ユニコーンステークス 2020 出走予定馬:カフェファラオ&レーン騎手想定

第25回 ユニコーンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年6月21日(日)
コース:東京ダ1600m

予想用・出走予定馬一覧

ユニコーンステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

カフェファラオ(レーン騎手想定)

 新馬戦、ヒヤシンスステークスと連勝してきたカフェファラオがユニコーンステークスに出走予定だ。東京マイルのヒヤシンスステークスであっさり抜け出したのは好感。混戦模様の一戦だが、無敗馬の実力をここで見せつけたいところ。

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 ここ2走の内容は良いんだけど、結局前走のヒヤシンスSの全体のレベルがどうか?というのは出てくるかな。

新馬戦1着

中山ダ1800m良 14頭1枠1番
1:54.7 51.9-50.0 S^2
13.2 - 12.2 - 13.3 - 13.2 - 12.8 - 12.7 - 12.8 - 12.3 - 12.2

 新馬戦から順を追って2戦を見ていきたい。新馬戦は中山の1800m戦で良馬場、ペースも2秒近いかなりのスローとなっていて後半の2F戦というところ。ただ良で時計が掛かっていた状況だしこの馬だけ加速していたという感じかな。一頭違う競馬だった。

 1番枠から好発を決めたが少しふらついて二の足はそこまででもなく、押してハナを取るという感じになる。道中はゆったりとした流れに持ち込んで引き付ける。3~4角でも楽な手ごたえで後続の追撃を待ちながら4角出口から仕掛けて一気に引き離して3馬身差ほどで直線。序盤でそこから突き放して5馬身差ほど、L1でも追われ続けたが突き放して10馬身差の圧勝。

 2着のバーナードループがそこから3連勝で兵庫CSを制しているわけで、これを終いだけでここまで千切ったという点で後半要素の非凡さは確かだったかな。力の要る馬場でここまでできたし個人的にはこの一戦は割と長距離的な競馬ができたかなと思っている。一方でゲートは良かったけど二の足が少しふらふらしていたりとまだ完成度は低いなというのが正直なところで、前半で厳しい流れになったときに対応できるかどうか?というのが一つのポイントにはなりそうかなと。素材面は非凡なのは間違いないんだけど、本当に良くなるのはもうちょっと先のような感じは正直した。

ヒヤシンスS(L)1着

東京ダ1600m良 14頭3枠3番
1:37.7 49.0-48.7 M
12.5 - 11.5 - 12.3 - 12.7 - 12.8 - 12.3 - 11.7 - 11.9

 前走のヒヤシンスSでは強い競馬で完勝。前半に課題を見せたのはあるが、それでも後半2Fで11.7-11.9と質的に速いラップを要求された中で鋭さを引き出せたのはポイント。中弛みで取り付けたのもあるし、高いレベルで基礎スピード面を質的に求められてどうかの不安はまだ大いにあるが。

 3番枠から出遅れて最後方からの競馬となってしまう。そのまま外に誘導して後方2列目ぐらいで3角に入る。3~4角で前がさらにペースダウンして中弛みが生じたところで外からスーッと押し上げながら中団外と理想的な入り方で直線。序盤でそのまま楽な感じで加速に持って行って好位列、L2で3列目からジリジリと伸び始めて先頭列まで来る。L1で抜け出して追撃するタガノビューティーを退けての1馬身1/4差完勝。

 後半でしっかりと鋭く末脚を発揮できたというのは新たな一面だったし、L1でタガノビューティーを退けていてここで脚色で見劣らなかったのも良い。どちらかというとL2最速地点でのほうがタガノの切れ味が目立った印象で、2馬身ぐらいの差があったがここで1馬身差まで詰められている。瞬間的な切れ味ではタガノビューティーのほうが上だったかな。それと、もう一点言えばこの一戦は中弛みが顕著だった。3~4角で外から動いてそのまま長く脚を使ったという見立ては危険で、出負けして後ろからになったのを3~4角の緩みで取り付くタイミングがもろにあったし、そこを活かしての押し上げだったということも含めて、嵌った要因なので注意が必要。

ユニコーンステークス2020への展望

 素質的にはかなりのものを見せているというのは事実。新馬戦では後の重賞馬に10馬身も突き放す競馬で、時計が掛かるパサパサの良馬場でも後半で強烈な末脚を引き出してきた。一方で前走のヒヤシンスSでは芝スタートもあってか出遅れてしまったが、中弛みで外から押し上げながらも直線でしっかりと伸びてL1でタガノビューティーを寄せ付けなかった。どちらかというと入り方からすればL2でもうちょっと切れて欲しかったけど、そこまでスパッとという感じではなかったかな。それでも11秒台半ばまでは確実に使ってきている。

 ただ、正直不安も大きいと思う。まずゲートで新馬戦は良かったが芝スタートの前走ヒヤシンスSでは明確に出遅れてしまった。また、ヒヤシンスSではペースは平均でも中盤で中弛みが生じていてそこで外から取りつくタイミングがもろにあった、というのは出てくると。前半のペースは今回はさらに質的に求められる可能性が高い。もちろん中弛みがしばしば起こるレースではあるので、そうなれば良いが不安自体は結構あると思うので今の時点では重い印を打ちたいとは思わないかな。出負けしても対応できる枠の並びが欲しいし、ヒヤシンスS組もそこまでのハイレベルではないので…。

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