができているし、力の要る馬場だった京都牝馬Sで良い反応。1200でもキーンランドCやUHB賞で力の要る馬場の中でやや基礎スピード不足でもL1でバテ差す形にに持ってきた。馬場は不問だと思う。状態面が戻ってきているかどうかというのが一番の焦点となりそうかな。

 後は相手関係だが、流石に今回のメンバー構成を見ると昨年と比べて強敵が揃ったかなと思っている。昨年はデアレガーロやカラクレナイ、ミスパンテール辺りが相手だったが、今回は4歳世代のグループBレベルの馬が参戦してくるからね。この辺りとの比較でとなると流石に簡単ではない。ただ、タワーオブロンドン比較で見るとそこそこやれているというのは確かなわけで、個人的には状態面が戻ってきてもう少し良いポジションを取れればパフォーマンスをもう一段ぐらい上げてきてもいいかなとも思う。直前の動き、コメントと枠の並びや展開などを総合的に考えながら判断したいけど、力と適性面で判断すれば面白い一頭なんだよね。今回は良い馬が多くてかえって予想が難しいね。

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