ファルコンステークス 2020 出走予定馬:ラウダシオン&武豊騎手想定

第34回 ファルコンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年3月14日(土)
コース:中京芝1400m

予想用・出走予定馬一覧

ファルコンステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

ラウダシオン(武豊騎手想定)

 もみじステークス、クロッカスステークスと1400mのオープン特別を2勝しているラウダシオンが武豊とのコンビでファルコンステークスに出走予定だ。朝日杯フューチュリティステークスでは8着と苦戦したがマイルの距離も長かったか。2戦2勝の1400mに戻して重賞タイトルをまず手に入れたいところ。

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 力の要る馬場自体は良さそうなので、先週ド不良の中京で恐らくある程度悪化している条件というのは問題ないかな。流れた中でもそれなりにはやれているし、朝日杯は距離もあるが外枠も響いたと思う。クロッカスSはドスローに落として完勝したけど、色んなパターンで大きく崩れていないというのは良い材料かな。後は相手関係との比較になる。

クロッカスS(L)1着

東京芝1400m良 10頭8枠9番
1:21.2 35.4-33.5 S^2
12.5 - 11.2 - 11.7 - 12.3 - 11.3 - 11.0 - 11.2

 前走クロッカスS勝ちから振り返りたい。東京の1400m戦で開幕週、2月東京は時計が掛かってはいたが、開幕週は普通の高速馬場という感じ。時計的には結構優秀だと思う。ペースは遅く1.9でかなりのスロー、後半3Fのラップが優秀というところ。

 9番枠から好発を切ってそこから軽く促しながら楽にハナを取り切りレースを支配する。道中もドスローでコントロールしながら3角。3~4角でも持ったままで仕掛けを待ちつつ、4角で手が動いて楽な感じで1馬身差で直線。序盤で軽く追われるが正直反応はそこまで良くなくてリードは変わらない。L2でもしぶとく踏ん張ってリードを保ち、L1で突き放しての2馬身差完勝。

 楽なペースで支配して直線序盤で追われてしっかりとギアチェンジは見せているし、L2の地点で最速11.0もまずまず速い。ただ、正直ここ2Fはさほどのインパクトはなかった。むしろL1で11.2でまとめてきて、ここで突き放してきたというのがこの馬の強さかなと。エンジンの掛かり自体はそこまで良くないけど、前目でこれだけ長く11秒前半を維持できているというのは強みだと思う。この競馬だと、どちらかというと距離はもう少し延ばしたほうがよさそうな感じではあるんだよね。アブソルティスモ比較で考えても結構ハイレベルだったと思うし。

朝日杯FS(GI)8着

阪神芝外1600m良 16頭8枠16番
1:34.0(+1.0) 45.4-47.6 H^2
12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.6 - 11.8 - 11.8 - 11.6 - 12.4

 2走前の朝日杯FSでは8着と完敗を喫している。ペースが2.2でかなりのハイまで上がっているし、道中も淀みなく11秒台。L2再加速で11.6ではあるが速いラップを要求されない、前半の基礎スピードが求められた一戦だった。少し時計が掛かりだしていたのもある。

 16番枠から五分のスタート、そこから促しながら追走して中団の外目でという競馬になるが、ハイペースのわりに序盤は団子でなかなか内に収めきれず外外でという競馬。途中から縦長になって中団の外目を追走しながら3角。3~4角でも中団の外目で何とかエグレムニの後ろで我慢しながら直線。序盤で少し狭くなって外からタイセイビジョンも伸びてきたので下がりつつ鞭。一瞬は抵抗しかけたがL1ではジリジリと後退して8着完敗。

 まあマイルで厳しい流れになってしまったし、外枠で脚を残すことができなかったというのは痛かったと思う。ただこのハイペースの流れで脚を使わされてしまったかな?というところもあるし、マイルでこの流れではちょっと噛み合わないという感じは受けたかな。マイルだとあまり前半から流れないほうが良い印象は受けた。

もみじS(OP)1着

京都芝外1400m不 11頭8枠10番
1:24.1 35.6-36.3 H^1
12.4 - 11.3 - 11.9 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 12.3

 不良のもみじSでも1着と結果を残している。ペースはややハイ程度、ラップ推移的には中盤で12秒前後を刻みつつもL2最速でも11.9という程度なのでほとんど単調な流れと言ってしまって差し支えないかな。

 10番枠から五分のスタート、好発を切った各馬が先行する中で中団の外目で折り合いを意識して進める。道中も割と淡々とした流れの中で無理せずじわっと追走してちょうど中団、5番手で3角。3~4角でも中団の中目を通しながら仕掛けを待ちつつ、4角でじわっとては動くがむしろ少し前と差が開いて直線。序盤で5番手から追われるがここでスッと伸びてきて一気に2列目を交わしてくる。L1で1馬身半ほどあった先頭との差も一気に飲み込んでの1馬身半差完勝。

 不良馬場ということもあってハイペースではあるものの質的にそこまで求められたというわけではなかったと。前半は前のほうが速く、こちらはある程度促しつつ中団で入って行った形だし、直線に入ってからの伸びは目立ったけど前半部分は少し苦戦していたかなというのはある。小倉2歳Sでも結構差し込んできたけど、重馬場で基礎スピードの質的に苦労していたところを前が落ちてきやすいので届いたという考え方のほうが良いかもしれないね。

ファルコンステークス2020への展望

 まあ今の時点では何とも言えない面もあるが、朝日杯は外枠で苦しい形になったのもあるし、マイルで現実的な馬場の中でペースが上がり切ったというのも厳しくなった要因かなと思う。あの感じだと少なくとも1800は長いと思うが、マイルなら高速馬場の方がよさそうかなというのは感じた。前走のクロッカスSが高速馬場でペースを上手く落とせたこともあるが、後半速いラップを3Fしっかりと連続できていた。どちらかというとこの距離では末脚の絶対量で勝負できている。1400mならバランス的にはどちらでもという感じだが、クロッカスSのL1の伸びが個人的には一番のインパクトかな。

 タイトな流れのもみじSも強かったが、上位勢の評価は微妙なところで、小倉2歳Sもマイネルグリットやトリプルエースというところとの比較で見て何とも。個人的にはクロッカスSがベストバウトかなと見ていて、やはりペースが上がる傾向のファルコンSだと完全に信頼し切るのは危険かもしれない。前走は楽に行けたが今回は流石に先行勢も揃ってくるし簡単にハナを主張できるとは思えないからね。良馬場だと質的に基礎スピードもある程度求められるし、前半はどうしても苦労する傾向。朝日杯も悪くはないけどやはり流れた中で勝負をしたビアンフェに先着を許している。この辺を考えると、今回の条件だと微妙な立ち位置かな。流れても対応しては来るけど良馬場だと前半でそこまでポジションを取れないリスクはある。まあ後ろからでも届くレースなので、ややパフォーマンスを落としたとしてもこのメンツなら…とも思うけど、現時点では連下あたりでとりあえず考えておきたい。

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